概要
『スーパーロボット大戦R』の主人公機として初登場。
時の流れる場所に存在する「時粒子」を動力源として稼動する永久機関「時流エンジン」を搭載しており、エネルギーの補給に困ることはないが、暴走すると強制的にタイムスリップをしたり、パラレルワールドに飛ばされることもあるため、危険性が非常に高い。
元々は救助用として開発されたが、資金不足で軍からの援助を受けなければならなかったため、戦闘用として改造された経緯がある。
時流エンジンを搭載した戦闘機「アージェント・ファイター」とコアユニットとしており、フレームと合体することで真価を発揮するが、状況に応じて別のフレームに換装することも可能。合体の際、アージェント・ファイターはエクサランスの頭部パーツ「アージェント・ヘッド」に変形する。
緊急時にはフレームを分離させ、アージェント・ファイターに変形して脱出することもできる。
パイロットはラウル・グレーデン及びフィオナ・グレーデン。
時流エンジン開発はラージ・モントーヤ、アージェント・ファイター及びフレームの開発はミズホ・サイキが担当。
メカニックデザインは大輪充。
『スーパーロボット大戦R』
トライアル中にトラブルが発生し、ロンド・ベル隊又は機動戦艦ナデシコと行動を共にすることになるが、デュミナスの襲撃を受け時流エンジンが暴走、5年前の世界にタイムスリップしてしまう。その際トライアル用の機体は大破し、同じく破損した予備機のパーツとして流用される。
時流エンジンの眉唾感とコア・ブロック・システムの踏襲から、トライアルの評価は芳しくなかった。5年前の世界に行くと性能やコンセプトをメカニック達に評価された。しかし、これが未来の機体の設計図流出に繋がり、急激な技術革新をもたらしてしまった。
『スーパーロボット大戦OG』シリーズ
PS2版『OGs』で、『OG2』シナリオに追加参戦する形で登場。
シャドウミラーがいた「向こう側」の世界で2機開発されていたが、時流エンジンを強奪しようとするアクセル・アルマーに狙われ、そこでもデュミナスの介入があって時流エンジンが暴走、シャドウミラーと同じように「こちら側」の世界に飛ばされることになる。
飛ばされた直後、同じく「向こう側」の世界から飛ばされた存在であるギリアム・イェーガーと出会い、以後ヒリュウ改やクロガネと行動を共にすることになる。
修羅の乱終結後、時流エンジンが悪用される事を恐れたラウル達は、エクサランスと時流エンジンのデータの消去をマリオン・ラドムとカーク・ハミルに依頼し、エクサランスと時流エンジンの解体を行った。解体後、「こちら側」の世界で生きていくことを決意するラウル達は「L&Eコーポレーション」を立ち上げて救助用ロボット「エクサランス・レスキュー」を開発し、災害救助に東奔西走することになる。
だが、時間停止装置「ラースエイレム」を持つフューリーが現れたことにより、ラースエイレムへの対策として時流エンジンを搭載した戦闘マシンが必要とされ、それを汲んだラウル達は戦闘用のエクサランスを再び組み上げることとなる。
なお、アージェントファイターと似た特性を持つヒュッケバインシリーズのパーソナルファイターとの類似性については言及されていない。
主な換装フレーム
アージェントファイター(R、OG)
エクサランスのコアとなる戦闘機で、時流エンジンを搭載している。緊急脱出用の意味合いが強く、戦闘には不向き。フレームとの合体時は頭部である「アージェントヘッド」に変形する。 この形態は空飛ぶモアイと酷評された。
ストライカーフレーム(R、OG)
陸戦用フレームで、右腕の巨大なクラッシャーアームが主武装。攻撃力と装甲値が高く射程が短いという、典型的なスーパーロボットの特性を持つ。運動性はスーパーロボットとしては高い部類である。
ガンナーフレーム(R)
砲撃戦用フレーム。遠距離からの攻撃を得意とする。『OG』シリーズには登場しない。 最強武器はロングレンジプラズマキャノンで、他にも地上の敵のみに撃てる地下潜行弾頭・ガイダンスマインなどがある。
OGシリーズでは没となったが、フレームの案は存在したらしく、後のガンストライカーへと活かされた。
フライヤーフレーム(R、OG)
空戦用フレーム。移動力・運動性が高く、攻撃力・装甲値は低いというリアルロボットに近い特性。
主兵装はディストラクションライフル。
コスモドライバーフレーム(R、OG)
宇宙戦用フレーム。大型ブースターを装備し、運動性が高い。遠隔操作兵器「フェアリー」を装備する。
ダイバーフレーム(R)
水中戦用フレーム。『R』では水中のマップで強制的にこのフレームで出撃することになる。『OG』シリーズには登場しない。 バンドックやドラゴノザウルスと戦うマップがあり、スーパー系と縁がある。
ライトニングフレーム(R、OG)
ラウル専用の最終フレームで、ヒーロー然としたフォルムのスーパーロボット的な外見をしている。『R』では建造中にデュミナス一味に破壊されるが、ラウルや仲間の手により修復され完成。『OG外伝』ではラージとミズホの設計図を元にテスラ・ライヒ研究所に集まったカーク・ハミル、マリオン・ラドムらの手によって完成する。
エターナルフレーム(R、OG)
フィオナ専用の最終フレームで、女性的なフォルムを持つスーパーロボット。『OG外伝』ではライトニングと同時期にカーク、マリオンらによって完成している。『R』ではシステム上の性能はライトニングと同等であるが「HPが若干低い」「剣を持たず切り払い回避が不可」「フィオナは射撃値が高いが最強武器は格闘系」等により、総合的に若干劣る。『OG外伝』では最強武器「ファイナル・グランドクロス」など全体的に射撃系機体となり改善された。
エクサランス・レスキュー(第2次OG)
修羅の乱後に開発された、本来の姿のエクサランスとも呼べるレスキュー用機体。時流エンジンを破棄したこともありアージェントファイターとフレームの合体方式は採用されず、フォルムも人型を逸脱したものとなっている。空陸海宙とあらゆる地形に適応し、居住性も抜群。救助時にはエクスフェアリーと呼ばれる子機を遠隔操作して使役する。
名目上は障害物除去用として、自衛のための武装も装備されている。ラウルとフィオナだけでなく、デュミナス一味の生き残りであるデスピニスも搭乗している。
エクサランス・ガンストライカー(OGMD)
フューリーの時間停止装置ラースエイレムへの対抗策として時流エンジンが再び必要となったため設計された、新たなエクサランス。
陸戦用フレームであるエクサランス・ストライカーの上半身と、砲撃戦用フレームであるエクサランス・ガンナーの下半身とバックパックである「ガンフェアリー」を合体したもので、ガンナーの優れた砲戦能力はもちろんのこと、ストライカーのクラッシャー・アームで格闘戦にも対応しており、近遠どちらもこなせるフレームとなっている。また、テスラ・ドライブを搭載しており、エクサランス単独での飛行も可能。そのためか、重厚な見た目に反して機動性が高い。
戦闘能力の面ではライトニング、エターナルの方が上だが、基本フレームであるストライカーのほうが時流エンジンが安定するという理由で、ストライカーをベースに製造された。
ラウル機とフィオナ機の2機が製造され、ストライカーフレームカラーの赤い機体がラウル機、ガンナーフレームカラーの緑の機体がフォオナ機となる。
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スーパーロボット大戦R スーパーロボット大戦OGs スーパーロボット大戦OG外伝 第2次スーパーロボット大戦OG