「ユズル……あたしはやっぱりダメなやつなんだ……ごめんね……」
プロフィール
概要
元ボーダー隊員のスナイパーで、現在のB級1位チームである二宮隊に所属していた。
顔にそばかすがあり、無造作な髪型をした地味な印象の女性で、隊長の二宮匡貴曰く「作り笑いが顔に張り付いた冴えない女」との事。
師匠は東春秋で、木崎レイジは兄弟子にあたる。また、影浦隊の絵馬ユズルは彼女の弟子である。
人物像・活躍
現状断片的なエピソードが幾つか出されているくらいなので詳しい人物像は不明だが、隊の作戦室をこまめに掃除していたり、氷見のあがり症克服に一役買ったり、今もユズルが師匠として慕っていたりと、温厚でお人好しな様子が窺える。
そんな優しい人柄故か、トリオンによる仮想肉体とはいえ、人を直接撃つ事に抵抗を感じていた。そうした者は通常オペレーターやエンジニアといった非戦闘員へ転向するのだが、彼女は近界民に攫われた弟を捜すために近界遠征を希望していたため、敵の武器を狙撃して破壊することでチームの勝利に貢献していたらしい。
ただ、彼女の「人を撃てない」は「抵抗を感じる」どころか「体が受け付けない」レベルだったようで、師である東の話によれば、過去のランク戦で鳩原が誤って人に弾を命中させてしまった際、彼女は嘔吐して寝込んでしまったらしい(公式のQ&Aによると、この時鳩原が撃ってしまった相手はカメレオンで隠密中の歌川だった、とのこと。該当Q&A)。
また、同じく東の話によれば、鳩原が人に弾を当ててしまったのはその一回だけで、その後はレーダーに注意しながら撃てるよう猛特訓を重ねたことで、彼女が武器破壊を仕損じることは無かったという。
努力が実ってか、二宮隊は遠征部隊の選抜試験に合格したのだが、後になって「人を撃てない」という欠点を上層部から問題視(自衛が出来ないため、オペレーターと同列の非戦闘員とカウントされ、他の遠征部隊員に負担をかける)され、結果的に合格を取り消されてしまった。
この一件から正規の方法での遠征を諦めたらしく、半年前に雨取千佳の兄麟児を含む民間人にボーダーのトリガーを横流しするという重大な規律違反を犯し、そのまま協力者たちと共に行方を晦ました。
ボーダー上層部は、鳩原たちが『門』を抜けて近界へ行ったと結論付けており、模倣犯の登場を防ぐためにこれらの事実を隠蔽し、彼女は表向きには隊務規定違反でクビにされたことになっている。
これらの事実を知っているのは、ボーダー上層部と二宮隊を除くと、失踪当時その追跡にあたった風間隊、鳩原の師である東と兄弟子のレイジ、二宮とレイジからこの話を聞いた三雲隊、および遠征選抜試験中に二宮から聞いたユズルのみである。
なお、犬飼や辻らが三雲隊と同じ玉狛支部のメンバーしかいないとはいえ知らない面子もいる中普通に話題に出しており、鳩原自身の心情も汲み取ってることから、少なくとも二宮隊(二宮はともかく)の中では軽く話せる話題の様子。
鳩原の失踪後、二宮隊は彼女の違反行為の責任を取る形でA級からB級への降格処分を受けている。
また、失踪前は二宮隊で唯一普通校に通っており、当真勇、国近柚宇、今結花と同じクラスだった模様。
戦闘能力
ボーダー隊員時代のポジションは狙撃手。
前述したように相手を直接倒せないため、個人ポイントこそは低かったが、相手の武器だけを破壊する狙撃技術はボーダーでもトップクラスであり、師である東やNo.1狙撃手の当真をも凌駕するほどだった。「技術」パラメーターの14という数字は作中キャラクターの中では現状最強キャラ候補としてよく名前の挙がるヴィザに並ぶ1位タイである。
ユズルによれば、弾速重視のライトニングと弾が当たった相手に重石を取り付ける鉛弾(レッドバレット)の組み合わせを考えていたそうなのだが、トリオン量の問題で実現できなかったそうである。
また、スパイダーも所持しており、狙撃以外にもワイヤーで味方の援護もしていたと思われる。
パラメーター
トリオン | 攻撃 | 防御・援護 | 機動 | 技術 | 射程 | 指揮 | 特殊戦術 | トータル |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
8 | 1 | 8 | 4 | 14 | 10 | 2 | 4 | 51 |
トリガーセット
メイントリガー | サブトリガー |
---|---|
イーグレット | バッグワーム |
アイビス | FREE TRIGGER |
シールド | シールド |
スパイダー | FREE TRIGGER |