MiG-15の改良型(マイナーチェンジ)
このMiG-17ではMiG-15の弱点を解消すべく、いくつかの改良が加えられている。一番わかりやすいのは主翼の平面形であり、35度の後退角は45度に増やされている。主翼上面の境界層版の数は減らされ、3枚から2枚となった。
側面から判る相違点としては、主翼の付け根が前方に移動した事が挙げられる。エンジンも新型となり、胴体は前後に延長された。武装はMiG-15と同じだったが、途中から(PF型以降)23㎜機銃の3連装となっている。
ベトナム戦争当時、能力的には既に見るべきものの無かった機だが、質で勝るアメリカ空軍機にも果敢に格闘戦を挑み、戦果を挙げていた事を忘れてはならない。アメリカはこの戦争を教訓とし、再び戦闘機同士の格闘戦を見直したのだから。
MiG-17は主翼パイロンが増設された事もあり、戦闘爆撃機としてそこそこ使われた。