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霹靂劍蹤の編集履歴2017/01/03 18:39:40 版
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編集内容:あらすじの劍邪・人邪をリンク可能にした

「雲海蒼蒼天之穹,蝶影紛紛火尋蹤,殺誡朱厭蓮佛心,封禪劍雪恨相逢。」

--オープニング曲のナレーションより

概要

霹靂皇朝之龍城聖影】からの続く作品であり、2005年2月から公開された。

演出や物語の進行など、歴代霹靂シリーズの中でもかなり好評を受けた名作である。

「劍蹤」の日本語表記は「剣踪」。物語の内容から、「剣(または剣客)の行方」を意味していると思われる。

特徴

物語の進行につれて、神や魔王クラスの登場人物、異世界など境界を越えた戦いが多くなった霹靂シリーズ。

当時【霹靂劫之闍城血印】の嗜血者や葉口月人のような設定に対し、本作はその異様な世界観が比較的少なく、武侠要素たっぷりなところが本作の魅力の一つ。

前作に引き続き、物語の中心は武林より北に位置する北域となっている。

あらすじ

一人は過去を探す者……

一人は未来を求める者……

それぞれをつなぐ一つの名前。

狂う太陽は落ちず、蝶々が飛び舞う中で、また新たな刀剣伝説の1ページに幕を開ける。

はるか遠くにいる北域、そこにまつわる伝説の人物たちが続々現れる。

北域伝説の二大剣客-劍邪人邪は、それぞれの思いと因縁により、姿を現す。

西北十酋の大悪党-鄧王爺ごと鄧九五も、武林に入り、災厄をもたらす。

三百余りの剣客を焼き尽くした刀客・東方鼎立も、さらなる技を求めて、人を殺め続ける。

不望塵寰の一件が終わった後、劍子仙跡ら中原正道が集う中、鄧九五が突如姿を現す。

北の聖人・聖蹤が鄧九五の掌気に撃たれ、金像になってしまう。鄧九五の出現により、武林に新たな戦乱が始まる。

北域伝説の刀客・陰川蝴蝶君も恋人の公孫月が金像になったため、感情問題で戦局に入る。

次々と金像になる人たち。そんな中、一蓮托生品の記載によると、金像の封印を解除できる劍邪と人邪こそが、皆が探し求める希望であった。

素還真たちはこの戦乱をいかに解決する?彼らは金像になった人々を救えるだろうか?

一方、宮廷内の闘争が終え、遂に北域を統一した北辰皇朝。北方の覇者となった今、北辰皇朝と中原の関係はどう進展する?北域五人組はこれからいかに動く?

跋扈する鄧九五、暗躍する夜重生、彼らはどんな脅威をもたらす?

そして北域伝説の謎、すべての答えは霹靂劍蹤にある!

主な登場人物

中原正道

素還真

主人公。金像の問題で各地に奔走するが、自身にも金像になる危険が降りかかる。

劍子仙跡

三先天の道教先天。友人・聖蹤の行動に疑問を抱くようになる。

佛劍分說

三先天の仏教先天。劍子仙跡と共闘することが多い。前作で邪兵衛の力を体内から駆逐した反動、少し力が抜けた。

疏樓龍宿

三先天の儒教先天。一度中原正道を敵に回したが、劍子仙跡の交渉により和解。彼の要請に応え、共に鄧九五と対抗する。

傲笑紅塵

正義感の強い隠者。本作も正道の一員として悪党に剣を振るう。

葉小釵

刀狂劍痴の通称で知られる剣客。本作では故郷を失われた少年・名戰を弟子入りさせ、剣術を教えた。

六醜廢人(ろくしゅうはいじん)

醜い外見を持つ身障者。天下の情勢を熟知しており、正道のために智謀を働く。

磐石卓という車椅子のようなものに座って移動する。その正体は……。

屈世途(くっせいと)

素還真の友人、一線生。琉璃仙境の雑務係。

北域

武林より北にある地域。本作の舞台はここが中心となる。

劍雪無名(けんせつむめい)

北域伝説の二大剣客の一人、劍邪一劍封禪とは友人関係。

なぜか自分の武器を使いたがらず、その理由は彼が探したい自身の「過去」にあるという……。

一劍封禪(いっけんふうぜん)

北域伝説の二大剣客の一人、人邪劍雪無名とは友人関係。未来を追い求める人。

冷たい雰囲気をしているが友情に篤い。伝説の存在である吞佛童子を仇敵と見なしている。

蝴蝶君(こちょうくん)

北域伝説の刀客、陰川蝴蝶君。ややナルシストな殺し屋。お金と公孫月大好き。

恋人の公孫月が金像になったため、武林の戦局に介入する。ギャグシーンと戦闘シーンが充実。

聖蹤(せいしょう)

北から来た聖人。劍子仙跡の友人。不望塵寰を殺したことが理由で、金像にされた。

実は裏で何かをたくらんでいるようだが……。

北辰皇朝

北嵎一帯を統括した帝国、前作で北域を統一した。

北辰胤(ほくしんいん)

称号:天錫王(てんしゃくおう)、一字並肩王(いちじへいけんおう)

北嵎の梟雄、蒼龍弓の使い手。皇室の権謀闘争の果て、ついに息子の北辰元凰を皇帝の座に継承させた。北辰元凰が一時休養のため、しばらく皇朝の権力を握る。鄧九五の脅威に気付き、中原正道と協力する。

北辰元凰(ほくしんがんおう)

称号:元皇(がんこう)

