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神聖ローマ皇帝の編集履歴

2014-12-23 13:01:01 バージョン

神聖ローマ皇帝

しんせいろーまこうてい

神聖ローマ帝国の元首であるローマ皇帝の通称。教皇より戴冠したローマ皇帝という意味。

概要

神聖ローマ帝国の元首である皇帝を指す歴史学用語。


ヨーロッパ諸国の歴史ではこの帝爵は、カール大帝シャルルマーニュ)から始まりオーストリア帝国フランツ・ヨーゼフ1世までとされる。


表記

日本語カイザー神聖ローマ皇帝

英語:Holy Roman Empire(ホーリローマンエンペラー)

ドイツ語:DER KAISER(ダス・カイザーカイザー) ※実際は皇帝の正式称号ではない。

ラテン語:IMPRATOR AVGVSTVS


正式称号

カール時代

「至尊なる尊厳者、神により戴冠されし、偉大にして平和的な、ローマ帝国を統治する皇帝」(皇帝名)

中盤から

「神の恩寵による神聖なるローマ帝国の絶対者」(皇帝名)


複雑な即位方法

『神聖ローマ皇帝』の帝位カール大帝以来カトリックローマ教皇から戴かなくてはならない。ところがこれにより状況は少々面倒なことになる。


皇帝が教皇から帝位を授かるようになると、神聖ローマ皇帝以外にもヨーロッパ爵位王位のお墨付きをもらうにはローマ教皇を通さないといけないという状況になってしまった。事実上、ローマ教皇が世俗の中世ヨーロッパキリスト世界の最大権威となってしまった時代である。

中世ヨーロッパ内戦は大体このローマ教皇率いる教会貴族騎士とのつばぜり合いである。


しかしローマ教皇からローマ皇帝の地位を戴冠するという状況や『神聖ローマ皇帝』の中の『ローマ皇帝』部分がカブっていることが我慢ならない者たちもいた。

実際、オリエンタル地方の本場の『ローマ帝国ローマ皇帝』は神聖ローマ皇帝という地位をバッタモンだとして承認せず、分裂後の東ローマ帝国の『ローマ皇帝』もまた『神聖ローマ皇帝』という地位を滅亡まで認めなかった。

(後に東ローマ帝国は歴史学者に『ビザンツ帝国』と呼ばれ東ローマ帝国のローマ皇帝は『ビザンツ皇帝』として区別されるようになる。)


権力

神聖ローマ皇帝はなぜか決まらないことが多く、そのたび大貴族の中から選挙で選ぶことが慣例だった時代もある。その選挙にでる貴族のことは特別に選帝公という爵位がある


『皇帝を選挙で選ぶ』ような元首であったため、絶対権力者である(と思われている)神聖ローマ皇帝の基盤は意外に脆弱であったようである。とはいえ一応、ハプスブルグ一族が確かに500年以上神聖ローマ皇帝をほぼ手中に収めている時代もある。

しかしなぜかローマ教皇から戴冠されていないドイツ王・ローマ王と呼ばれる神聖ローマ帝国元首の方が強力な君主が多かったりする。


関連タグ

カール大帝・・・ヨーロッパ世界最初の『ローマ皇帝』

フランツ・ヨーゼフ1世 ヨーロッパ世界の最期の『ローマ皇帝』(けっして東ローマ帝国ローマ皇帝ではない)

ナポレオン3世・・・フランス最期の君主にして最期の『ローマ皇帝

ニコライ2世・・・ロシア帝国最期のロシア皇帝にして最期の『ローマ皇帝


その他(フィクション)

銀河英雄伝説・・・銀河皇帝の帝位が『カイザー』である

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