概要
MHFにおいてSR(スキルランク)300〜受注可能な覇種クエストとよばれる種類のクエストに登場する個体であり、それまでに登場した剛種や特異個体さえも凌駕したいまだかつてない程の危険性を秘めた個体(当時の開発チーム曰く「MHF史上最難関のクエストランク」と言われていたが現在ではそれ以上とされるG級がある)。
フォワード.5時点のMHFの最高ランクの名称でもあり、公式にも「フォワード最強のモンスター」と呼ばれていた。
現在受けれる覇種クエストは6種類であり、覇種モンスターとそのクエスト名は
- オディバトラス:「剛砲不沈」
- UNKNOWN:「至禍凶刻」
- パリアプリア:「狂喰無尽」
- ドラギュロス:「天震雷轟」
- アルガノス&ゴルガノス:「輝輝臨臨」
- テオ・テスカトル:「業炎灼華」
覇種クエストの特徴
- 強制ハードコアクエスト。特異個体と同じく罠はほぼ無効、状態異常の耐性が非常に高い、風圧や咆哮などが通常の個体より1段階上昇、HC(ハードコア)装備や天嵐装備の特殊効果発動、剥ぎ取りでHC素材が入手可能。
- 討伐可能時間制限付き。クエスト自体の制限時間は40分だが、20分以内に討伐出来なければ撃退扱い(報酬が減少、討伐称号が獲得出来ない)。
- 元気のみなもと(1日5回限定だが使用したらクエスト成功or失敗まで被ダメージ70%減少するアイテム)を使用した場合、ペナルティとして2.の撃退時と同じく討伐称号獲得不可&報酬減少。
覇種個体の特徴
破滅的な攻撃性能
攻撃力倍率は剛種すら超越しており、全シリーズを通しても最高レベルの危険度。
例として
- オディバトラスの怒り時:10.08倍
- UNKNOWNの第7形態時:12.0倍
- パリアプリアの赤バリア時:10.2倍
- ドラギュロスの覚醒後、第2形態時:11.16倍
- テオ・テスカトルの炎上形態時:11.08倍
と、本気の際の攻撃力倍率が2桁を超す勢いで破滅的に上昇。
殆どの攻撃で7〜8割以上削られるのは当たり前、高威力の攻撃に至っては防御力1200以上ですら体力MAXから即死が日常茶飯事、上記の元気のみなもとを使った状態ですら防御力が低ければ即死、高くても半分以上削られることもザラと、最早「防御力」など完全に無意味なレベル。当然、即死対策に根性スキルが有効だが、覇種は根性スキルさえ潰す攻撃や行動パターンが必ず備わっている。
- オディバトラス:砂柱による拘束(攻撃を被弾しても吹き飛ばず多段攻撃になる)、砂や岩による追撃
- UNKNOWN:打ち上げコンボ(打ち上げの時点でも大ダメージなので根性発動可能の体力以下に陥りやすい)、毒状態
- パリアプリア:バリア纏い時の物理攻撃に付属する毒、麻痺、睡眠といった状態異常
- ドラギュロス:多数の放電攻撃に付属する麻痺、膝崩れやられ(気絶の上位状態、気絶より時間が長い&気絶無効貫通)を起点としたコンボ
- アルガノス&ゴルガノス:麻痺、睡眠、2体同時戦闘なのでもう一方からの追撃
- テオ・テスカトル:元来から纏っている龍炎、特異個体から纏う炎ガードのスリップダメージ
更に、大規模な砂の隆起や放電、急降下して周囲の地面を一気に砕く、周囲一帯を焼き尽くすといった広範囲攻撃も多く、離れていても被弾の危険性が高い。
異常じみた耐久力
一部例外を除き、覇種の多くはHP30000以上を誇り、全体防御率も個体によるが0.5倍前後。超大型モンスターのラオシャンロンが上位個体でHP26666で全体防御率が0.7倍、剛種でHP31999で全体防御率が0.7倍と例を出せば、覇種個体の多くは超大型モンスター並、あるいはそれ以上の耐久力を持つ事が分かるだろう。更に大型のオディバトラスを除いて敏捷性も極めて高く、矢継ぎ早に即死級攻撃が次々と放たれるため攻撃のチャンス自体が限られることもそのタフさに拍車をかけている。
その上、上記の強制ハードコアクエストの仕様上、罠や麻痺などのハメすら不可能に等しい。
これらの覇種の特性により20分以内での討伐は困難を極める。
オディバトラス
最初の覇種であり、公式曰く「覇種の入門」
覇種の中では一番敏捷性が低く、攻撃も剛種個体の攻撃を慣れれば容易に対処可能、更に状態異常等の対策スキルも一番少なく、それでいて覇種素材で作れる武具が非常に優秀
しかし、全体的に攻撃範囲が広く、入門用といっても覇種なので油断すれば即座に返り討ち(攻撃力だけでいえば覇種最強クラスであり、防御力がまるで機能しない程)
UNKNOWN
フォワード.4で先行配信され、フォワード.5で正式に覇襲。
