曖昧さ回避
- レシプロ戦闘機・MiG-9。MiG-3の発展形。
- ジェット戦闘機・MiG-9。本稿で解説。
概要
ミグ設計局が設計し、第二次世界大戦終結直後に初飛行した、ソ連の第1世代ジェット戦闘機。
ソ連では第二次世界大戦中からジェット戦闘機を開発していたが、RD-20エンジン(ドイツから接収したBMW 003エンジンをソ連で国産化したもの)を双発で搭載したI-300が、空軍に採用されMiG-9となった。
しかしMiG-9には機関砲をエアインテークの中央に配置するという重大な設計上の欠陥があった。機関砲を発射すると硝烟を吸い込んでエンストを起こしてしまう。
後に機銃の位置を変更したMiG-9Mが登場したが、その頃には後退翼を採用して高性能化を果たした後継機・MiG-15が空軍の主力となっていた。
1948年からの朝鮮戦争で、中華人民共和国と朝鮮民主主義人民共和国の軍用機として投入されたが、これといった活躍はなかった。
但し、MiG-9Mの複座練習機は東側のジェット機パイロットの育成に少なからず貢献した。