「大地」を敬えと言ったはずだ
概要
ファニー・ヴァレンタインが送り込んだ刺客の一人。地質学・古代生物学者。2年前にアリゾナで『悪魔の手のひら』と呼ばれる特殊な土地を探索中、スタンド能力を身につけたらしい。
尊大な性格で、人を見下した態度をとる。「大地」を尊敬しており、地面に物を捨てるなどの敬意を払わない行動を目撃すると激高する。恐竜という種も博士の研究分野の一環なのだが、「「大地」を尊敬しないアホ頭」と軽蔑もしている。
博士はロッキー山脈の村外れにある遺体の眼球と、ジョニィが持つ遺体の左腕を奪取するため、Dioを筆頭に村人や動物をスタンド能力で恐竜化で操り襲撃した。当初のジョニィとジャイロはDioがスタンド使いと考えていたが、実際は博士が恐竜たちの司令塔であった。
博士のスタンドは「遺体を持つ者には能力が及ばない」という特性があり、遺体を持たないジャイロは恐竜化の支配に置かれてしまう。劣勢に立たされたジョニィは、「あえて遺体の左腕を手放し自らが恐竜となることで、身体能力と恐竜化による精神支配のタイムラグを逆用する」という奇策に出る。遺体の眼球を奪い返しジャイロに届けようとするも、すぐに拘束されてしまい二人は窮地に追い込まれた。
しかし、ジョニィを拘束する際に落ちた遺体の眼球が偶然斜面を転がり、ジャイロが入手したことで突如スタンド能力を発現。チューン・アップされた鉄球の反撃を受け、博士は右目と右足を負傷し逆に追い込まれる形となる。
そこで博士は、恐竜の体内に隠れて反撃の態勢を立て直そうとするも、ジャイロは地面に投げつけた鉄球による振動が波紋となって伝わり、恐竜たちを『スキャン』する。居場所が判明したことで鉄球と爪弾の同時攻撃を打ち込まれ大ダメージを負い、スタンドパワー切れで能力を解除してしまう。恐竜化が解けた生物の中にはクーガーも混ざっていたことが原因で、大地を敬う博士が弱肉強食という地球上の摂理をその身で知り食い殺される、皮肉な結末となった。
なお、容姿・服装・一人称が「わたし」といった特徴から、初見で女性だと思う人が大半だが、れっきとした男性である。
フェルディナンドという名前はイタリア圏の男性名であるため、読者の中にはそこで気づいた人もいるのではないだろうか。
名前の元ネタはスコットランド出身のロックバンド「フランツ・フェルディナンド」と思われる。
スタンド「スケアリー・モンスターズ」
自分以外の生物を恐竜化させて支配する能力を持ったスタンド。
詳細は個別記事を参照。
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