CV/丸山詠二
概要
ブラック・ムーン一族を影から支配する謎の予言者『ワイズマン』の正体にしてブラックムーン一族の真の支配者。
アニメでは時間の都合からか、あるいは大人の事情なのか詳細は不明であるが、その正体については全く触れられていなかったが、原作によるとその正体はブラック・ムーン一族の出身者ではなく、30世紀から見てさらに数世紀前の時代に犯罪の目を生ませた異能の力を持った犯罪者であり、超能力を持っている以外は、ただの正真正銘の純粋な人間。
原作の設定によれば、彼は本来その悪行の限りから処刑される筈であったのだが、異能の力を持っているとはいえ、人間であった彼をネオ・クイーン・セレニティはどうしても殺すことが出来ず、苦慮の策として、代わりに彼を近年に発見された太陽の光が全く届かぬ過酷な環境の太陽系第10番目の惑星『メネシス』への流刑という刑罰に処した。
心根が優しく、周囲の外聞などで先入観を持たず、誰とでも心を許してしまう寛容な心の持ち主である彼女にセレニティが下した彼女なりの精一の苦渋の選択であったが、この死よりもつらい生き地獄を永遠とも思える長い時を過ごさなければ成らなくなったためか、はたまた惑星『メネシス』に存在した邪黒水晶から発せられるダークパワーの影響からか、ファントムはこの一件によりセレニティと彼女だけではなく彼女が愛する地球に住まう生きとし生きる全ての人間に増悪を抱き死後、凄まじい怨念の力により、惑星『メネシス』と一体化し、復讐の機会を虎視眈々と窺っていた。
そして原作では、『幻の銀水晶』の力で全ての人間が1000年以上の長寿を満喫できる争いや破壊のない平和な世界を堕落と蔑み、月の一族にテロ活動を行う一部の人間たちの子孫を唆して自身の半身である『メネシス』へと導き自身の先兵へと仕立て上げ、アニメではその一環として(恐らく)アニメの設定では自身の分身体であると思われるパスト・ワイズマンを20世紀の東京に送り込み未来と過去を繋ぐゲートを開き、過去に遡り、ダークパワーを導くための暗黒ゲートを開かせ目的を果たそうとするが、セーラー戦士たちと正気に返ったダーク・キングダム四天王に阻まれ失敗してしまったため、次の策としてセーラームーンによる浄化を拒み、地球を出て、ネメシスへとやって来た犯罪者たちの子孫たちを情報操作や虚言を吹き込むなどして誑かし、クリスタル・トーキョーを襲撃、あるいは侵略するように差し向け、街に甚大な被害を与える。
アニメではそれを皮切りにして、未来と過去の世界を同時に崩壊させて地球そのものを崩壊させ最終的には宇宙全体を破壊してしまおうと企んでいた。
そしてその復讐計画に必要不可欠かつ最大の障害にもなりうる『幻の銀水晶』を狙い暗躍する。
自身の力の源でもある『邪黒水晶』から発せられるダークパワーを使った凄まじいまでのダークパワー攻撃やこれと巧みな弁術を併用することで相手に洗脳を施し、自身の傀儡へと仕立て上げて自由に操ことを得意とする策士家でもあり、物語の後半、ちびうさの力に着目し、彼女を洗脳し、ブラックレディに仕立て上げ支配下に置き先兵とし、彼女を使って自身の目的である地球の破壊、アニメではそれプラス宇宙の破壊の為に必要な暗黒ゲートを開くために利用するなどやることなすこと結構えげつない。
その後、原作ではセーラープルートの死、テレビアニメではセーラー戦士達の呼びかけによってちびうさの洗脳は解かれてしまうが、当初の計画通りに暗黒ゲートを開く事に成功し、そこから流れ込む圧倒的な『邪黒水晶」のダークパワーの力でセーラー戦士たちを追い詰めた(アニメではその際生前の姿お思しきシルエットが一瞬だけ映る)。
しかし最後は原作ではセーラームーンとタキシード仮面、ちびムーンに覚醒したちびうさの3人の活躍の前に敗北し、メネシスやブラックムーン一族、そして『邪黒水晶』諸共浄化され消滅、アニメではうさぎが持つ『過去の幻の銀水晶』とちびうさの体内に宿っていた『未来の幻の銀水晶』の2つから発せられる圧倒的プラスエネルギーの力の前には流石に抗う術もなく、自身の敗北に驚愕しながら『邪黒水晶』諸共浄化され消滅、滅び去った。
関連ダク
ワイズマン(セーラームーン) ブラックムーン セーラームーンの敵キャラ パスト・ワイズマン 全ての元凶 諸悪の根源 黒幕
シャーマン・アプスー(魔人アプスー)/破壊神アプスー→同じく未来の時間軸からやって来た悪の組織の首領繋がり