創設
平成19年に発足し、国際状況の変化に伴う自衛隊の任務の多様化に対応し、また国内における対テロ、有事に迅速に行動・対処する為の部隊として編成された組織である。
隷下部隊
下記の第1空挺団、第1ヘリコプター団、特殊作戦群、中央即応連隊、中央特殊武器防護隊、対特殊武器衛生隊、国際活動教育隊等を隷下に置く戦略予備集団である。
部隊として
国内にある即応兵力(第1空挺団・第1ヘリコプター団・中央即応連隊)や各種専門専門部隊(特殊作戦群・中央特殊武器防護隊・対特殊武器衛生隊など)を一元的に管理・運用する目的と、国際平和協力活動に関する研究及び教育訓練(国際活動教育隊・国際平和協力活動等派遣部隊)および指揮を行う為に新設された。国内に於ける展開時には、増援・緊急対応部隊として機能し、国外展開部隊に対しては指揮機構の役割も有する。創設時の人員は約3,200名、平成20年年3月末時点にあって3個部隊発足により人員は約4,200名となっている。
部隊の扱い
従来、陸上自衛隊の上級指揮官には、総監又は〇〇長の呼称が用いられていたが、中央即応集団に於いては、指揮官名として陸上自衛隊では初めて「司令官」の呼称が以て充てられることになり、司令官には陸将(指定職3号)が就く。副司令官には、国内担当と国際担当のそれぞれ一人ずつの陸将補が就き、これを以て同集団が、方面隊と同レベルの指揮系統で大臣に直轄する運用がなされていることが解る。
活動
主として国際派遣の際には先遣兵力として隷下の中央即応連隊を現地に投入することが多い。また、当集団より特殊作戦群が現地で投入され、派遣中の一般部隊の自衛官を警備しているとされているが、当然ながら派遣中の特殊部隊員が公式の姿を現したことがない。
シンボルマーク
日の丸を背景に、上に3つの桜花章、中央に青の世界地図、下に黄で「CRF」の文字(陸将の下、日の丸を背負い、世界規模で活躍―HP解説より)。
その他
テレビで有名な某大家族の二男はどうやら第1ヘリコプター団に所属していると思われる。メディアに大々的に中央即応集団のマークが報道されたのは恐らくこれが初めてであろう【要出典】
解体
第2次安倍内閣下で成立した、中期防衛計画(2014)において、「一部の方面総監部の機能を見直し、陸上総隊を新編する。その際、中央即応集団を廃止し、その隷下部隊を陸上総隊に編入する。」するとの文言があり、将来的な廃止・改編が実施されることが本格的に明記され、廃止の方向性が決まった。陸上総隊は全陸上自衛隊部隊を統括する司令部(これまで陸上自衛隊にはこの機能を果たす組織は存在しなかった)であり、中央即応集団は解体されその隷下部隊は陸上総隊直轄部隊となった。