概要
結膜炎(けつまくえん)は、眼/目の病気の一種である。感染症やアレルギーなどが原因で白目(結膜)に炎症を起こし、白目が充血して真っ赤になったり、目やにがたくさん出たりといった症状があらわれる。
ちなみに、黒目(角膜)の炎症のことを角膜炎(かくまくえん)と言う。また、結膜炎と角膜炎を同時に起こした場合、角結膜炎(かくけつまくえん)と呼ぶこともある。
分類
細菌性結膜炎
様々な細菌の感染によって結膜炎を生じる。原因となっている細菌をやっつける目薬の服用により、ウイルス性結膜炎に比べ、短期間に治ることが多い。
ウイルス性結膜炎
様々なウイルスの感染によって結膜炎を生じる。ウイルスをやっつけてくれる薬が存在しないため、細菌性結膜炎よりも長引く傾向がある(ただし、免疫力低下による細菌との混合感染を予防する目的で、細菌性結膜炎と同様、目薬の服用が必要である)。
また、ウイルス性結膜炎の中でも特に、流行性角結膜炎(はやり目)・急性出血性結膜炎(アポロ病)・咽頭結膜熱(プール熱)の3つは人から人へうつることがあるため、学校感染症に指定されている。
アレルギー性結膜炎
花粉症に代表される、アレルギーを原因とする結膜炎。
トラコーマ
クラミジアの感染によって起こる。他の原因による結膜炎に比べて重症化しやすく、結膜だけでなく角膜にも炎症を起こす。
中東・アフリカ・中南米などの発展途上国の人の主要な失明原因となっている。ちなみに日本などの先進国ではめったに発生しない。