概要
人間の上半身に蜘蛛の頭胸部・腹部が付いている形が多いが、他の形もある。
ギリシャ神話に登場する『アラクネ』が蜘蛛女に相当するため、そう呼ばれることも多い。
「アラクネ」の記事も参照。
中国伝承
中国四大奇書の一つ「西遊記」には、蜘蛛女の七人姉妹が登場している。
しかし原作に置いて彼女たちは人間の姿と蜘蛛の姿しか登場せず、中間体は書かれていない。
百眼魔王の妹である彼女たちは三蔵法師を捕らえ、邪魔になった猿豚河童を始末するために配下の昆虫妖怪を送り込む(糸に引っかかった羽虫を無理矢理養子にしていた)が、悟空が毛を抜いて分身させた鷹に全滅させられる。更に悟空は分身を石猿の姿に変えると女たちを捕まえ、魔王との交渉の人質にするが、魔王が応じなかったため全員如意棒でぶっ殺された。
漫画『最遊記』の冒頭に登場する蜘蛛女はこれがモチーフのためでかい蜘蛛と美女の姿はあるものの、中間体は描かれていない(ただし、こちらでは百眼魔王との血縁は描かれておらず、単なる野良妖怪として出てくる)。