概要
イギリス:ウォリックシャー州のヌニートン出身。
幼い頃、ジョージ・ルーカス監督の『スターウォーズ』を観たことがきっかけで映画関係の仕事を目指すようになる。
大学卒業後に自主制作映画を撮り続けながら、VFXクリエイターとしてBBCのドキュメンタリー番組や大河ドラマの視覚効果を担当した。この時の代表作に『HIROSHIMA』(05, 英国アカデミー賞視覚効果賞)、『ザ・ムーン』(07)、『ウォリアーズ 歴史を動かした男たち』(08, 監督デビュー作)などがある。
2010年、低予算で製作された『モンスターズ/地球外生命体』が非常に高い評価を受け、新進気鋭の映画監督として一躍注目される。そして、これがきっかけとなってレジェンダリー・ピクチャーズより2014年公開の『GODZILLA』の監督に抜擢された。同作は世界中で大ヒットを記録し、ギャレス・エドワーズの映画監督としての地位を不動のものとした。
現在、2016年公開予定の『スターウォーズ』の新作「ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー」を監督することが決定している。
また、当初は『GODZILLA』の続編の監督を引き続き担当することになっていたが、2016年5月に、突如監督を降板したことが発表された。降板の理由は不明だが、制作上の何らかのトラブルが原因ではないかという憶測が広まっている。
なお、本人は同時に「今後は小規模な映画を製作していきたい」と述べており、監督業は今後も続けていくことを表明している。
ゴジラファンとして
『GODZILLA』の監督に抜擢されたのは、『モンスターズ~』のヒットの他にも、彼が大のゴジラファンであったというところが大きいと言われている。
コミコンなどのインタビューでは、しばしばゴジラに対する熱い意気込みを語っていた他、『モンスターズ~』のマーケティングでオーストラリアに行った際、ゴジラシリーズのDVDが全巻置いてあるのを見つけ、なけなしの金をはたいて購入したというエピソードが残っている(その後、『モンスターズ~』を配給した会社でゴジラのDVDが全巻置いてあるのを見つけ(この会社はオーストラリアでゴジラシリーズも配給していた)、「欲しいんだったら譲るよ」と言われ、「しまったな、数百ドル損をしてしまった。」と落胆したという)。
ゴジラ映画は全部好きらしく、中でも『怪獣総進撃』が好きだという。また、怪獣映画の世界観について、「ゴジラ映画には二つの時期が存在すると思うんだ。一つ目は、ゴジラが最初に現れた頃。もう一つは、ゴジラなどの怪獣が当たり前の存在になった時期。僕は後者の方が好きなんだ。」と語っている。
余談
ギャレス氏の手がけた『GODZILLA』の世界的な大ヒットを受け、東宝は『ファイナルウォーズ』以来12年ぶりとなる2016年に、日本版ゴジラの新作を製作・公開することを発表した。ギャレス監督のゴジラに対する熱意と深い愛情は、遂に東宝をも動かしたのである。
『スターウォーズ』がきっかけで映画監督を志したギャレス氏だが、2016年には、遂に自身も『スターウォーズ』シリーズの監督を務めることとなった。