概要
機械なのか生命体なのか一切解らない、謎の存在。
自らを「間違った存在」、即ち「デュミナス」と名乗り、自分は何かという答えを見つけるため、様々な組織に「テクニティ・パイデス」というホムンクルスであるティス・ラリアー・デスピニスを送り込み、「間違い」を起こさせていた。
創造主に存在を否定されたことから、自らの存在を否定するものには容赦しない。
※『スーパーロボット大戦R』と『スーパーロボット大戦OGs』及び『スーパーロボット大戦OG外伝』ではかなり設定が異なるため、ここでは別々に解説する。
『スーパーロボット大戦R』のデュミナス
かつて「宇宙のどこか」で「何者か」によって創り出された存在。その創造主が何者であるかは不明のままである。
その創造主は、創り出した存在が本来想定していたものとは違っていたため、その存在を「デュミナス」と呼び否定し、処分しようとする。だがデュミナスは存在し続けたいがために創造主を殺害してしまう。
その後何百年もの間宇宙を放浪し、地球に辿り着く。
主人公(ラウル・グレーデンorフィオナ・グレーデン)、ラージ・モントーヤ、ミズホ・サイキがタイムワープする原因は、デュミナスが介入したことによりエクサランスの時流エンジンが暴走したことによるものである。
ちなみに、その際ラー・カイラムもしくはナデシコCを轟沈しているが、ナデシコルートではさらにホシノ・ルリとオモイカネのハッキングを完璧に無効化している。
主人公達が流れ着いた5年前の世界でも、突如現れた主人公達を調査するようティス・ラリアー・デスピニスに命じる。
最終的には主人公達から時流エンジンを奪って自らが生み出された時代に戻り、「自分が失敗作でなければ何になるはずだったのか」と創造主に問うつもりだった。
ティス達3人には母性愛とも言える愛情を感じているようで、最終決戦直前にラージが細工した時流エンジンの爆発によって瀕死の重傷を負ったとき、創造主である自分が彼女達の存在を否定できないと3人に逃げるよう命令したり、3人がデュミナスを復活させるために魂の抜け殻となり、それでもなおデュミナスを守ろうとする姿を見て涙を流し、悲しみを感じたりもした。
ラウルルートでは、それまでにデュミナスが取った行動から最終決戦後、ミズホが「人間として生まれるはずだった」と推測しているが、フィオナルートではラージに「あなたは自分でどうすればいいか考えるべきだった」と突き放され何のフォローもなく爆死してしまっている。
最初は「デュミナス・プロートン」(メイン画像の姿)として登場し、一度倒されると「デュミナス・デウテロン」となり、もう一度倒されると最終形態の「デュミナス・トリトン」となる。
『スーパーロボット大戦OGs』『スーパーロボット大戦OG外伝』のデュミナス
自分が何のために生み出された存在なのかを知るために、自分を創った創造主に会うべくそのためのゲートを開く『鍵』である時流エンジンとOG(オーバーゲート)エンジンを搭載したコンパチブルカイザーを狙う。
ソーディアンで修羅王が倒された後、誘拐したラージに作らせた時流エンジンを取り付けてハガネ・ヒリュウ改の前に現れ、ティスとラリアーを取り込んでデュミナス・プロートンからいきなりデュミナス・トリトンへと変貌した(デウテロンは『OG外伝』には登場しない)。
ハガネ・ヒリュウ改との戦いに敗れた後、時流エンジンを使ってゲートを開こうとしたが、こちらでもラージが時流エンジンに細工をしていたため爆発、重傷を負ってしまう。しかしゲートはその直後開くのだが、それはダークブレインが出現するための物であった。
そしてダークブレインこそがデュミナスの創造主であること、ダークブレインが宿敵である戦士ロアを倒すために創り出した生体コンピューター「デュナミス3」こそがデュミナスの本来の姿であることが明らかにされたが、自らの名前すら間違えてしまうような欠陥品としてダークブレインに消滅させられてしまった。
『R』とは違い、ラリアー達から「お母さん」と呼ばれることがあったが、デュミナスはティスとラリアーを取り込むとき、その存在が消滅してしまうことに関して涙を流すことなどなく、さらに罪悪感すら無かったことから、『R』のような母性愛ともいえる感情は持ち合わせていないようである。
ゼオラは「デュミナス…!あなた、セトメ博士以下だわ!」と怒りの言葉を発している。
この件は『R』のデュミナスを知るユーザーの間でも、『OG2』でのアクセル・アルマーの改悪と並んで大変不評であった。
ちなみに『R』程弱くはないものの、終盤の大ボスラッシュの中ではかなり倒しやすい方である。
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