経歴
1930年10月15日生まれ。
上智大学で講師、助教授、教授を歴任した後に退職し、大学より名誉教授の称号を受けた。専攻は英語文法史。
学位はヴェストファーレン・ヴィルヘルム大学博士。
称号・名誉学位はヴェストファーレン・ヴィルヘルム大学名誉博士。
概要
英語学者とあるが、専門外のはずの歴史論、政治・社会評論などのあらゆる分野に精通していて非常に博識であり、夥しい数の著書を世に送り出しており、『智の巨人』の異名を持つ。
フルブライト奨学金受給生時代から大学に勤めて後の知的生活までを述べた『知的生活の方法』で、一般に知られるようになる。
特に日本の近現代史に関する発言を積極的に行っており、日中戦争・大東亜戦争(太平洋戦争)の勃発原因について、中国およびアメリカ側が仕掛けたと主張し、南京大虐殺・従軍慰安婦などを全否定しており、 映画『南京の真実』の賛同者でもある。
第1回『「真の近現代史観」懸賞論文の審査委員長を務めており、田母神俊雄氏の論文を、2008年10月31日に最優秀藤誠志賞に選考した。
雑誌では、『正論』や『諸君!』・『WiLL』・ 『voice』・『致知』などに寄稿を行っている。
チャンネル桜内の番組『渡部昇一の「大道無門」』にも出演し、多くの知識人とも議論している。
逸話
- 幼少時代は、貧しいながらも父が本に関しては制限しなかったため、少年倶楽部を好んで読んでいたという。
- 蔵書家であり、現在その数は14万冊を有に超える。そのため本の置き場に困り、妻からは「うちには人権ではなくて本権がある」といわれたことがあったほど。意を決して70歳を過ぎて借金をしてその蔵書が全て収まる書庫を建設したのだが、現在なんとすでにスペースが埋まってきているとのことである。
- 近年はスピリチュアリズムについても独自に研究しており、幸福の科学の大川隆法氏と対談を行ったこともある。大川隆法氏による霊言『渡部昇一流潜在意識成功法』が出版されていることに対し、「読んでみた所、守護霊の意見は8割ぐらい同じだった」と述べたり、スピリチュアリズムの研究者本山博氏とも交流があり、共著したこともある。