概要
ガス検知器2型は、陸上自衛隊で使用されている化学器材である。
現在は高性能かつ瞬時に測定できるAP2Cが主に使用されているが、こちらは電池やカートリッジが必要ないため、それらが使用不可能になった際の予備や、後述の都市ガスを検知する目的で使用される
特徴
大きな注射器やグリースガン(短機関銃の方ではなく工具の方)のような見た目をしており、後継装備である化学剤検知器が電動なのに対して本装備は手動で検知を行う。
化学兵器であるサリンなどの検知の他、先端を市販品に取り替えることで都市ガスを検知することも可能なため、災害派遣や公害測定でも使用されることがある。
後継装備であるAP2Cは都市ガスなどの測定はできず予め決められたガスしか測定できないため、都市ガスが漏洩している可能性がある地域などでは本装備が利用される。
現在では基本的には主要装備から外れて予備として使用されているため、化学科の新隊員後期教育隊で教育されることはなく、部隊の演習や普段の訓練でもAP2Cが故障した想定でなければ本装備が使用されることは少ない。
そのため最近入隊した化学科隊員は本装備の軽い説明は受けていても使い方を理解してない隊員がおおい
上記の通り現在ではほとんど使われることがないため、駐屯地記念式典の訓練展示や装備展示などで見ることが出来たら非常にラッキーである。
もしあなたが自衛隊に入隊して化学科隊員になったのであれば化学庫の隅の方で眠っている本装備を見ることができるだろう。