概要
Blizzard社が制作したRTS(リアルタイムストラテジー)ゲーム。
時に協力し時に対立する3種族の宇宙戦争がテーマであり大まかなシステムは前作変わっていないので同じような感覚でプレイすることが出来る。
プロの公式大会も存在し実際にこれで生計を立てているプレイヤーも多く存在する。
世界大会では常に韓国がトップを(半分ほど)占めていたが2018に初めて非韓国人が優勝している。
現在は一部コンテンツを除いて無料でダウンロードしプレイすることが出来る。
システム
資源を採掘して軍を編成、強化し敵の全ての施設を破壊、あるいは投了させれば勝利。。。と聞くと簡単そうに聞こえるが実はかなり奥が深いゲーム。資源を採掘したら更なる資源の確保に集中するか、それに集中している相手を速攻で軍をそろえて潰すか、それを見越して自陣の防御に専念するか。。。資源を一切採掘せずに軍を作らず作業ユニットだけで殴りに行くか。敵陣の施設を偵察して敵軍の編成を予想、それに対して相性のいいユニットを作ったりと文字どおり千差万別な戦略を組むことが出来る。ちなみに質より量が重要ではあるが非常に細かい操作(通称マイクロ)で孤軍奮闘させることも不可能ではない。プロレベルかそれ以上の操作量と正確さを要求されるが。
種族
ゲームには三つの種族が存在し、それぞれに異なった特徴がある。通常この手のゲームでは種族ごとの違いがアップグレード、軍の生産の速度や必要資源量にバフなりデバフなりがあってその種族専用のユニットがあったりとかだが StarCraft Ⅱではシステムレベルから根本的に違う。
テラン(Terran)
下記の種族と違い建物の建築に制限はなく配置は一番自由である。ユニット生産施設は空中に浮かせることが出来るので敵が攻めてきたら退避させたり安全なところで建設してから前線付近に持って行ったりできる。他の種族はこれが出来ない為、道を誤ってふさいでしまった場合破壊しなくてはならなくなるがこれの心配もなくなるのは大きなアドバンテージとなる。建物は一定ダメージを受けると火災が発生しHPが勝手に減っていくので修理を行う必要がある。
ユニットは大雑把に言うと人間兵、戦闘車両、航空機の三つに分けられる。人間兵は非常に脆いが攻撃力も連射力も高く遠隔攻撃能力を有するため非常に多くのユニットの一斉射撃により絶大なダメージを与えることが可能。正に蹂躙するかされるかの問題になる。戦闘車両は機動力の高いものからパワフルのものもあり相手ユニットとの相性に左右されやすいのが特徴。航空機は対空と対地のどちらかの攻撃能力しか持たないかどちらも持っているが片方が特殊だったりする。また直接攻撃力を一切持たない完全な支援機もある。一部ユニットはエネルギーを消費して透明化が可能。ちなみに最強ユニットである宇宙戦艦バトルクルーザー(Battlecruiser)はヤマトキャノンというクールダウン制の単発攻撃を持つ。元ネタはお察し。核ミサイル使用可能。(着弾点に赤いマーカーが現れる&スポッターが倒された場合不発に終わる&着弾に20秒かかるためプロ対戦では滅多に使われないし当たらないロマン兵器)
余談だがこの種族は男子として非常にロマン性が高い。前述の宇宙戦艦から巨大ロボットのトール(Thor)、変形して固定砲台化可能な戦車シージェタンク(Siegetank)、さらにロボットに変形して地上戦もできる戦闘機ヴァイキング(Viking)がある。
ザーグ(Zerg)
グロい。非常にムシムシした種族でユニットはすべて生命体であり一つの種族というよりは多数の原始的な種族の塊と言ってもいい。生命体ということですべての建物、ユニットはHPが自然に回復する。建物も全て生きており作業ユニットが建物に進化することで建設される。また建設する場所にも制限があり地面を覆うクリープと呼ばれるものがないと建設できない。またクリープが生成されたエリアは視界になるため攻めてくる相手軍隊をいち早く察知することが出来る。攻撃能力を有する防衛施設(固定砲台のようなもの)は歩かせることが出来る。
