CV:水島裕
刻闘士らの真の主であり、昴の正体でもある「刻の神」。名前が出たのは92話の終盤であるが、2期前半のOPでもシルエットで登場、2期後半のOPでは顔出しで登場していた。
容姿は赤い目に青い髪の美形。
彼を頂点に、側近(エウロパ&ミラー)→パラサイト四天王→2級パラサイト→3級パラサイト→パラサイト兵(雑兵)…の序列となっている
刻闘士達が「あのお方」と呼んでいた彼らの主君であり、パラサイト四天王の聖剣やパラスの刻衣を与えた。またパラスをそそのかしてアテナ軍との戦闘を引き起こした、本作の黒幕である。(時折見せる、あのもったいねぇよぉぉパワーはその片鱗だった。)
また一期の十二宮の戦いで敗北し瀕死の状態だった時貞に力を与え2級パラサイトとして引き込んだ。(不死化した時貞の肉体に、昴が傷を付ける事が出来たのもそのおかげ。)
フェニックス一輝に追われている最中姿を消しており、アプスを始め多くの神々を打ち破ってきた人間の価値を見定めるため、自ら記憶を封じて人間の少年・昴になりすましていたが、そのことを部下であるパラサイト四天王にすら告げておらず、ハイペリオンですら今際の際にやっと気づいている。
92話において、エウロパの導きでその真の姿を現し、昴の姿で纏っていた小馬座の聖衣を砕いてしまう。93話では光牙らの呼びかけにも応じず、昴の人格がどうなっているのかは不明。(光牙が持っていた小馬座の青銅聖衣の欠片を見た際、僅かだが表情が変化しているが、直後に欠片を破壊している)
世界中の人類の時を止めてしまう事で地上の支配を目論み、天空から召還したサターン城に向かい、追って来た星矢らを打ちのめし、黄金の短剣すら無力化し、Ω聖衣をも粉砕する。
しかし昴でいたときの記憶の影響から「胸の痛み」を覚えるが、それでも構わずクロノコンクルージョンエターナルを発動、聖闘士達すべての力を結集した光牙との最期の対決に臨む。
(どうでもいいが、時を操る事が可能で人間が女神の力を奪う事で覚醒したと書くと、例の悪魔少女を連想してしまう。)
武器
- 永劫輪舞
赤と黒のカラーリングの剣。パラスに一時貸していたが本来は彼のものである。
- 真・永劫輪舞
先の戦いで破壊されたアイガイオンの重爆雷斬刃、ガリアの武神光臨剣、ハイペリオンの天地崩滅斬、タイタンの天神創世剣のそれぞれ破片を、永劫輪舞と融合させた本来の姿。剣というよりは巨大な鎌である。
言葉を発したりはしないものの意思らしきものがあるようで、サターンが剣の意見に耳を傾けているようなシーンも見られる。
刻衣
赤と金色を基調としたカラーリング。
技
- クロノコンクルージョンエターナル
地球全土に及ぶほどの大規模な時間停止技。
備考
「サターン」とはローマ神話のサートゥルヌスの英語読みであり、ギリシャ神話の農耕神クロノスとも同一視されている(また、土星の英語名でもある)。
本シリーズではエピソードGにこのクロノスが登場しており、差別化のために名前を変えたものと思われる。
もっとも、本作がアニメ版の続編であるためエピソードGとは繋がらないということ、本作のハイペリオンがエピソードGのヒュペリオンと名前が被っていることを考えると、本作にクロノスおよびティターン神族は存在せず、代わりにサターンおよび刻闘士が存在しているという可能性も考えられる。
ちなみにNDには時空神の方のクロノスが登場しているが、本来「刻の神」と呼ばれるに相応しいのはこちらの方であり、農耕神クロノスおよびサターンの方ではない。