別名断頭台。その名の通り、受刑者の首を刎ねるための機械。
名は考案者である医師ギヨタンの英語読みから。正式にはBois de Justice(正義の柱)という。
固定した首に、重く鋭い刃がレールに沿って勢いよく降りてくることで確実かつ迅速、無痛のうちに刑を執行するというシロモノである。
刑の執行の見た目や、使用目的、そしてフランス革命直後の恐怖政治期に乱用されたことから凄惨なイメージがつきまとうギロチンだが、大元の開発目的は死刑囚を苦しめずかつ確実に処刑するためである。
切れ味を良くするためにルイ16世が自ら「刃を斜めにせよ」と提案したというエピソードがある。後年その「切れ味の良くなった」装置で自らが首を落とされたという事実は皮肉である。なおルイ16世を処刑した際の刃は、今はイギリスのある蝋人形館で展示されているという。
また、恐怖政治の象徴として数々の人達をギロチン送りにしてきたロベスピエールの最期もそのギロチン出会ったという。なんとまたこちらも皮肉である。
他に廃棄物を少しずつ送りながら千切りのように細かく切断する廃棄物処理設備も見た目や動きが似ていることからギロチンという。