概要![編集](https://s.pximg.net/source/dic/images/icon_edit_partial.svg?20120424)
陸上自衛隊が2019年に制式化した、155mm口径の自走榴弾砲。
ドイツMAN社製の8×8輪大型トラックに99式自走155mmりゅう弾砲の砲身をベースとした52口径155mm砲を搭載している車両で、本邦初の装輪式(タイヤ式)の自走榴弾砲である。
タイヤで走ることで日本全国に展開できる高い戦略的機動性を誇るほか、データリンク機能により自衛隊の用いる各種ネットワークと高度に接続されており、さらに一部機能の自動化によって少人数化を果たしている。
それまで用いられてきた牽引式の155mmりゅう弾砲FH70を更新する目的で配備が進んでいて、FH70と比べると運用人数は9人から5人まで減り(正確には随伴する支援用トラックの人員と合わせて7人、FH70は11人)、自走式とすることで射撃準備と撤収に必要な時間を大幅に削減している。
99式自走155mmりゅう弾砲と比べると、装甲化されていない点や、装軌式(キャタピラ式)でないので悪路に弱い点など劣る部分はあるものの、99式と比較して調達価格が安価になっており、さらに99式が航空自衛隊のC-2輸送機に搭載できないのに対し、19式は搭載できるといった利点もある。