雪ノ下雪乃
ゆきのしたゆきの
概要
本作のヒロインの1人。主人公・比企谷八幡と同じ総武高校2年生で、普通科よりも偏差値が2、3ほど高い国際教養科であるJ組に所属している。
流れるような黒髪に大人びた美少女であり、学校では誰もが知るほどの存在。
八幡とは特に接点は無かったのだが、彼が平塚静によって彼女が部長を務める謎の部活「奉仕部」へと連行されたことから2人の交流が始まる。
人物像
学力テストでは常に学年1位。勉強のみならず運動神経も並外れて良く、楽器等ももでき家事もできるという超人だが、体力だけはあまりない。(矛盾しているような気がするが気にしないほうが良いか)後方向音痴らしい。
その美貌と才能がゆえに、小学校高学年の頃から多くの男子生徒に好意を寄せられ続けたが、また女子生徒からは常に嫉妬の対象とされて壮絶ないじめを受け続け友達と呼べる存在が誰もいなかった。
そういった経験から、人の嫉妬などの醜い部分を含めて世界を変えるため奉仕部で活動を行なっている。
勝負ごととなると極度の負けず嫌いの一面を見せる。また良くも悪くも正直であり、そこに憧れた結衣と後に友達関係となり、八幡に対してはドSとも言えるほどの苛烈な毒舌、あるいは暴言を浴びせるのが常となっている。当初は単なる「同級生」としか思っていなかったが、次第に奉仕部部員として共に共闘する仲間として意識するようになってきている模様。
このように嘘や建前や中途半端な馴れ合いを嫌い、自身の信念の通り振る舞うことを正義としている。
この信念を持つ故、幼少期から周囲から「愛想が無い」として疎んじられることも多く、小学校時代にいじめを受け続けたのはこれも原因であるとも考えられる。
部活動時は本を読んでいることも多い。また猫が大好きだが、人前ではなかなかそれを素直に出せない。反対に犬は大の苦手。
実家は裕福で、父親は県議会議員・建設会社社長。現在は高級マンションで1人暮らしをしている。
姉がいる。下述する陽乃の項を参照。陽乃は雪乃にとって、あらゆる面で影響を及ぼしており、作品中盤までは、「陽乃を超えることこそ自身の人生の最大の目的」という位、雪乃は陽乃の影にプレッシャーを抱えていた。
姉そして母親とも複雑な関係であるため、雪乃は家庭内においても心の休まる日々が無かった模様(※)であり、作品中盤以降は、彼女の家庭環境の複雑さから来る心労も垣間見ることがある。
(※作中における、雪乃と雪乃の家族のやり取りを見る限り、少なくとも雪乃の心が安らいでいるという様子は無かった。)
現在の高校生活では、いじめを受けたり、孤立しているという状況は見られない。むしろ、本人の高スペックさに憧れや尊敬を抱く同級生は多く、同じJ組のクラスメイトの中には、雪乃の信者的なクラスメイトも存在し、修学旅行編ではその信者的なクラスメイトたちと共にグループを作って行動していたり、宿泊部屋ではそれらのクラスメイトたちが雪乃に積極的に会話していたりしている。
なお、八幡が高校入学初日にはねられた黒塗りの高級車は彼女の家のもので、事故のときに彼女自身も乗っていたとされている
能力
上記の通り、かなりのハイスペックであり、リーダーシップ能力もかなりのハイレベル。文化祭編では文化祭実行委員会(以下、文実)委員長相模の怠惰により崩壊寸前であった文実を一人で切り盛りし、八幡の活躍も加わったことで、見事に文実を建て直し、文化祭を成功に導いたほど。クリスマス合同イベント編においては、生徒会長職にまだ慣れない一色を八幡と共にブレーンとして支え、見事に成功に導いたほど。
己の信念と論理的思考能力には絶対的な自信を見せているため、弱い一面を見せることがほとんど無く、凛とした強い女性像を具現化したような人間である。
このため、彼女のハイレベルな論理的思考に基づく言動に押されて論破されたり、彼女の圧力と気迫の前に金縛りのように何も言えなくなってしまう人間は多い。
客観的なデータや、自らの知識力に基づいた理論的な思考で物事にアプローチを行うことが多い。
彼女のデータ処理能力と一点の綻びも見逃さない緻密な思考力には、八幡も舌を巻くほど。