ピクシブ百科事典は2024年5月28日付でプライバシーポリシーを改定しました。改訂履歴

真マジンガーZERO

しんまじんがーぜろ

「真マジンガーZERO」とは、原作:永井豪、脚本:田畑由秋、作画:余湖裕輝の漫画作品である。

概要

チャンピオンRED」にて、2009年6月号から連載が開始された漫画作品。

同タイトルでは2012年12月号にて完結しており、翌2013年1月号からは、新シリーズ「真マジンガーZERO VS 暗黒大将軍」がスタートしている。

TVアニメ「真マジンガー 衝撃! Z編」のサポート連載としてスタートしたが、内容は独自の路線を貫いている。

その作風はTVアニメに負けず劣らず強烈なものとなっており、

  • プロローグでいきなり地球が滅亡
  • あらゆる意味でゲッター線もかくやというぐらいに凶悪化したマジンパワー
  • Dr.ヘルの手によって50億人以上の人間が虐殺されている
  • さやかさんのセクシースーツ
  • 体長十数kmの巨大兵器として登場したゴードンヘル
  • そのゴードンヘルを、全世界でマジンガーを応援し掲げた拳が実体化し攻撃すると言う展開
  • 水着回と告知されたエピローグがわずか9ページで終了し、何の前触れもなく新章プロローグへと突入

などなど、TVアニメとはまた違った形で、読者を驚愕させている。

スケールのデカさは最早石川賢の作品に近く物凄い作品だが、原作者・永井豪へのリスペクトは深い。

いわゆるループ物の作品である本作だが、過去に辿られた時間軸には、

兜甲児が登場しない「マジンカイザーSKL」以外の、ほぼ全てのマジンガー作品のネタがちりばめられている。

TVシリーズ同様、スターシステムを採用しており、「アステカイザー」や「へんちんポコイダー」など、今では滅多に見られなくなった豪ちゃんキャラも出演している。

登場ロボット

マジンガーZ

別名・「終焉の魔神」。

兜十蔵がミネルバXを用い(後述)、無限に等しい開発期間を経て完成させた、史上最強のスーパーロボット

当初は世界征服を目的として作られており、Dr.ヘルが登場しない時間軸においては、このマジンガーZを引き連れて、世界に宣戦布告している。

人工知能と自己進化機能を有した究極のシステム・魔神パワーを搭載しており、

全七段階のリミッターが解除されたその時には、文字通り神にも悪魔にもなれるパワーを発揮する。

反面、十蔵の設計思想の影響を受けてか、魔神パワーの行動原理は、「自らが最強の存在となること」を目的としており、

実際に魔神パワーが解放された際には、パイロットをも取り込み暴走、全人類を滅亡させる結末へと至っている。

魔神パワーの内訳は、以下の通り。

  • 第一段階・自己再生:戦闘で負ったいかなるダメージをも自己修復する
  • 第二段階・吸収:あらゆるエネルギーを吸収し、自らのものとすることができる
  • 第三段階・強化:マジンガーZの性能を飛躍的に向上させる
  • 第四段階・高次予測:未来予知にも匹敵する状況シミュレーションを可能とする
  • 第五段階・変態:物理法則の常識を超え、マジンガーZの形状・性能を変化させることができる
  • 第六段階・因果律兵器:1%でも勝率があれば、因果律に干渉し、その結果を強引に実現させることができる
  • 第七段階:魔神化:この段階まで解放された時点で、甲児を取り込みマジンガーZは暴走、「終焉の魔神」と化してしまう

なお、魔神パワーは第六段階までは制御可能だが甲児への負荷が増大していく上、終焉の魔神状態より性能が劣る。

また、十蔵はこのシステムの他に、更なる機能をマジンガーZに隠し持たせているのだが……

アルテミスA

アフロダイAとビューナスAのパーツをかけ合わせ、もりもり・のっそり・せわしの三博士が開発した、弓さやかの専用機。

特筆すべきはその操縦系統であり、パイロットの思考・意志をダイレクトに伝えることで、甲児に匹敵する操縦ポテンシャルを発揮できる。

そのために開発されたのが、前述されたパイロットスーツなのだが、どう考えても欲望剥き出しでデザインされている。

グレートマジンガー

「VS暗黒大将軍」より登場する、兜剣造の開発した新たなマジンガー。

マジンガーZの魔神化を再発させないため、マジンガーZに代わって戦うマジンガーとして開発されている。

上記魔神パワーのうち、自己再生・吸収・強化・変態を標準装備しているという、何気に剣造博士もとんでもない天才だったことが伺える仕様。

新装甲・超合金ニューZは、光子力によって自在に変形する特性を持ち合わせており、ドリルプレッシャーパンチやニーインパルスキックなどは、もはや四肢の概念を逸脱した超変形を見せる。

