セト
せと
曖昧さ回避
セトとは——
- エジプト神話の悪神・戦闘神。オシリスの弟であり、ホルスの叔父に当たる。
- ゲーム『FRAGILE〜さよなら月の廃墟〜』の登場キャラクター。
- 旧約聖書の登場人物。アダムとイヴの子で、アベルとカインの弟。セツ及びセスとも。
- アニメ『NEEDLESS』に登場する元ブレイドの仕事仲間に位置する少女の名前。
- 楽曲シリーズ「カゲロウプロジェクト」に登場する少年。→セト(カゲロウプロジェクト)
- ゲーム『約束の地リヴィエラ』に登場する少女。→セト(リヴィエラ)
- ゲーム「シルフェイド」シリーズ(主に『シルフェイド見聞録』)に登場するキャラクター。
- ゲーム「UNDER NIGHT IN-BIRTH」に登場するキャラクター。→セト(UNI)
エジプト神話
キャラバンの守護神とされながら、嵐と悪意、戦争を司る神でもある。
空の女神ヌトと、大地の男神ゲブとの間に生まれた四兄弟の一人。
また、冥府神オシリスは彼の兄に当たる。
最大の特徴はその頭部で、一見するとジャッカルのように見えるが、実はツチブタであるらしい。
一般的に四角い両耳、先の分かれた尾、そして曲がって大きく突き出した鼻を持ち、犬、ツチブタ、ジャッカルのほか、シマウマ、ロバ、ワニ、そしてカバなどとも結びつけられている。このキメラ顔負けの融合ぶりから、想像上の動物をわざわざ作ってセトに充てた、とする説も存在する(海外ではしばしばこの合成獣を「セトの獣」と呼称する)。
また、一説には外エジプト(エジプトの外部)から来た神とされ、メソポタミアのバアル神と同一視する向きもある。
神話では兄オシリスを謀殺し、その息子であるホルスと熾烈な王位争奪戦を演じ、その果てに敗北して世界の果てへと追いやられた。
時代に翻弄された戦闘神
本来は、闇と混沌を司る邪神アペプを打ち倒す勇猛果敢な戦闘神であり、ラーの飛行船から常にアペプの襲撃を警戒するという、非常に重要な役割を負っている。
その信仰の人気ぶりは下エジプトでも有数となり、下エジプトにおける王座の守護者として一時はホルスをも凌駕するほどとなった。
しかし、時代が下ってオシリスの地位が再確認されるようになると、彼の息子であるホルスの重要性が説かれるようになり、上下エジプト間での熾烈な覇権争いを伴って対立候補として擁立されるようになった。
そして最終的にはオシリスを謀殺した悪しき神とされるようになり、片足と睾丸をもがれるという仕打ちを受けることになる。
これらの動向は、上下エジプト間の覇権争いの具現であり、セト神はその煽りをもろに食らってしまったという、不遇な立ち位置にいる。
ゲーム『FRAGILE〜さよなら月の廃墟〜』
滅び行く星、その静寂の中を一人旅する少年セト。
彼は崩れた世界の中で、どこかにいる、同じ人間の生き残りを探しています。
時にくじけそうになりながらも、たった一人、白い月を見上げて、微かな希望を抱いて。
人類がほぼ死滅してしまった地球に生き残った数少ない人間の一人。15歳。CV.桑島法子
その顔立ちとやや伸び気味の髪のせいかパッと見、女の子の様に見えるかもしれないが男の娘である。
水色の雨合羽を身につけ、首からは大事な思い出の品々をいれたロケットを下げている。
性格は至って純粋で寂しがり。一度決めたらテコでも動かないような一面も見みせる。
また、年齢の割に精神的にかなり幼く、漢字はある程度読めるものの、物をあまり知らない面がある。
廃墟と化した世界を、どこかにいるかもしれない生き残りの人間を探す為、一人旅を続ける。
誰かにそばにいて欲しいから。一人で月を見上げていたくないから。