ユニットは全てベースとなる建物であるハッチェリー(Hachery)から生成される(進化後含む)幼虫(Larva)から孵化することで生産する。テランやプロトスはユニットの生産には特定施設でないとならないがザーグではすべて同一の生産ラインで生産されるため非常に簡単に軍編成を変えることが出来る。特徴としては安く弱いユニットを大量に作るのが主流。だがこれには非常に大量の資源を要するので序盤は資源採掘に注力しないとユニットの質で押し負けてしまう。他の種族と違い透明化は不可能だが地中に潜る(バロウ)ことで同じような効果を得られる。一部例外を除いてこの際は移動も攻撃も出来ない。唯一実質ではなく本物の自爆特攻ユニットを持つ。
プロトス(Protoss)
もっとも高潔でユニットの質が高い種族。耐久力は総じて高く、HPとシールドの二段構造となっている。最初にシールドを削った後初めてHPにダメージを与えられる。HPは回復しないがシールドは非戦闘状態でかなりの速度で回復する。ユニットは癖の強いものが多く状況によってうまく使い分ける必要がある。
建物は全て本国からの転送という形がとられるためにテランのように作業ユニットが付きっきりになったりザーグのように犠牲にすることなく場所を指定すればそこに勝手に転送されるため作業ユニットはすぐさま別の作業に移れる。ザーグと同じく建設には条件があり一部の施設を除いてパイロン(Pylon)と呼ばれる施設のエネルギー供給圏内でないと転送されない。またエネルギーを供給するパイロンが破壊され周囲に他のパイロンもない場合建物は機能を完全に停止してしまう。
ユニットは総じて高コスト(基本的な相場は他種族の同等ランクに対し1.5~2倍)であり特殊で強力なものが多い。一部ユニットは生産時間を待たずに、正確に言えばクールダウン制で召喚可能である。またクロークに最も長けていて常時クローク状態のユニットが存在する。
シングルキャンペーン
メインストーリーを体験していくモード
前作では難易度がストーリー進行に比例していたが、今作ではステージ選択時に毎回選択できる。
各章の略称
Wings of Liberty:WoL(第1章)
Heart of the Swarm:HotS(第2章)
Legacy of the Void:LotV(第3章)
Nova Covert Ops:NCO(第4章)
WoLのみ無料でプレイ可能(以降はDLC)
現行の対戦では最低でもLotVまで適用しているプレイヤーが多い。(後述のCo-opミッションがLotVから登場した要素のため)
太字はCo-opで司令官として使用可能(特徴も記載)
テラン
ジム・レイナー(Jim Raynor)
前作から引き続き登場
「WoL」の主人公
フルネームはジェームズ・ユージーン・レイナー(James Eugene Raynor)、親しい人物からはジミーと呼ばれることもある。
元第一級犯罪者の保安官。
前作の戦いの後、かつての仕事場である惑星マー・サラに戻っていた。
現在はマー・サラを拠点に武装組織「レイナーズ・レイダース(Raynor's Raiders)」を組織し、各地の反ドミニオンレジスタンスの支援をしつつ革命の機会をうかがっている。
ドミニオン政府から反逆者として追われているが、市民からは英雄として絶大な支持を得ている。
Co-opでは人間兵中心のオーダーとなり、状況によって時間制限で母艦のハイペリオンを召喚し援護させられる。
サラ・ケリガン(Sarah Kerrigan)
「HotS」の主人公
レイナーの元恋人
"刃の女王"が謎のオーパーツ「アーティファクト」によって人間に戻された姿。
ほとんど通常の人間と変わりないが、刃の女王の名残として髪がザーグ化したままとなっている。(本来は赤毛)
また、刃の女王であった時の記憶を失っている。
タイカス・フィンドリー(Tychus Findlay)
レイナーに協力する元終身囚の傭兵
何らかの理由で皇帝アークトゥラスに解放され、レイナーに接触する。
解放の際にマリーン(歩兵)用の特殊スーツを組みつけられている。(なお、このスーツはタイカスの意志で脱着できないようになっている)
