咽頭結膜熱

いんとうけつまくねつ

感染症の一種。

咽頭結膜熱（いんとうけつまくねつ）は、アデノウイルスの感染によって起こるウイルス感染症。プールの水を媒介として感染しやすいことから、プール熱とも呼ばれたりする。

感染経路

ウイルスは非常に感染力が強く、口・鼻・のど・目の結膜（白目の部分）から体内に入り感染する。一般的には赤ちゃんや子供に多い。

保育園・幼稚園・学校のプールでの感染が多いが、食器やタオルの共有によって感染することもある。

症状

病名の通り、高熱・のど（咽頭）の痛み・結膜炎といった症状があらわれる。結膜炎では目が真っ赤に充血する。また、腹痛や下痢を伴うこともある。

治療

ウイルスをやっつける薬は存在しないため、水分補給や目薬などの対症療法によって自然に治るのを待つ。

なお、学校感染症の規定により、症状がなくなっても2日間は学校に行ってはいけない。

予防方法

• 外出から帰ってきたらすぐに石鹸で手を洗う。
• タオルや食器などは共有しない。
• プールから上がった後は目を洗ってはいけない。かつては「プールから出たら目を洗おう」と指導されていたが、水道水が目の粘膜を荒らすため、ウイルスや細菌が感染しやすくなり、かえって危険である。