キャラクター
他の用法
関連項目
- ちゃお:少女漫画雑誌
なお、pixivで「チャオ」と検索を入れるとポケモンの『チャオブー』がヒットしてしまうことが多いので注意が必要。
ソニックシリーズのチャオ
ソニックシリーズのマスコット的キャラクターであるが、その可愛らしさからソニックシリーズのみならず、『ファンタシースター』や『シェンムー』など他のセガ作品にもゲストで出演している。初登場は『ソニックアドベンチャー』。
ちなみにアルファベット表記は“Chao”であるが、後ろに“S”を付けると……?
特徴
基本的な生態
澄んだ水辺を中心とした綺麗な自然環境か、人間がチャオ保護のために作った『チャオガーデン』でしか生息することができない。主食は木の実。体色は水色が主であるが、金色や赤色など生まれつき固有色を持つ個体もいる。雄雌同体で卵から生まれる。稀に風邪などの病気に掛かる事もあり、現代においてはチャオ用の医薬品も開発されている様子。
身体の一部である頭頂部に浮かんでいるボールは、表情以外にチャオたちが意思表示を行なうためのもので、疑問を覚えた際の「ハテナ」マーク、驚いた時の「ビックリ」マーク、喜んだ時の「ハート」マーク、不機嫌などを表す「ぐるぐる」マークに変わる。
外見のイメージ通り温和で、基本的には他種族に対しても友好的だが、チャオたちにも「活発」「泣き虫」「食いしん坊」などの性格、木の実の好き嫌いなど、人間と同じくそれぞれ個性が存在している。下記の項目のように道具を使ったり教えられた技能を体得する、テレビや絵本といった映像や画像情報を理解するなど、少なくとも知能レベルは人間の幼児かそれ以上のものを有している。中には「チャオ幼稚園」に勤務(?)しているチャオたちやオモチャオのように、人間の言葉を流暢に話す個体も確認されている。
ゲーム作品での時系列では古代文明からチャオたちの存在が確認されており、本編の時代(現代)では「Chao in Space」なる映画作品が作られ(現段階で三部作らしく、一部のステージなどで看板が確認可能)、多種多様なチャオガーデンが建設されているなど、人間たちからは身近な存在となっている。
また、2003年度に放送されたアニメ作品の『ソニックX』では、なんと現代の日本にも生息している事が明らかになった。このかわいいいきものは まだ日本にいるのです。たぶん。
チャオガーデン
現代の時代において、人間たちが造ったチャオが暮らすための生活施設。清浄に管理された水辺が設けられている以外は、人工であったり自然を利用したものなど様々なガーデンが登場している。
『ソニックアドベンチャー』では、多くの人間が住まう大都市「ステーションスクエア」のリゾートホテル内に作られた人工ガーデン(「チャオレース」参加や『DX』での「闇の取引所」でのアイテム購入もここで行なえる)、テイルスの工房がある森林地帯「ミスティックルーイン」にある自然のガーデン、そしてエッグマンの空中要塞「エッグキャリア」から向かえる、海辺に(恐らくエッグマンによって)造られた人工ガーデンがある。これら三つのガーデン内に設置された転送装置でガーデン間を往来が可能。
『ソニックアドベンチャー2』『2バトル』では、「チャオロビー」と言われるホールからそれぞれのガーデンや「チャオ幼稚園」の入口を通る事で各ガーデンを利用できる。
最初に訪れる事が可能なのは、上述の「ミスティックルーイン」のような自然環境を利用したガーデンで、「チャオレース」と「チャオカラテ」はここで参加可能。ここでヒーロー、ダークチャオを育成する事で、下記の二つのガーデンが解禁される。
ヒーローチャオを育成する事で出現する「ヒーローガーデン」は、澄んだ空と雲海の上に浮かんだ小島のようなガーデンで、綺麗な水を携える噴水や荘厳な神殿のような造形物が設けられている。BGMも曲調は終始穏やかで、時折小鳥のさえずりや鐘の音が鳴り響いたりするなど、天界や天国をイメージしたような空間となっている。
なお、一見するとヒーローチャオが好みやすい環境であるが、実はこのガーデン内でのチャオは、他のガーデンとは違い幼体から成体への成長速度が促進される。
逆にダークチャオを育成する事で出現する「ダークガーデン」は、黒く澱んだ空と不気味な山々に囲まれた薄暗いガーデンで、血の池のような色をした水辺や墓石などの造形物(ややハロウィンチックなデザイン)が設けられている。BGMも曲調は全体的に不穏な雰囲気で、時折フクロウのような鳴き声やコウモリが羽ばたく音がするなど、魔界や地獄をイメージしたような空間となっている。
こちらはダークチャオが好みそうな環境だが、成長が促進される「ヒーローガーデン」とは逆に成長速度が鈍化する。
また、ゲームボーイアドバンスでは「チャオのプチガーデン」という簡略化したガーデンとミニゲームがあり、ここで育成を行える(ただし幼体はここでは成体には成長しない)他に、ここでしか入手できない木の実や固有色を持つチャオの卵をリングで購入できる。また、ここで購入した木の実と卵は、ゲームキューブとアドバンスをケーブルで繋ぐ事で、対応ソフトの『2バトル』または『DX』の「チャオガーデン」内に転送が可能。
余談であるが、『ソニックヒーローズ』に登場するステージで、エッグマンの秘密基地の一つに何故かたくさんのチャオたちが楽しそうに暮らすガーデン区域がある。「エッグキャリア」のガーデンといい、もしかしてドクターは密かにチャオ好きなのだろうか?