実はレイナーの旧友である。
Co-opでは資源採集ユニット以外量産できず、彼を含めたヒーローユニット(最大5人)を強化しながら戦う。タイカスのみトールのプロトタイプ「オーディン」に乗り換えることが可能
マット・オナー(Matt Horner)
レイナーの仲間の一人
バトルクルーザー「ハイペリオン」の艦長
レイナーがアークトゥラスと袂を別ったときから行動をともにしている。
真面目な性格だがレイナーとは艦内の酒場で飲み交わすほど息の合った仲。
女性関係で苦労しているためか、ケリガンのことで悩むレイナーへ忠告する場面もある。
HotS後のヴァレリアン政権ではドミニオン軍の提督として登用される。
レイナーとの関係等から、前作のテラン篇におけるプレイヤーにあたる人物ではないかという説がある。
Co-opではミラとセットでの運用となり、空軍ユニットの手配をしたりする。
ローリー・スワン(Rory Swann)
レイナーの仲間の一人
ハイペリオンの整備士で新型兵器の開発を行うこともある。
かつて武装蜂起したときにレイナーの支援を受けたことで仲間になり、ハイペリオンに乗艦した。
HotSとLotVでも会話で顔を見せる機会がある。
Co-opではメカ系中心のオーダーで前作に登場した対地対空ウォーカー「ゴリアテ」やステルス戦闘機「レイス」等を使用できるため、前作でこれらを愛用していたプレイヤーは彼を勧める。
アリエル・ハンソン(Ariel Hanson)
惑星アグリアの農業コロニーで代表をしている女性研究者。
ザーグの進攻により救援を求めていたところ、レイナー達が通信を拾った。
惑星脱出後はハイペリオンに乗艦し、医療スタッフとなる。
途中で永久離脱するが、タイミングと離脱のしかたはプレイヤーの選択で変化する。
エゴン・ステットマン(Egon Stetmann)
ハイペリオン所属の科学者で早口が特徴。
プロトスやザーグ由来のオーバーテクノロジー研究を主に行っている。
WoLのストーリー中とCo-opミッション等では大幅に姿が違う。(後者では髭と髪が伸び放題になっている)
Co-opではザーグを模したロボット(ユニット名に「Mecha~」とつく)を使用する。クリープによる建築制限がない、クリープが持っていた効果の一部を小型ドローンで再現などテランの要素を持ったザーグというイメージ。(そのためか種族アイコンはザーグ扱い)
ガブリエル・トッシュ(Gabriel Tosh)
惑星レッドストーンで仕事を持ち掛けてきた謎の男
呪術人形を常に持ち歩いている等変わったところがあるが、義理堅い性格。
その正体はドミニオン軍の研究所より脱走した特殊兵士"スペクター"の一人。
ゴースト系統の兵士が持つ超能力は健在で、レイナー以外では唯一ゼラトゥールの接触に気付いている。
プレイヤーの選択で運命が決まる一人で、生かす選択をした場合はインターミッションで特殊な会話が発生する。(特にサブストーリー関係)
ノヴァ・テラ(Nova Terra)
「NCO」の主人公
フルネームはノヴェンバー・テラ(November Terra)
ドミニオン軍の特殊兵士"ゴースト"の一人。(認識番号はX41822N)
WoLではスペクター討伐の特命を受け、レイナーに接触する。
HotSでは戦わないものの、敵として登場。
Co-opではユニットの最大数に制限がかかる(&コスト高め)代わりに強めの戦闘ユニットを短時間で呼び出せる他、各ユニットの追加装備を研究して強化できる。
ヒル(Hill)
ハイペリオンの酒場に常駐している傭兵仲介屋の男
インターミッションで彼に話しかけることで同種の生産ユニットより少し強い傭兵を雇うことができる。
ミラ・ハーン(Mira Han)
デッドマンズ・ポートを拠点とする傭兵団のリーダー
別名はミラ・オナー(Mira Horner)
別名のとおりマットの妻にあたるが、マット自身は通信に出たがらないほど苦手としている。
(なお、婚姻関係に至ったのはカードゲームの景品だったかららしい)
