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月読尊の編集履歴

2016-05-06 06:07:08 バージョン

月読尊

つくよみのみこと

月読尊とは、月を神格化した日本神話の神。夜の国を統べている。

曖昧さ回避→ツクヨミ

概要

月読尊(ツクヨミ、月読、月夜見)、とは日本神話に登場する月の神様。月弓(ツキユミ)とも書く。


イザナギの禊で右目から生まれた三貴子の一柱で、アマテラスの弟、スサノオの兄にあたる。(話によってはスサノオと双子とする説もある)


月を司る大事な立場にいながら、記紀ともに登場回数が少なく、謎の多い神様。

記紀は天照大神から続く皇室の正統性を国内外に示す為に作られたので、月読を特筆する必要性はなかったと思われる。神話でのスサノオとの支配領域や五穀誕生の被りっぷりから、もともと月読のポジションだった一部がスサノオに引き継がれたともいわれている。


日本書紀によれば天照大神と共に天に上げられたという。

天照大神に頼まれて食物の神・保食神(ウケモチ)の元を訪ねたが、ウケモチは口から食べ物を出して料理にしたため、ツクヨミは穢れたものと怒りウケモチを剣を抜いて刺し殺した。その死体から人間生活に必要な、五穀が生まれた。しかし、この一件に天照大神は怒り、以降、太陽と月は顔を合わせる事は無くなったという。

(※古事記ではスサノオがオホゲツヒメを殺して五穀が生まれたとされる。)

この一説はハイヌウェレ系神話と日月別離神話が混ざったのだろう。


昔は太陰暦を基準に農耕をしていたため、ツクヨミは農耕の神様ともされ、

和漢三才図会には月誦御食尊(ツキヨミミケノミコト)との表記も見られる。

又、蒼海原の統治を命じられたため、海運も司る。

月山神社等ではが神使とされ、桂の樹とも関わりがある。


女神説

実は古事記日本書紀には性別が明記されていないことから、一部では女神ではないかと説かれることがある。だが上述の通りウケモチを斬殺しており剣を佩いている点などから男神とするのが一般的な見解。

他に、月読尊を祀っている伊勢神宮の行事・儀式を記した延喜成立の皇太神宮儀式帳には、金作りの太刀を佩いた馬上の男とはっきり書かれており、古来より男神と見なされていたことが分かる。


太陽が女で月を男とする神話が、イヌイットや北欧などにある。日本の近場だと台湾やシベリアにもある。北方の世界では太陽が姉、月が弟のモチーフが普通で、この北方型が人の移動と共に日本・台湾まで達して広がったのだろう。たいてい日月別離神話として語られ、皆既月食にまつわる神話もある。


表記ゆれ

日本神話の神々は表記のゆれが激しい。ツクヨミが登録として一番多いが、モデルにしたキャラクターへの登録の方が多い。また、一般的に「月読尊」より「月読命」の方が表記としてはよく使用されるが、ピクシブでは月読命は別作品の記事になっているので注意。


関連イラスト

【日本神話】ツクヨミ【番外編】


関連タグ

三貴子 ウケモチ 日本神話 神道 白兎神 水江浦嶋子(月読の末裔とされる)

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