CV:東山奈央
概要
丘乃上女子高校1→2年。
バイク部には最序盤以外所属していないが、活動には参加しており、事実上の部員。
幼い頃から重度のスズキフリーク。それも、GS1200SSやインパルスXの奇妙奇天烈な部分をそうだと肯定しつつ、だからこそかっこいいと信じて疑わない生粋の中毒者である。
幼少期に、5台しか発売されないヨシムラ・カタナ1135Rを父のために手に入れようと作文審査に応募して以来、彼女もスズキ車とカタナが好きになった。彼女のカタナ400は、もとは父のものである。
バイクの知識はそれなりにあるが、連載当初は技術が伴わず転倒している描写が多かった。
また、免許は取得したものの適性検査の5項目に引っかかっており、性格面ではかなり問題のある人物。そのせいと父親譲りの見栄っ張りが重なり、孤立することが多い。
同じくバイクに詳しい天野恩紗とは気が合うが、スズキ車や凜のオカルトチューニングをこき下ろすために度々ケンカになる。一方、恩紗が知ったかぶってKTMをオーストラリアのメーカーだと言ったのを(ネット上で)オーストリアと訂正するなど、凜の方がやりこめることもある。
作中随一の巨乳の持ち主であり、乗車時はスズキのエンブレムが入ったライダースーツを着ているためにこれがことさら目立つ。
また、お尻にスズキのエンブレムの形をした火傷痕がある。これは幼少期の事故でスズキ・カプチーノのボンネットにお尻をぶつけたためである。
彼女が愛するスズキはあくまでバイクメーカーとしてのスズキであり、「スズキって車メーカーでしたっけ?」と言われたり、「スズキを買え」と言っているのにワゴンRを買うなどと答えられると憤慨する。
愛車
カタナ1135Rに乗り換える前に父が所持していたものを、二輪免許取得後に譲り受けた。
実は水没車であり、天野恩紗の父が経営する店・ニコイチモータースにて格安で購入したものである。オドメーターを巻き戻していたために、凜は父が新車で購入したものと思い込んでいた。
チューニングはオカルトそのもので、効果の怪しいパーツを外から見えないところにいくつもつけている。
凜はカタナ400こそ最高のバイクと信じており、400ccを1100ccの代用品呼ばわりするカタナユーザーを快く思っていない。しかし父はまさにそのような考えの持ち主であり、からかわれて怒り出すこともしばしば。
とはいえ、彼女もカタナ250ユーザーを「負け犬」呼ばわりしたり、後輩にカタナ250をすすめたりなどしており、排気量コンプレックスに毒されているフシがある。
ピザ屋の配達のアルバイトをしており、その際には店の備品であるホンダ・ジャイロキャノピーを運転する。
家族
凜の父
本名は不明。常にフルフェイスヘルメットをかぶっており、素顔を見せたことがない。
凜をスズキ狂にした張本人であり、そのスズキフリークっぷりは彼女をはるかに凌ぐ。
カタナは大型至上主義であり、娘と違って400ccは大型免許を取るまでしかたなく乗っている「ニセモノ」と考えていた。愛車のカタナ1135Rは自室の布団の上に持ち込むほどの愛情を注いでいる。
娘が作文を書いてまで1135Rを手に入れてくれたことは今でも感謝しており、事あるごとに周囲に自慢している。
一方で極度の見栄っ張りでもあり、所属していた大型カタナのオーナーズクラブでは、かつてカタナ400に乗っていたことや大型免許取得が一発試験ではなかったことを隠しており、カタナ1135Rは自分で作文を書いたことにしている。
また、(大型免許が取れる年ではないことを知っていながら)娘のカタナ400をからかったり、凜の幼少期にタンデムシートに乗せてはしょっちゅう事故を起こしていたなど、親としてはかなり問題のある人物。
しょっちゅう喧嘩しているものの、目指すところは一緒ということもあって娘とは仲が良く、一緒にツーリングをすることもある。
昔は天野恩紗の父とレーシングチームを組んでおり、彼が整備するヤマハ・TZR250-3MAを運転していた。
なお、彼のエピソードは「部屋にバイクを持ち込む鈴菌感染者」「大型車の遅乗り大会で立ちゴケ」「娘が『おさかな天国』の替え歌でスズキの歌をうたう」など、動画投稿サイトネタが散見される。
凜の母
未登場。父が「ママもカタナ400のタンデムシートに乗せた」と発言しているため、いないわけではないようだ。
ホンダ菌
感染したものを重度のスズキマニアに変えてしまう新種の細菌。凜の体内から発見された。
凜のよだれを間違って舐めてしまった天野恩紗は、部屋中スズキ車のポスターに張り替え、部屋にカタナを持ち込んで舐めようとするほど重症化してしまった。
なお、スズキマニアにするのに「ホンダ菌」である理由は、発見した医師の苗字が「本田」だったからであり、本田技研工業とは関係ない。この人物はバイクどころか車ですらスズキを知らず、純粋に本人の名誉欲のためにこの名がつけられた。
なお、スズキへの偏愛以外は何の症状もなく、放っておいても大丈夫という診断だった。
元ネタは、重度のスズキフリークが感染していると揶揄される「鈴菌」。
名前の由来
苗字はもちろん、バイクメーカーのスズキ。
下の名前は、カタナ乗りの主人公が活躍する漫画『キリン』から。劇中では父が「めったに泣かない(鳴かない)キリンさんのように我慢強くなるように」と説明している。
フィギュア化
愛車・カタナ400にまたがったフィギュアが2016年5月に発売予定。
『ばくおん!!』キャラとしては初めてのフィギュア化になるとともに、カタナ400も史上初の立体化となることが、ファン以外からも話題を呼んでいる。
関連イラスト
「ヤングチャンピオン烈」連載作品としてはお色気が控えめの本作だが、彼女はその中でもお色気担当になることが多く、セクシーさを全面に出したイラストが投稿されている。