Co-opではオナーとセットで運用。ユニットは工場兼用の戦艦からでき上がり次第落としていく方式で生産する。また、クールダウン制の爆撃機も使用できる。
オーラン大佐(Colonel Orlan)
デッドマンズ・ポートに潜む暗号解読のプロ
惑星ブラクシス(旧連邦の首都惑星)でレイナーが発見した旧型アジュタント(ナビゲーション用アンドロイド)の暗号解除を依頼されていた。
ホーラス・ウォーフィールド(Horace Warfield)
ドミニオン軍の老将
ザーグ討伐の司令官としてアークトゥラスに担ぎ上げられる。
ヴァレリアンの戦術教官も担当している。
HotS序盤では惑星チャー駐留軍の司令となり、ザーグへにらみを利かせている。
アークトゥラス・メンスク(Arcturus Mengsk)
テラン・ドミニオンの初代皇帝
武装組織「サンズ・オブ・コーホル」のリーダーとして旧テラン連邦に反乱を起こし、新政権を立ち上げた。
自身の目的のためならば手段を択ばない性格で、市民からも暴君として嫌われている。
レイナーやケリガンとは元同志だが、前作でのある行動がきっかけになりレイナーが見限るかたちで袂を別った。
Co-opで最後に追加されたキャラクター。歩兵と資源採集を切り替えるユニットを運用するのが基本だが改造したザーグを放つ等の命令を下すことができる。
ヴァレリアン・メンスク(Valerian Mengsk)
テラン・ドミニオンの皇太子にして、メビウス財団の監督者。
力による政治を好まない等、本当にアークトゥラスの息子なのかと思わせる思想の持主。
また、たまたま居合わせたとはいえ騒動の収拾に協力してくれたアルタニスへ純粋な感謝を述べるなどプロトスに好意的な態度を取っている。
HotSでアークトゥラスによる襲撃を受けて以降、ハイペリオンでオナーと行動を共にする。
LotVでは新政権の皇帝となり、理想が一致しているためかオナーを登用した。
ドニー・ヴァーミリオン(Donny Vermillion)
UNN(テラン・ドミニオンの放送局)所属の男性アナウンサー
インターミッションのニュース番組でのみ登場する。
レイナーに対して好意的な報告を意図的に悪事への解釈や中継打ち切りは当たり前な政府の犬。
物語終盤(タイミングはプレーヤーの選択で変わる)で番組を降板することになる。
ケイト・ロックウェル(Kate Lockwell)
UNNの女性アナウンサー
当初はニュースのリポーター、後にドニーの後任としてメインMCに昇格する
レイナーに対しては好意寄りの中立。
自分の報告を曲げまくるドニーに対して辟易しており、降板が決まった報道の際にはCM入りのアイキャッチ中(まだ本番中)にもかかわらず歓喜している。
ザーグ
刃の女王(Queen of Blade)
「HotS」の主人公
テランのサラ・ケリガンがザーグに転生した姿
彼女の存在が実は銀河の運命を左右していることが今作で判明する。
WoL以前(前期)とHotS中盤以降(後期)では姿は同じものの大きな相違がある。
前期
前作のザーグ篇でオーバーマインドによって転生させられたバージョン。
圧倒的な統率力でスウォームを率い、テランやプロトスに対する脅威となっていた。
レイナーズ・レイダースとドミニオン軍の持ち込んだアーティファクトでザーグとしての力を抜かれ、人間に戻る。
後期
ゼラトゥールの導きで訪れた惑星ゼラス(原始ザーグの拠点)のプラットフォームにてケリガン本人の意志で転生したバージョン。
以前に比べ大幅なパワーアップを果たした。
HotSでアークトゥラスへの復讐後、真なる戦いに備えることとなる。
Co-opでは後期版ベースで前作に近い構成のオーダー運用となり、彼女自身も戦闘に加わる。
ザガーラ(Zagara)
惑星チャーの群れをまとめるブルードマザーの1体
勢力拡大を進めていた矢先にケリガンに負けて群れごと傘下に入る
傘下入り後も、ケリガンが人間に戻っていた時期はスウォームの主導権を奪おうとしていたが再転生や歴戦の中で少しずつ彼女の偉大さを知っていく。
最終的に後継を任される。
Co-opではザーグのコンセプト(大量の低コストユニットで圧倒する人海戦術)を更に推し進めたものとなる。(例:通常双子のユニットが三つ子で誕生する)
