概要
元ボーダー隊員の女性で、現在のB級1位チームである二宮隊に所属していた。
顔にそばかすがある野暮ったい感じの女性で、二宮隊の隊長である二宮匡貴曰く「作り笑いが顔に張り付いた冴えない女」。
二宮隊でのポジションはスナイパーであり、師匠は東春秋。木崎レイジは兄弟子にあたる。また、影浦隊の絵馬ユズルは彼女の弟子である。
半年前にボーダーのトリガーを民間人に横流しするという重大な規律違反を犯し、そのまま協力者たちと共に行方を晦ました。雨取千佳の兄麟児が修に語っていた「協力者」と目される人物であり、麟児が持っていたトリガーも彼女から入手した可能性が極めて高い。
ボーダー上層部は鳩原たちが《門》を抜けて近界へ行ったと結論付けており、模倣犯の登場を防ぐためにこれらの事実を隠蔽し、彼女は表向きには隊務規定違反でクビにされたことになっている。鳩原の失踪後、二宮隊は彼女の違反行為の責任を取る形でA級からB級への降格処分を受けた。
なお、これらの事実を知っているのは、上層部と二宮隊以外では追跡にあたった風間隊と、鳩原の師である東と兄弟子のレイジ、そして二宮とレイジから話を聞いた三雲隊のみである。
上述したようにボーダー隊員時代はスナイパーで、弟子のユズルによれば人を撃てなかった代わりに敵の武器を狙撃して破壊することでチームの勝利に貢献していたらしい。
何らかの理由で近界への遠征を希望していたようで、同じ様に人を撃てない者達がオペレーターやエンジニアといった非戦闘員へ転向する中、戦闘員で居続けるために武器破壊以外にも「ライトニング+鉛弾(レッドバレット)による足止め」等様々な方法を検討していた事からその熱意が伺えるが、同時にかなり思い詰めてもいたようである。
そうして遠征部隊の選抜試験に合格したのだが、「人を撃てない」という欠点が問題視され、後になって合格を取り消されてしまった。この一件から正規の方法を諦め、麟児たちとの共謀による密航へ走ったと推測される。