テオ・テスカトルとはモンスターハンターシリーズに登場するモンスターの一種である。モンスターハンター2で初登場。
概要
火山帯に生息し、特殊な器官で体に炎のベールを纏うことができる。
古龍種の例に漏れず、生態はあまり解明されていないが、ナナ・テスカトリの雄性であるのは間違いない。
全古龍の中でも屈指の攻撃力を誇り、また突進の性能が少々飛びぬけているため、苦手とするプレイヤーは多い。
攻撃手段は基本的に、口からの火炎ブレス、突進、ネコパンチ、尻尾により薙ぎ払い、粉塵爆発。
中でも粉塵爆発の威力は特に高く、通称ジャンプテオと呼ばれる、
週刊少年ジャンプとのコラボレーションクエストに登場する個体の攻撃力は、ミラボレアスにすら匹敵する。
爆発には、自分の周囲を焼き払う「近距離爆破」と遠くの敵を焼き払う「遠距離爆破」の二種類があり、それぞれにある特徴があるため、これを見抜けるか否かでこちらの行動の幅が大きく変わってくる。ただし、テオのみの行動としてプレイヤーの足元を直接狙ってくる「直下型爆破」を遣ってくることがあるので注意。
また恐ろしく曲がる突進を持ち、遠距離攻撃プレイヤーを悩ませる。
この突進には予備動作が無く、突進前に咆哮するナナ相手で対策を練ってきたプレイヤーには厄介な攻撃である。
名前の由来はアステカ神話の太陽神「テスカトリポカ」だと思われる。黒、白、赤、青のテスカトリポカがいたらしい。また現実のアステカ族が儀式で用いていたマジックマッシュルームはナワトル語で「テオナナカトル」と呼ばれる。このネーミングは単なる偶然か。
MH4・MH4G
しかし、過去作におけるテオ・テスカトルとはかなり仕様が異なっている。
4
怒り状態に爆発性の粉塵を辺りに撒き散らすようになり、ブラキディオスのように接触した相手を爆破やられにしてしまうようになった。…そこにテオ持ち前の素早い攻撃が飛んでくるのだから大変である。
また、怒り状態を解除した直後にも自分の周囲に大規模な粉塵爆発(公式名称:スーパーノヴァ)を起こすようになった。直撃すると特大ダメージと吹っ飛び(特大)を受けるのはもちろん、確定で気絶してしまうという極めて厄介な攻撃である。
新モーションの数々も厄介だが、もう1つ厄介な特徴として、通常時と怒り時で弱点属性がガラリと変わるというものがある。通常時は頭に水、尻尾と後脚に氷属性が有効だが、怒り時には龍属性が有効となる。
その代わり、体術系の攻撃が龍属性から無属性へと変更された上、角も武器の属性に関係なく破壊できるようになるなど、弱体化した面もある。
龍炎も顔の周辺部にしか纏わなくなっており(高レベルのギルドクエストでは過去作と同様、全身に龍炎を纏うようになる)、怒り状態時に至っては粉塵を纏うようになったのと引き換えに龍炎を纏わなくなっている。
あまり知られていないが、怒り時の攻撃力補正も1.15倍と全モンスター中最低である(裏を返せば、通常時から怒り時とほぼ変わりのない高い攻撃力を誇っているということでもある)。
作成できる武器の属性も、火属性から爆破属性へと変更されている。
4G
4Gではスーパーノヴァの仕様が変更。
4の時は怒り状態が解除された直後に放つ技だったが、『怒り状態が解除される直前で放つ』仕様となった。
これによって怒り状態解除を目印に退却する戦法が使えなくなり、怒り状態時間(100秒)を計ってタイミングを予測しなければならなくなった。
しかもその仕様上スーパーノヴァに怒り補正が入るため、前作より威力が上がっている。
特にG級個体の放つそれは当たれば即死級の威力を誇る。
また新技として、バックジャンプ粉塵ばら撒きや、ピンポイントスーパーノヴァが追加されている。
覇種
さらに強力な力を開放した個体。通常の個体と比較して鮮やかな体色が特徴。
自ら業火を身に纏い、より強力な攻撃を繰り出す“炎上形態”と呼ばれる特殊な形態になることがある。
専用BGM
専用BGMはナナ・テスカトリと同様、「炎国の王妃」。全ての登場作品で共通である。