イーシャ(Izsha)
ザーグの大型生物"リヴァイアサン"の中枢を担う
刃の女王としてのケリガンが作戦等をバックアップさせていた。
ケリガンがザーグに帰還後はナビゲーター的な役割を担い、共に転戦する。
アバサー(Abathur)
オーバーマインドの代から仕え続けている進化担当
収集してきた情報をもとに様々なユニットへ適用する遺伝子レベルの進化の研究をしている。
HotSのサブストーリーは彼の研究成果を2種類試用し、本隊へ適用するものを選ぶ。
Co-opでは敵ユニットが落としたエッセンスを回収し、その時点で存在する戦闘ユニットを強化・進化させる他、全回復スキルを行使できる。
デハカ(Dehaka)
惑星ゼラスでスウォームに接触してきたプライマル(古代種)ザーグ。
変化を常に求めているため、自身の進化に余念がなく必要なエッセンスを求め続けている。
Co-opでは幼虫を進化させる通常のザーグと違い、専用の施設からユニットを産み出させる他に倒した敵からエッセンスを回収することでデハカ自身をパワーアップさせて暴れさせられる。(こちらはデハカのみパワーアップ)
アレクシ・ストゥコフ(Alexei Stukov)
スウォームへハイブリッド(ザーグとプロトスのDNAを掛け合わせた人工生命体)を生成している研究施設についてタレコミを入れたインフェステッド・テラン。
元UED(地球連合)の戦術補佐官で、作中では非常に珍しい純粋な地球出身者。(他にはWoLに登場する元UEDの傭兵がいる)
前作でデュランの策略により命を落としたと思われたが、実験体として生かされていた。
この経緯から復讐を果たしたら命を絶つつもりでいたが、ケリガンに諭され生き方を模索するようになる。
Co-opでは施設・ユニットはテラン、特性はザーグ寄りというステットマンとは逆のコンセプトでの運用となる。歩兵系ユニットはサプライがノーカウントで時間制限つきかつ指定したポイントへ集まる習性を持つ。
オーバーマインド(Over Mind)
前作で討伐されたザーグの中心的存在
コプルル星系における生命体共通の敵と思われていたが、ゼラトゥールの調査で真意が明らかになる。
また、この際にタサダーの霊体を通してゼラトゥールへ最悪のシナリオのビジョンを伝えた。(このビジョンは追体験の形式でレイナーも見ることになる)
プロトス
アルタニス(Artanis)
LotVの主人公
プロトスで主流となっている教派「ダーラム(Daelaam)」の主教を務める若きテンプラー
前作で奪われていた故郷の惑星アイアーを奪還するための戦いを繰り広げていた中、自身の軍勢をカーラ(意志ネットワーク)ごとエイモンの闇の波動に奪われてしまう
自身も取り込まれそうになるが、ゼラトゥールの犠牲を代価に救い出された。
以降は古代の遺産「スピア・オブ・アドゥン」を旗艦としてエイモン打倒、およびプロトス再統一のため行動する。
実はタサダーの弟子であり、フェニックスやレイナーとも友人であったことが明かされる。(特に新生テラン・ドミニオンとの共同作戦「BROTHERS IN ARMS」でのムービーは必見)
Co-opはダーラム派ユニットで固められた構成でオーソドックスなプロトスのオーダー。(感覚は前作に近い)
ゼラトゥール(Zeratul)
前作でタサダーを通じてダーラム派への協力を申し出た「ネラジム(Nerazim)」派のテンプラー
前作の戦い以降も単独でゼル・ナーガの遺跡を巡る等で情報収集をしていた。
その中で宇宙の異変を察知し、レイナーをはじめとする知り合い達へ真なる戦いへ備えるよう促す。
なお、ケリガンへ惑星ゼラスに向かい再転生を促したのも彼である。
Co-opでは古代プロトス文明のユニット・建物を引き継ぎ、ステージ中のゼル・ナーガ遺跡から情報を収集してユニットに反映する。
カラックス(Karax)
アルタニスと行動を共にするダーラム派の相転移技師
カーラが闇の波動に取り込まれた際、ネラジム派のダーク・テンプラーが偶然近くにいたことで難を逃れた。(ネラジムの民はカーラとの訣別のためカーラ接続に必要な神経コードを切断している)
