流行性角結膜炎(りゅうこうせいかくけつまくえん)は、アデノウイルスが引き起こすウイルス感染症である。別名、はやり目とも言われ、感染力が強い。
学校感染症のひとつであり、感染した子供は他人への伝染のおそれがなくなるまで幼稚園や学校に行ってはいけない。
感染経路
主として手を介した接触感染で、ウイルスに感染した目を手で触れると、手にウイルスが付着し、そのまま、いろんな物に触れると、その物にウイルスが付いて、他の人がそれに触れて、その手で目をこするなどした場合に感染する、というパターンが多い。
症状
この病気では結膜炎(白目の炎症)だけでなく角膜炎(黒目の炎症)も同時に起こる。そのため角結膜炎と呼ばれる。
結膜炎の症状としては、充血・大量の目やに・大量の涙などがみられる。角膜炎の症状としては、激しい目の痛み・かすみ・眩しさ・視力低下などがある。
基本的には予後良好で、2週間から1か月くらいで自然に治っていく。しかし、赤ちゃんでは稀に黒目に穴があくことがあり、最悪失明する例もあるので、油断すべきではない。
治療
ウイルスをやっつける薬は存在しない。ただし、免疫力の低下により細菌との混合感染を起こしやすくなっているので、細菌をやっつける効果がある目薬を使用する。