誕生から寿命、転生など
チャオは生まれた直後の幼体時は後述のステータスはいずれもゼロ、行動パターンや姿も限定されている。この時は赤ん坊のようにハイハイで移動するのが特徴で、ハシリなどのステータスを上げていけば二足歩行で移動できるようになる。
個体差としては顔のパーツ(目と口)に差異が見られる事で、これは一部のアクションで変わる以外は後述の転生後も変化しない。(ただし、表情が固定化される「ライトカオス(カオスチャオ)」を除く)
また、チャオは触れた小動物の能力や姿形を瞬時にコピーする「キャプチャ」と呼ばれる能力を有している。キャプチャによってコピーした小動物の運動能力、一部の特徴(手足、耳や翼、体毛など)を受け継ぐ以外に、小動物に応じて行動パターン(新しい泳ぎ方を覚える、似顔絵を描く、歌う、シャドーボクシングをする、口から炎を吐くなど)も増えていくなど、適応進化に近い能力である。
また、『ソニックアドベンチャー2』『2バトル』からは「チャオ幼稚園」での「おけいこ教室」で学習させる事で、小動物では得られない様々な楽器演奏やダンスを習得可能。
完全な余談になるが、この内の一つである「マラカス」は、使うマラカスと演奏時のチャオの表情がまんまセガの音ゲーであるサンバDEアミーゴという、同社のセルフパロが盛り込まれていたりする。
また、「チャオレース」で優勝すると賞品でチャオガーデンに設置されるテレビやラジカセ、優勝したチャオ個人に贈られる様々なオモチャを得られ、それを取り出して遊んだりもする。……どこから出し入れしてるんだとか突っ込みたくなるが。
同上のタイトルからは育てた人の性格も取り入れており、それに応じてヒーロー、またはダークチャオと属性が変化していく。『ソニックアドベンチャーDX』では育てたキャラクターの性格属性は反映されないが、代わりに前者のタイトルでも登場していたガーデン内にある「闇の取引所」にてリングで購入出来る「ヒーローの実」、または「ダークの実」を食べさせていくと成長するようになっている。
これらの要素に加え、時間経過と木の実を与え十分な栄養を摂取していくと、やがてチャオは玉ねぎのような形状をした半透明のマユに包まれ成体へと成長する。この際のステータスの上昇加減や属性によって、様々なタイプのチャオへと進化していく(後述)。
成体になると時折「ハート」マークを出して座り込み、そのチャオの周りに花が咲く事があるが、これは繁殖期の合図。この際に別の成体チャオを連れて行き相性が合えば卵が生まれる。生まれる子供は親の顔のパーツや体色を受け継ぎ、ステータス上昇のランクもある程度継承する。
そして、生物であるためにやはり寿命も存在しており、寿命が近くなると老齢となった人間のように腰を曲げて歩くようになる。寿命を迎えると再びマユに包まれ消滅(=死)し、一生を終える。ただし、後述の友好度を上げるなどの条件を満たせば転生し、生前のステータスの数値の十分の一、顔とキャプチャした小動物のパーツ、レースで獲得した勲章などを引き継ぐ。『ソニックアドベンチャー2』からは、マユの色で転生か否かを判別可能になった。
また、二回転生を行なったチャオの幼体時に全ての小動物をキャプチャさせ、なおかつ各ステータスを均等に揃えると、成体への成長時に「ライトカオス(カオスチャオ)」という不死のチャオへと進化する。
成長(進化)とステータス(パラメータ)
ゲーム中のチャオは「ハシリ」「オヨギ」「ヒコウ」「チカラ」「スタミナ」のステータスが存在しており、これらは各種小動物や木の実、「カオスドライブ」というアイテムを与える事で増減する。『ソニックアドベンチャー2』『2バトル』からは、チャオによって各ステータスの上昇幅に個体差が出るようになり、「チャオ幼稚園」の保健室のカルテでS~Eと上昇度合いをランクとして確認できるようになった。
幼体時の育成過程でスタミナ以外のステータスの上昇加減やバランスによって、成体時に一点特化型や複合型といったタイプが決定していく。それによって下記の画像のようにチャオの体色や体格が変化していき、例えば一点特化型であれば「ハシリ」が大きく上昇するとソニックのような体色と頭の形、さらにこれがダークチャオだとシャドウに近い外見の「ハシリタイプ」へと成長する。
