概要
トナカイと言う名はアイヌ語の「トゥナカイ」「トゥナッカイ」が由来。
英語では「レインディア」。北アメリカのトナカイは「カリブー」と呼ぶ事もある。
シカと同じく、肉、皮、角を利用できるほか、騎乗や牽引にも使役可能な優れもの。
雌雄どちらにも角がある唯一の鹿であり、この角は毎年生え換わる。冬に角が残っているものは基本的に雌。雪を掘って食料を探したり子供を守るために必要だからである。
ちなみに角には細かな毛が生えており、強度は鹿に比べて弱め、左右の形が結構違う個体も少なくない。
ただし、去勢した雄は冬でも角が残る。北海道は幌延町のトナカイ牧場に冬でも角をつけた雄がいるのはそのためである。
このことを踏まえてクリスマス頃増えるであろうスカした男子に擬人化されたトナカイの絵を見るととても複雑な気分になれること請け合いなので、是非とも覚えておいていただきたい事実である。
サンタクロースの橇を牽引する動物という伝承があり、クリスマスの意匠としてしばしば用いられる動物。実際に牽かせることは可能だが、サンタクロースではない普通の人間には一頭立てが限度。複数頭立ての場合はその習性から制御が不可能になる。
雪が積もらないために橇を使えない地域では、「謎の力で飛行する」「トナカイを使わず別の手段で来襲する」など、自由に考えるといいだろう。
一応言っておくが、実在する動物である。ただし飛行する個体は確認されていない。