概要
『ジョジョの奇妙な冒険』第7部「スティール・ボール・ラン」に登場する用語。
アリゾナ砂漠に存在する謎の土地。アメリカの原住民たちから最も恐れられ、忌み嫌われている「呪われた土地」であり、彼らの伝承によると遥か太古に流れ星が落下して全てを破壊し、呪われた(誕生した)らしい。
強力な磁場が発生しているのか、方位磁石が利かず、さらに周りが流砂となっている上に、1日に何kmも移動するため、「あるはずの山が消え、無いはずの谷が現れる」等、常に地形や場所が変化し続ける。
そのため、足を踏み入れた者は高確率で遭難して命を落としてしまう。また、移動しているせいでどこにこの場所が現れるのか全く予想ができないという厄介な特性を持っている。
このように、「呪われた土地」の名にふさわしい様々な災厄に満ちた場所ではあるが、それだけではなく、実は人間の眠っている未知の才能=スタンド能力を引き出してくれるというある意味では非常に有用な場所(数少ない生還者のマウンテン・ティム曰く「呪い」)でもあり、無事に生還さえできればスタンド使いになる資格を得る事ができる。
ただし、一説には「悪魔の手のひら」が才能ある人物を選んで、そこへ引き寄せるらしいので、誰でも簡単にスタンド使いになれるわけではないようだ。
また、あくまでも「資格が得られる」というだけで、上述した通り下手をすれば命を失う可能性が高い。
なお、この場所には聖人の遺体がいくつか眠っていたため、この事がスタンド能力を引き出す要因となっている可能性があるが、詳細は不明。
余談
5部でジャン=ピエール・ポルナレフは、スタンドの矢がグリーンランドの『ケープヨーク』という土地に飛来した隕石と同じ材質であることが明かされている。さらに、スタンドの矢またはケープヨークの岩石で傷つくと殺人ウイルスに侵され、偶然生き残る素質を持つ者にスタンドの才能を与える、「ウイルス進化」という学説も提唱している。
類似点が少なくないことから、読者の中には悪魔の手のひらとの関連性を示唆する声もあるが、詳細は不明。
原住民の伝承によると、流れ星は大熊座の方角から飛来したとマウンテン・ティムから言及されている。また、悪魔の手のひらと直接の関係はないが、ブラックモアがジョニィ達と対峙した際の方角も大熊座である。
ジョジョシリーズで大熊座と縁の深い作品と言えば……?