以降はメカニックとしてアルタニスを支える。
中盤で重大な武勲をあげ、アルタニス達の総意によりテンプラーの称号を与えられる。(この形式は彼がプロトス史上初)
Co-opではピュリファイアのユニットと防衛重視のオーダーとなるほか、味方(パートナー含む)の生産・研究速度を一時的に上げることができるスキルを持つ。
ボラズン(Vorazun)
惑星シャクラスを拠点とするネラジム派の族長(Matriarch)で先代の族長であったラシャガルの娘
アルタニス達のアイアー奪還を陰ながら応援していたが、エイモンの勢力の侵略を受けやむなくシャクラスを放棄(物理)する決断を下す。
スピア・オブ・アドゥン乗艦後はアルタニスが留守中の指揮を執る等、サブリーダー的な位置づけとなる。
また、ダーク・テンプラーとしての視点から指導者としての在り方に悩むアルタニスへアドバイスする場面も何度かある。
仕方がなかったとはいえ、母を暗殺したゼラトゥールには複雑な思いを抱いている。
Co-opではネラジム中心のオーダー。ダーク・アーコン(ユニット永久奪取)、コルセア(地上攻撃封印)といった前作に登場したユニットを使いたければこちら。スキルで通常パイロンの能力に加えて周辺のユニットをステルス状態にできるダーク・パイロンを転送できる。
ロハナ(Rohana)
スピア・オブ・アドゥンで眠っていた"守護者"の女性
古代文明の記憶を継承する役割を担う。
LotVの味方キャラでは終盤まで唯一カーラにつながっている状態で度々エイモンの依り代とされる。
最後の砦であるスピア・オブ・アドゥンを奪われる危険性からアルタニスからは何度も神経コード切断を求められるが、守護者としての役目から頑なに拒んでいる。
フェニックス/タランダー(Fenix/Talander)
惑星グラシウスで極秘裏に再開発されていた古代のロボット兵士「ピュリファイア」のプロトタイプ
人格ベースに前作で戦死した戦士「フェニックス」の記憶が使用されている。
当初はドラグーン(ダーラム派の遠距離兵器)として復活していたと思い込んでいた。(このことからレイナーと出会う以前のゼロット時代がベースであることがわかる)
記憶に従ってフェニックスを名乗っていたが、スピア・オブ・アドゥンに残されたフェニックス(オリジナル)の記録や自身の経験から新たな自我を形成していく。
終盤に己の名として見つけた「タランダー」へ改名する。(LotVクリア後のデータでCo-opモードをプレイした際のフィールド上にも反映される)
AIの人権問題を提言し、アルタニスへロボットも生きていることを認識させた。
Co-opではピュリファイアの攻撃重視オーダー。彼自身も出撃させることができ、格闘、対空射撃、空中の三形態へ変形させられる。
アララク(Alarak)
過激派勢力「タルダリム(Tal'darim)」の幹部
タルダリムは元々エイモンを崇拝する一派であったが、ハイブリッドが完成してからは切り捨てられたことに唯一気付いていた。
その後、アルタニスたちの協力を得て当代のハイロード「マラッシュ」を追い落としてハイロードの座に就いた。
言動や行動に過激な部分はあるが、義侠心が強い性格。
NCOでも登場する
Co-opでは攻撃寄りオーダーで初期歩兵が1度に2体作られる。また、アララク自身も出撃し、攻撃スキルも豊富。アララクがやられそうになると味方が犠牲となりHPが回復する。
クロラリオン(Clolarion)
惑星エンディオン軌道上のセレブロス要塞で眠っていたピュリファイアのまとめ役
当初はアルタニスを信用していなかったが、彼と行動を共にしていたフェニックスの意見を聞き仲間となった。
セレンディス(Selendis)
アルタニスの副官を務める女性
WoLではザーグに取り込まれつつあるコロニーのせん滅のために派遣されるかたちで登場する。
LotVではエイモンの依り代にされてしまい、終盤まで解放されない。
疑り深い性格でゼラトゥールの警告やケリガンの依頼を無視するよう進言する場面もある。
???
