概要
イングレッサ・ミリシャがアメリア大陸イングレッサ領のマウンテンサイクルから発掘した水陸両用モビルスーツ。
宇宙世紀時代に活躍したネオ・ジオンの水陸両用MS「カプール」のレプリカであり、形状こそオリジナルと変わらないのに対して機体サイズは二回り程小型化している。名前も似ているが英語の綴りはオリジナルがCAPULEなのに対し、こちらはKAPOOLとまったく異なる。一方なぜか形番はオリジナルと同じAMX-109のままである。
水陸両用モビルスーツであるが、これを発掘したイングレッサ・ミリシャはその事に気づく事無く陸戦兵器として運用しており、大規模改修を行わずとも宇宙での運用も可能となっていた。
カプール同様に水中航行形態への変形も可能ではあるが、貨物列車で輸送する際の収納形態として用いられる事が殆どである。
オリジナルのカプールの武装もそのまま使用可能であったが、実戦に於いては専ら腕部に装着するハンドガンや、ミリシャが用いる自走式高射砲を射撃兵装として用いていた。
一方で、腕部アイアンネイルの構造上ボルジャーノンなどと比較すると手持ち式の携行武装の運用には制限が掛かっているが、ガンダム・ハンマーで格闘戦を演じる事例も確認されている。
主なパイロットはソシエ・ハイム、メシェー・クンなど。開発の経緯上出番に恵まれなかったオリジナルと違って搭乗者の出番が全編通して多い事から、主役機の∀に並んで非常に出番に恵まれている。小柄なサイズや丸っこいデザイン、ジオン水泳部らしい体育座りなど本編を見た人たちからは可愛いともっぱらの評判。
コレン専用カプル
ギム・ギンガナム率いるギンガナム軍の地球侵攻に際し、ディアナ・ソレルの下へ帰還したコレン・ナンダーが運用したカプル。
機体カラーは赤に改められており、頭部には角飾りが取り付けられている。
コレンは当初ハリー・オードからスモーの提供を打診されていたがこれを断り、ポゥ・エイジらと共に一晩がかりで当機を完成させた。
右腕にウォドムのマニュピレータを改造したロケットパンチを装備しており、これを接続する為に右腕部のマニュピレータはボルジャーノンの物へと換装されている。
また、ロケットパンチを介してコレンのかつての愛機であるイーゲルのミンチドリルを携行しており、全体的に格闘戦能力が高められている。
最終話ではターンタイプ同士の最終戦に参加するためソシエとメシェーの乗っていたカプル二機をブースター代わりに使用している。これはカプルが空中戦が得意ではないのもあるが、戦いたがる二人をもう戦闘に巻き込まないためのコレンの配慮でもあった。