もっともイメージ良く伝わる表現を用いれば「イギリス風ウナギの煮凝り」
歴史
16世紀から19世紀のロンドンにおいて、ウナギは安くて栄養がある庶民にも手軽な食材であった。
かつてのテムズ川にはヨーロッパウナギが多く生息し、ロンドン市内を流れるあたりでもウナギをとる漁網が仕掛けられ、貧困層にとっては主食になっていたのである。
ウナギのゼリー寄せも、こうした庶民の味覚の一つとして生まれた料理である。
ウナギの漁獲量の減少や川の水質汚染、安価な牛肉などの登場によって他のウナギ料理同様に人気は低下した。
現在も売られているが取り扱う店は少なく、ウナギを扱う卸売商自体も減っている。
なお、ドイツやフランスなどでも同様の料理がある。
調理法
- ウナギ450gを2.5cmの長さにぶつ切りにする。ウナギの皮はむいてもそのままでもよい。
- ひたひた程度の塩水(水470ccに対し塩小さじ1杯の濃度)とレモン1個分の果汁、ローリエ1枚を加えて弱火で2時間煮込む。
- 煮込んだら、素早く冷やし固める。
多少なりとも川魚を調理・賞味したことのある方なら既にお察しだろうが、この手の魚介料理に必要な臭み消しが後がけのソースや香辛料に依存しており、よって何もかけずに食べると強烈な泥臭さが鼻腔に突入してくる。
もしこのウナギゼリーを食べる機会があるなら、その時はぜひたっぷりとソースをかけて頂いて欲しい。
最後のレストラン
御奴心の後輩で日本最大の食品・飲料メーカー「カントリー」の御曹司の面津駆は次期社長として経営センスを見せるためにイギリス料理のケータリング店を始める。
園場凌から「インパクトが薄くて・・・」といわれて目玉メニューのウナギのゼリー寄せを出す。
しかし、調理センスが問題ありで「見た目からして最悪!」「ウナギの食感が不快!」「食材への冒涜!」等のクレームを言われてしまった。
園場凌が市販の蒲焼きで自宅でも出来るタイプを作った。