ミネルバをして「全身が鋭利な武器そのもの」と言わしめるほどの、絶大な戦闘能力を有するが、その強すぎる力が裏面に出てしまい、マジンガーZを刺激し魔神パワーの発動を誘発してしまうことになる。

また、更なる秘密があるようで…

「偉大な勇者を超え、偉大なる皇となる!」

登場人物

兜甲児

ご存じマジンガーZのパイロットにして、本作の主人公。

性格は初代よろしく天然ボケでお調子者だが、超合金Zのように強靱な精神力とファイティングスピリッツを持ったダイナミック男児である。

全人類の希望として、Dr.ヘルの圧倒的な暴威を前に、敢然と立ち向かっていく。

実は過去の大戦で、死亡したことになっているのだが……?

ミネルバX

本作のもう1人の主人公。物語の狂言回し的な立ち位置となっている。

人間の女性そのものの姿をしたアンドロイドだが、その大元は、十蔵の開発した、過去に情報を送ることのできる光子加速器である。

余命わずかな十蔵は彼女を利用し命尽きる瞬間までの研究結果を過去の自分に何度と送り続け、マジンガーZを完成させることに成功した。

マジンガーZのサポート端末として独立させられた彼女は、マジンガーZの暴走を食い止めるべく、無限に近い時を繰り返している。

TVアニメ版「マジンガーZ」に登場した、同名のロボットがモデルで、姿もそれに似せたものになっている。

弓さやか

本作のヒロイン。紆余曲折を経て、甲児と恋人関係になる。

本作では新ロボット・アルテミスAに搭乗するのだが、そのパイロットスーツはこりゃまたけっこうな出来

(デザイン自体は「マジンサーガ」に登場したものが原型となっている)

兜十蔵

マジンガーZを開発した、兜甲児のおじいちゃん。

本来は冷酷なマッドサイエンティストであり、変態的な性的倒錯者とも言われている。

その有り余る才能を発揮し、ミネルバとマジンガーZを開発、世界に喧嘩を売り支配してみせた。

しかし、ある世界におけるDr.ヘルとの遭遇や、それに伴う兜甲児のマジンガーZ搭乗によって、心境が大きく変化。

甲児に肉親の情を覚え、彼をあらゆる敵から守り抜けるよう、魔神パワーの根幹のシステムを開発する。

このシステムは他の世界に渡った際に歪められ、「終焉の魔神」を呼び醒ます装置となってしまった。

剣鉄也

「VS暗黒大将軍」から本格登場。ミネルバが体感した時間軸にも、一度だけ存在が確認されていた、グレートマジンガーのテストパイロットである。

「戦闘のプロ」を自称しており、アマチュアの甲児を挑発するなど、一見嫌味な性格にも見える人物。しかしそのプロ意識は本物であり、自分の命を懸けてでも、任務を忠実に実行しようとする男である。独自の美学を持った戦闘狂とも言えよう。

ミケーネ帝国の出現に合わせ、そのまま正式パイロットへと就任。戦闘獣を圧倒し、暗黒大将軍と互角に戦うなど、プロとしての自負に恥じない技量を見せつけた。

甲児は他の世界において、彼と何度か鉢合わせており、その度に犬猿の仲となっているようだが……?

Dr.ヘル

世界征服を目論む悪の科学者。

本作では過去に類を見ないほどの超人と化しており、

地球人口50億の虐殺日本以外の国家の事実上完全制圧インチキじみた巨大兵器ゴードンヘルの開発など、凄まじい成果を上げている。

本人の身体もサイボーグ改造が施されており、鍛え上げられた機械道空手は、それだけで相当な脅威と化す。

夢はでっかく銀河系支配を目論んでおり、宇宙の果てまで勢力を伸ばしてこそ、真に「世界征服」が達成できるのだという。

暗黒大将軍

「VS暗黒大将軍」から登場。ミケーネ帝国の七大軍団を率いる総大将である。

何者かを復活させる儀式のため、マジンガーZを捕獲しようとする。

あまりに強すぎるが故に、自分を満足させるライバルの存在に飢えており、グレートマジンガーと対峙した時には、鉄也とは対照的に我を忘れてしまっていた。

関連記事