概要
ミグとはソ連時代にアルチョム・ミコヤン (Artem Mikoyan) とミハイル・グレヴィッチ (Mikhail Gurevich) によって設立されたロシア連邦の航空機設計局の通称(ミグ設計局、ミコヤン設計局、ミコヤン・グレヴィッチ設計局とも)。ミグの製品には両者の頭文字とロシア語でandを意味する「и (i)」を挟んだMiGというプレフィックスが冠せられる。現在の会社名は「ロシア航空機製作会社『MiG』」。
ミグの名を広く知らしめたのが朝鮮戦争に登場したMiG-15で、小型軽量の機体に大出力エンジンを搭載するコンセプトはその後の製品にも受け継がれる。また、高価大型化していった当時のアメリカ製戦闘機とは対照的に軽量安価であり、優れた格闘性能や中小国にも耐えうる整備性がミグ戦闘機の特徴であった。
冷戦期は東側を代表する戦闘機メーカーと言っても過言ではなかったが、ソ連崩壊後のロシア連邦では崩壊直後の財政難もあって量より質を取る方針に転換したため、MiG-29よりも高価だがその分性能の高いスホーイのSu-27がロシアの主力戦闘機の座を勝ち取っている。諸外国への輸出もスホーイが上手いのかミグが下手なのか、冷戦終結後のミグはスホーイの後れを取ることが多い。
主な製品
- MiG-3
- MiG-9 ファーゴ
- MiG-15 ファゴット
- MiG-17 フレスコ
- MiG-19 ファーマー
- MiG-21 フィッシュベッド
- MiG-23 フロッガー
- MiG-25 フォックスバット
- MiG-27 フロッガー
- MiG-29 フルクラム
- MiG-31 フォックスハウンド
- MiG-33 フルクラム
- MiG-35 フルクラム
- 1.44 フラットパック