概要
中央特殊武器防護隊とは、陸上自衛隊最大の化学科部隊にして、対NBC兵器専門部隊である。防衛大臣直轄の陸上総隊の直轄部隊のひとつであり、2008年に創設された。
通称「中特防」(ちゅうとくぼう)、「CNBC」(Central Nuclear Biological Chemical Weapon Defense Unit)。
埼玉県さいたま市北区の大宮駐屯地に駐屯しており、日本国内で核兵器・生物兵器・化学兵器といった「特殊武器」が使用された際、または原発事故や化学事故といった汚染災害が発生した場合、それらの対処に出動する。
他の化学科部隊同様、隊員たちは戦闘地帯での汚染対応に従事することを想定した戦闘訓練も行うほか、陸自最大の化学部隊として数多くの隊員と各種資機材が装備されている。
前身部隊は第101化学防護隊で、地下鉄サリン事件や東海村JCO臨界事故で出動した事で知られる。地下鉄サリン事件以後、現在に至るまで世界で唯一人口密集地での化学兵器テロに対応した経験を持つ。中央特殊武器防護隊となった後も、福島第一原子力発電所事故への対処に出動している。