概要
帽子を被って黒衣に身を包み、長刀を携えた暗い目付きの浪士風の男。
当初「坂本龍馬」を自称し、桜セイバーに次ぐ二番目のセイバーとして登場。
人物
卓越した剣技を見せる一方、必勝を期する為に敵マスター・琥珀の身内である遠野秋葉を人質に取って桜セイバーの自害を強要する黒さも発揮する。
しかしフィジカル面では打たれ弱さが際立っており、新撰組的にはごく軽いレベルの拷問でも自らの知る事を全て吐いてしまう程のヘタレ。
龍馬を自称するだけに土佐弁を使い一人称も「わし」だが、ちゃりん娘からは「なんか怪しい」と疑われ、生前の龍馬を知る桜セイバーからは「坂本さんこんなでしたっけ?」と首を傾げられる始末。
それもその筈、彼の正体とは…
真名
河上彦斎・中村半次郎・田中新兵衛と共に、幕末の四大人斬りとして名を残す尊王攘夷派の四志士の一人、岡田以蔵。
作中での真のクラスはアサシンだが、彼自身はあえて「人斬り」と称する。
能力
他人の剣技を直に手合わせせずとも見ただけで再現する事が可能で、アサシンでありながらセイバークラスの能力を持つ。しかし桜セイバーには及ばず、不意打ちとは言え瞬殺を喰らい、偽物という事を知らない秋葉からは「信長と同じ位の知名度なのに弱いなコイツ」とディスられる始末。
本人は「油断しちょっただけじゃし!! わしにはまだ凄い宝具とかあるし!?」と主張しているのだが…?
余談
- 何気にシリーズ全体でも珍しい「生前が本当に暗殺者であった」アサシン。
- 前述したようにアサシンクラスでありながらセイバーレベルの剣技を持つ、いわばダブルクラスだが、似たような立場の佐々木小次郎のそれが生前に重ねた鍛錬の成果であるのに対し、以蔵のそれは「一度見た剣は真似することができる」能力に負うところが大きい。
- ちなみに、二つのクラス別スキルを同時保有できる「二重召喚」は本来、三騎士(セイバー・アーチャー・ランサー)及びエクストラクラスは対象外であり、例え本人に適性があっても組み合わせることは不可能。あくまで擬似的な再現となる。
- 司馬遼太郎の小説やその映像化作品から浅学のイメージがあるが、こちらの作中では「偽のクラス・真名を名乗る」「戦闘スタイルを偽る」といった聖杯戦争における重要な戦略である情報攪乱を行う頭脳派の一面も見せている。…が、龍馬を騙りつつも北辰一刀流ではなく示現流を使うなど、詰めの甘さは否めない。
- その示現流は、同僚であった中村半次郎と田中新兵衛の剣裁きを吸収したものと考えられる。ちなみに本人が直に習得している剣術流派は、小野派一刀流・鏡心明智流・直指流の三派。
- 『龍馬伝』での描写からは信じ難いが、拷問耐性の弱さは実は史実準拠。「女でも耐えた程度」の拷問に泣き喚き自白に至り、所属していた土佐勤王党の首領・武市瑞山からは「日本一の泣きみそ」と酷評されている。
- キャラクターとしての主な元ネタと考えられるのがその『龍馬伝』登場のバージョンだが、その時の中の人のイメージから「時を駆ける列車の宝具とか持っているのでは?」というトンデモな予想も。もっとも、それは型月的には魔術どころか魔法の領域にある代物だったりするのだが。