先行配信された時はハンター側の装備が整っていない(しかも制限時間が20分で撃退不可)のも相まって剛種や特異個体との圧倒的な差を見せつけ、ハンターの屍の山を築き上げた。
通常のUNKNOWNから更に使用可能な技が増加、最終形態では24種類の攻撃パターンを誇るようになり、特に最終形態で解放される打ち上げコンボは打ち上げで即死級威力、追撃で即死級威力の二重即死攻撃に加えて追撃には毒状態付与という徹底ぶり。
パリアプリア
特異個体以上に見た目が変化している覇種のなかでも一番見た目が(更に強さも)変化している。
サイズが大きい上に戦闘場所が潮島の洞穴内と狭く、今までの個体の3〜5倍のHP(通常個体が7200、剛種が6000、激個体でさえ9200と10000にさえ満たない)を誇り、纏うバリアにより物理攻撃のダメージをほぼ半減させるなどと非常にタフ。
纏うバリアにより様々な状態異常を引き起こさせつつ攻撃力を上げたり(紫色=毒、黄色=麻痺、水色=睡眠、赤=状態異常は無いが攻撃力1.5倍、それ以外のバリアは1.2倍)、しかも敏捷性が極めて高いと様々な要因も合わせて覇種最強とも言われている。事実、「覇種連続迎撃戦」と言われる公式のランキングにおいて討伐成功率は覇種最低であった。
ドラギュロス
雪山や高地ではなく樹海頂部での戦闘となる。
HPが一定以下になると討伐されたかのように倒れ伏し、そして凄まじい放電を放ち(即死級威力)覚醒する。
覚醒した際の見た目は強大過ぎる冥雷(ドラギュロスが放つ赤黒い雷)の影響で全身が別種レベルにまで赤く焦げ付き、その焦げた影を落とすかの如く赤く禍々しい冥雷が渦巻くという最早生物とは思えないほどの異様なまでの姿に変貌、更に周囲の空間に赤や橙、紫色と変化していく無数の謎の光点が出現するといった幻想的な光景も相まってこの世に棲む物かすら怪しい程。
この謎の光は自身の冥雷で焼かれた鱗が宙に舞っているという説があり、それを反映するかのように肉質が柔らかくなり、光点も亡骸を攻撃した際にも見られる。
しかし攻撃面は苛烈を極め、ドラギュロスの強大な冥雷で耐性がまともに機能しないのか、このクエストでは龍耐性がプラスの場合、通常の半分しか適用されなくなり(例:耐性30なら15扱い)、マイナスに至っては倍増するとも考えられている為(事実、耐性がマイナスの場合、ほぼ全ての攻撃が即死扱いにされる)為、何としてでもマイナスは避けなければならない。しかも覚醒時はエリア全域を巻き込む放電キックや3連続極大ブレスを放つようになり、特に後者のブレスは攻撃判定が正面から捉えた場合、画面全体と凄まじい攻撃判定の規模であり、その上で予備動作がほぼない・攻撃判定が長い・長射程・即死級威力・薙ぎ払いありと、鬼畜すぎる性能を誇る。その為ランス・ガンランス・ヘビィボウガンといった機動力や収納速度に難がある武器は100%回避不可能。しかも秘伝装備のランス以外はガードしても削りダメージが高すぎてそのまま死ぬ有様。
アルガノス&ゴルガノス
正式名称が判明するまで「謎の覇種」、「ヴォルガノス覇種」などとよばれていた。
覇種で唯一の2体同時戦闘であり、両方討伐してクエストクリアとなる。
HPは2体同時を考慮してか14000と低いが、片方が生きている場合、無理やり蘇生させて戦闘復帰させるといった荒業や「この2体は縄張り争いをしていた」という設定にもかかわらず、それを全く感じさせない巧みな連携攻撃を披露したりと、難易度は他の覇種に勝るとも劣らない。
ヴォルガノスが塔の秘境に2体、しかも金銀の番、更に雷&睡眠や氷&麻痺攻撃、そして連携攻撃といった様々な無茶苦茶すぎる要素で暴れまわる為、初見は面を食らうことであろう。
テオ・テスカトル
覇種で唯一の古龍種、更に唯一の非MHF産のモンスターである、戦闘場所はテオ・テスカトルでは非常に珍しい塔の頂上。
特異個体と違い突進時に付属されている爆発が3歩毎に爆破から1歩毎に爆破。粉塵爆発時に爆破した地点が炎上し、触れたハンターは火傷状態(一定時間、体力が減少し続ける)になる。更に強大な炎を操る影響か排熱噴射機構は威力が半減。超高温で弾が駄目になるのか拡散弾無効。更に物理攻撃面でも打撃属性が弱点だった頭部が、打撃攻撃に対しての肉質が硬化と大幅な強化が施されている。
更に、怒り状態の更に上の段階として「炎上形態」という全身が猛火で燃えている状態へと移行する。
「炎上形態」の特徴として攻撃力上昇に加えて、攻撃パターンの増加、敏捷性が大幅強化、火傷のダメージ増加(酷い時はガードしても回復薬グレート並の体力を削られる)。
余談だが、「炎上形態」移行時に大規模な炎の竜巻を放つが暗い場所でプレイすると目に多大な影響が出るので明るい場所でプレイすること。