概要
フレッド・ギャラガー(Frederick Gallagher)による2000年から連載が始まった、日本を舞台とするWebコミック(英文)である。
ウェブサイトより全話無料で読めるが、単行本も出版されており、翻訳版も講談社より出版されている。
当初ロドニー・キャストンが原作を担当し、ギャラガーが作画を行っていたが、創作性の相違により、キャストンがギャラガーに著作権を売却。2002年7月からはギャラガーの単独制作に移行した。
様々な日本の作品へのオマージュがあり、中にはガメラの子孫や親戚が登場するなど直接の設定を受け継いでいる場合もある。
作品解説
冒頭
アメリカ人のピロ(Piro)とラルゴ(Largo)がPCゲームの聖展、E3に入場資格のないのに入り込もうとすることから話は始まる。結局上手くいかず、ならばとピロはラルゴを飛行機に押し込み、ゲームとアニメの真の聖地である日本・東京に行くことにする(展開がかなり急だが、潜入失敗の直後に酒場に行き、そこでラルゴが醜態(酔ってE3に悪態をつきまくった挙げ句、コマ外になっているがどうも全裸になったらしい)を晒した為、アメリカに居づらくなったという事情も絡んでいる)。
今度は聖地を楽しんだものの、調子に乗って所持金を使い果たしてしまい、ピロの日本の友人であるつばさ(tsubasa)のもとに転がり込む。全うにやれば帰国できたチャンスを逃すなどした挙げ句、二人は成り行きで日本で職を得て居着くことになり…。
その後
冒頭後はピロ、ラルゴ、それぞれに2つの話が並行して進む恰好となり、ときに2つが交錯する。ピロのパートでは現実面が強く、自分探しとラブコメ的展開が多い。ラルゴのパートでは日常の教員生活とゲーマーとしての姿が描かれるが、ゲーム世界と現実の境がかなり曖昧になっている。
世界観
現代の日本を舞台にしているが、全編にわたり守護天使や少女型アンドロイドが登場する、ファンタジーとも近未来ともつかない部分がある。
前述したゲーム世界と現実の境がかなり曖昧であることもあり、漫画ではあるが最初から読み進めていかないとその場で起こっていることが現実なのかゲーム世界の延長なのか掴みづらい世界観となっている。
主要な登場人物
ピロ (Piro)
本作品の主人公その1。一言で言えばオタク。モデルは作者のギャラガー。
ラルゴ(Largo)
本作品の主人公その2。ハードコアなゲーマー。モデルは共同制作者であったキャストン。
早坂 えりか (はやさか-)
元アイドル声優、コスプレイヤー、現メガ・ゲーマー店員。
七澤 希美子 (ななさわ きみこ)
えりかとルームシェアしている声優。
園田 由紀 (そのだ ゆき)
ピロに興味を示す女子中学生。
倉林 麻子 (くらばやし あさこ)
由紀の同級生。由紀とピロの仲に興味津々。
寺本 真美 (てらもと まみ)
由紀の同級生。
ピング (Ping)
PS2用アクセサリーで、少女型のアンドロイド。
凍耶 美穂 (とうや みほ)
ゴシック・ロリータファッションを身にまとう謎めいた少女。
セラフィム
ピロの良心を体現する守護天使。ピロが判断に迷う場面でピロを説教する。ギャラガーの妻サラがモデル。
ブー
ラルゴの守護天使で、ハムスター。
つばさ
ピロの日本での友人。ピロとラルゴを自宅に迎え入れる。ピロとラルゴの生き方を見て、自らの初恋の人を求めることに決め、渡米。ピロにピングを託す。ギャラガーの友人がモデル。
柳沢 (やなぎさわ)
メガ・ゲーマーの店長。ピロとラルゴに、店の3階にある倉庫を住居として提供する。
関連イラスト
別名・表記ゆれ