エイモン(Amon)
陰で暗躍している謎の存在
正体は悪へと堕ちたゼル・ナーガですべての戦いの黒幕。
すべてを闇に包むため、様々な勢力を取り込んでいる。
エミール・ナルード(Emil Narud)
メビウス財団の局長
極秘の研究を行っていたが刃の女王に襲撃されるという理由でレイナーに助けを求める。
実は人間ではなく、エイモンの部下で様々な姿に擬態できる。
前作で登場したサミール・デュランはその擬態のひとつ。
タサダー(Tassadar)
前作で戦死したはずのプロトスの英雄でゼラトゥールの同志
霊体として何度かゼラトゥールの前に現れ、オーバーマインドの真意を伝えたりするなどで真なる戦いへ備えるよう促す。
マルチプレイ
通常対戦
メインとなるモード。マップに敵と味方のベースが組まれて(大抵対角線上)上述のルールどおりに対戦するというもの。一番一般的なのは1対1だが複数対複数も設定次第で可能。
ランキングマッチ(無料)が実装されており、それで自分が大体どれくらいの強さなのかを把握することが出来る。マッチングはかなり優秀で世界のトップレベルだったり極端にへたくそでなければ勝率は大体50%に収束する。大体の強さはリーグというもので分かり下から順にブロンズ、シルバー、ゴールド、プラチナ、ダイヤモンド、マスター、グランドマスターと昇格していく。とあるグランドマスターのプロはシルバー5人を相手に勝利できるなど戦略や操作量、操作テクがぶっ飛んでいる。
Co-opミッション
二人のプレイヤーで協力してミッションを達成するモード。豊富で様々なミッションがありプレイヤー自身も様々な戦略をとることが可能なため飽きることはないと思われる。さらに毎週変わるミュテーションミッションというものがあり既存のミッションに何らかの要素を加えて難易度を上げたものがある。具体的に言うと常に施設めがけてマップ外からミサイルがひっきりなしに飛んできたり敵ユニットが一度だけ蘇生できるようになったり敵ユニットが一定間隔で無限にスポーンするポータルが現れたり様々。大抵複数の要素が組み合わせてありたまにプロも頭を悩ます超難易度な鬼のような組み合わせも見られる。なお、ミュテーションミッションの中には非常に高いPCスペックを要求するものもあるため注意が必要。
Co-opミッションでは通常どおり種族を選ぶのではなく複数存在する司令官のうち一人を選んで戦う。レイナー・ケリガン・アルタリス以外はレベル5以降有料になる。同じ種族でも生産可能なユニットが違うためかなり使い勝手が違うので好みのものを選ぶと良い。中にはこのモードでしか使えないユニットもある。
最低PCスペック
低画質のテクスチャでも十分きれいなのでちょっとスペック高めのノートパソコンがあれば十分。
関連イラスト
撃墜されるBattlecruiser。PVの一シーンをアレンジしたもの。
別名・表記ゆれ
スタークラフト2 スタークラフトⅡ StarCraftⅡ StarCraftII