なお、各種ステータスは普段のガーデン内の行動(歩行速度や泳げるか否かなど)以外に、「チャオレース」や「チャオカラテ」というチャオ同士のレースやカラテゲームの勝敗に左右する重要な要素でもある。
コミュニケーション
ゲーム中のチャオにはプレイヤーキャラクターたちとの友好度のステータスがあり、卵の孵し方や生まれた後の接し方で増減する。友好度が高いと抱き上げた時に喜んではしゃいだり、似顔絵描きの行動を覚えた時には最も友好度の高いキャラクターを描いたりする。『ソニックアドベンチャー』では、もじもじと恥じらう姿を見せたりも。そして、高い友好度を保てば寿命を迎えても転生し、ある程度のステータスや特徴を引き継ぎ再びそのチャオの育成を行なえるメリットがある。
『ソニックアドベンチャー2』『2バトル』からは口笛を吹くと「ハート」マークを出しながら駆け寄ってきたり、近寄った時には抱きついて甘えてきたりもするようになった。
また、ある程度距離が離れていても、チャオの方から笑顔を浮かべてスキップしながらこちらに甘えてくる事もある。なので、たくさんのチャオたちと仲良くなると……。
↑こんな状況になる。萌え殺す気ですか。
逆に眠りを妨げる、攻撃を加えたり投げたりしてイジメると友好度が下がってしまう。こうなるとブーイングのような仕草を見せる他に、常に震えて怯えたり涙を流すなどして悲しむ他に、抱き上げた時に嫌がって振り解こうとしたり、震えている時に近寄った場合は悲鳴を上げて逃げたりするようになる。何より、寿命を迎えた時に転生しなくなるというデメリットがある。
固有種、亜種
クリームの親友。ペットではなく(ペットだと言うと怒る)、アニメポケットモンスターのサトシのピカチュウの関係に近い。姿はノーマル(ニュートラル)タイプで、胸のリボンが特徴。クリームとのコンビネーション技「チャオアタック」で敵を攻撃することもできる。声優はテイルスも演じている広橋涼さん。
- オモチャオ
『ソニックアドベンチャー2』で初登場したチャオのナビゲーションメカ。喋ることができ、一人称は「ぼく」で語尾に「~チャオ」を付ける。たまにプレイヤーに持ち上げられたり投げられたり、攻撃に巻き込まれたりする苦労人。出演作では「チャオレース」や「チャオカラテ」の審判や実行委員を務めていたが、以後のゲームシリーズにおいてシステム解説や司会役を担当。声優は小桜エツコさん。
- ヒーローチャオ
ソニック・テイルス・ナックルズのヒーローサイドキャラと友好を深める、ダークサイドキャラがイジメる、またはヒーローの実を食していく事で進化する、天使のような姿をしたチャオ。
- ダークチャオ
シャドウ・ルージュ・エッグマンのダークサイドキャラと友好を深める、ヒーローサイドキャラがイジメる、またはダークの実を食していく事で進化する、小悪魔のような姿をしたチャオ。
- ライトカオス(カオスチャオ)
特定の条件で成長する、寿命のない進化形態。
高い知能と不老不死かつ変幻自在の液状の体を持つ、チャオの突然変異体。
- レアチャオ(配信・ダウンロード限定チャオ)
限定ディスクからのダウンロードや過去に開催されていたイベントで配信されていた、テイルス・ナックルズ・エミーにそっくりな姿をしたチャオたち。
最初から五つのステータスが250ポイントと高く、成長度合いも全てAと高ランク。
既に成体であり、寿命と転生・繁殖能力・属性とタイプ変化がなく、小動物のパーツが付かないなど、性質はライトカオスに近い。
ちなみに属性とタイプはいずれもノーマルだが、属性については「チャオレース」参加時には実際にテイルスチャオがノーマル、ナックルズチャオがヒーロー、エミーチャオが何故かダーク属性となっている。……どちらかと言うと、エミーよりも胸の模様がダークチャオのものと酷似したナックルズの方が(ry
カップ焼きそば現象である。
外部リンク
- チャオ研究所(公式サイト)※現在は閉鎖