概要
リアルロボットと対をなす言葉で、1機限りのワンオフであったり、謎の超技術で動いていたり、パイロットを選んだり、必殺技を叫んで放ったりするような『特殊かつヒーローチックな』ロボットである場合が多い。
パイロットはしばしば単純でわかりやすい(記号的な)熱血漢である。
永井豪の『マジンガーZ』がその代表格だが、行きつくところまで行きつくと『伝説巨神イデオン』や『新世紀エヴァンゲリオン』のように、操縦者の意思さえ受け付けず何もかも破壊しつくすような、マシーンというより魔性の存在のごとき様相を呈する。
いわゆるリアルロボットものでもこのような『超自然的マシーン』の存在は珍しくはなく、一概に「スーパー」「リアル」と分類するのは困難であり、また無意味である場合も多い。
発祥
『第4次スーパーロボット大戦』の主人公キャラ設定において、「スーパーロボット系」「リアルロボット系」の属性を選択させたのがこの分類の始まりといわれている。
なお、「スーパー」の場合は後半の主人公機がグルンガストに、「リアル」の場合ヒュッケバインになる。
同シリーズにおいては「スーパーロボット=強固な装甲と高い攻撃力」「リアルロボット=回避・命中率に優れる」という大まかな個性付けがなされている。
また、「スーパーロボット」という呼び名自体は、古くは「8マン」において、「エイトマンは、東八郎の記憶を人工頭脳に移植されたスーパーロボットである」という設定があったり、「ウルトラセブン」に登場するキングジョーが劇中で「ペダン星人のスーパーロボット」と呼称されるなどの例が散見されていた。
そしてロボットアニメブームの先駆けとなった『マジンガーZ』アニメ版の主題歌の歌詞にて「スーパーロボット マジンガーZ」と謳われたことにより、「スーパーロボット」という言葉は普及し、「正義の味方が操縦する巨大ロボット」というイメージが定着していった。