北辰皇朝の皇帝。父・北辰胤や重臣たちの協力で、見事に皇太子から皇帝になった。今は一時休養中。

元々は仁君で優しい心の持ち主だったが、皇室の権謀闘争を経て、性格が変わっていく……。

北域五人組

波羅海五人組、般若海五星とも。かつてさまざまな悪事を働き、多くの命を奪った五人。互いに義兄弟の契りを交わしている。

武林に混乱をもたらすと同時に、北辰皇朝の壊滅を計画している。

地理司(ちりし)

称号:星象高人(せいぞうこうじん)

元・北辰皇朝の国師。蘭若經の「雙極心源」を習得したことにより、容貌が急変。普段は白い長髪で顔面を隠している。北辰皇朝に潜伏し、北嵎の龍気を盗んだ。前作の終盤で聖蹤に殺されたと思いきや……。

五人組の筆頭。かなりの野心家。

鄧九五(とうきゅうご)

称号:出手金銀(しゅっしゅきんぎん)、鄧王爺(とうおうや)

北嵎一の富豪、人間を金像に変化させる能力を持つ西北十酋の梟雄。白い手袋をしており、普段は輿に乗って出現する。巨富や絶大な武功を手に入れてなお野望を秘めており、さらなる地位を求める。

五人組の中では二番目。実は愛妻家

東方鼎立(とうほうていりつ)

称号:不落狂陽(ふらくきょうよう)

北域絶頂の刀客、好戦的な自信家。戦いを勝ち取るために手段は選ばない。葉小釵に名戰を預け、因縁をつけた。

五人組の中では三番目。シンボルは荒れ狂う太陽。

公孫月(こうそんげつ)

称号:丹楓(たんふう)

貴公子のような男装をした麗人、蝴蝶君とは恋仲。

五人組の中では四番目。かつての悪行に悔いを感じ、五人組から脱退したが、それが遠因で金像にされた。

章袤君(しょうぼうくん)

称号:蘭漪(らんい)

蘭の花を手に持つ美男子、簪劍の使い手。穏やかそうに見えるが殺人の手段は残虐。

五人組の中では五番目で、一番忠実に計画をこなす。義姉公孫月蝴蝶君の恋仲を支持している。ギャグシーンあり。

北武林

前作に登場した北武林の三大玄音、それぞれ異なった楽器に長じる。本作ではこの三人の因縁と北域の接点が描かれる。

皮鼓師(ひこし)

北武林三大玄音の一人、皮鼓の達人。本名は賀長齡。

かつては容姿端正な美男子だったが、義母の嫉妬を買い、顔がはがされたため、イノシシの皮をかぶって原始林で姿を隠す。この事件より残虐な性格となり、人の皮を使って鼓を作るようになった。

その後北辰皇朝の国師になる。

骨簫(こつしょう)

称号:范淒涼(はんせいりょう)

北武林三大玄音の一人、簫の使い手。賀長齡の義母。艶めかしい雰囲気を漂う色好みな女性、残虐で冷酷な性格。鄧九五とは友人。

琴絕絃(きんぜつげん)

称号:絕絃琴女(ぜつげんきんじょ)

北武林三大玄音の一人、琵琶の奏者。賀長齡の恋人。賀長齡が皮鼓師に成り果てたことを知らず、彼を思い続ける。

敗血異邪

嗜血者の生体実験により作り出された失敗作。見た目は虫のような顔をした亜人間で、不死身の肉体を持つ。本作では表は中原正道と中立姿勢を保っているが、裏で暗躍している。

夜重生(やじゅうせい)

称号:天蠶蝕月(てんさんしょくげつ)

敗血異邪の首領、黑暗之間で輿の中に籠っている、手が四つもある。吞佛童子の存在に興味を示す。

鬼祚師(きそし)

敗血異邪の一員、ハエのような顔をしており、複眼の能力を持つ。

「寧闇血辯」を解読するため、蝴蝶君に接触する。

その他

名戰(めいせん)

東方鼎立に復讐するため、葉小釵に師事した少年。

滅定師太(めっていしたい)

紅葉山莊を守る女性修道者。劍子仙跡と触れ合ううちに、彼に心惹かれていく。

不望塵寰(ふぼうじんかん)

故人。前作で聖蹤に殺された僧侶、邪兵衛の力の持ち主。

蘭若經を含む武林の宝物を狙い、殺人に手を染めたため、中原正道の人たちに疑われた。

実は悪行を働いておらず、他の者が彼に偽って罪を擦り付けたようだが、その真相は……。

吞佛童子(どんぶつどうじ)

異度魔界の戦神、北域の伝説に記録が残された人物。一本の魔剣をもって苦境に入り、殺戮と災禍をもたらしたという。オープニング映像でもその姿が確認できる。

一劍封禪となんらかの関係があるようだが……。

用語

金像

出手金銀・鄧九五の能力によって金像に封印された人たち。鄧九五曰く「金像の刑」。

処刑の過程は以下の通り:

  1. 鄧九五が輿に乗って護衛たちとともに出現。
  2. 伝令役の猿が飛び出す。書状を取り出し、罪状を申し出る。
  3. その後、鄧九五の掌気が処刑対象に飛んでくる。撃たれたら金像になる。

金像になった人は動かなくなり、掌気の威力次第では金像のまま死亡する場合がある。

劍邪・人邪の剣気がこの金像を解除できるという。

第一話で聖蹤と公孫月がその能力によって封印された。

一蓮托生品(いちれんたくしょうひん)

北嵎から流出した書物、北域にまつわる伝説が記載されている。亡き北域の高僧・一蓮托生の遺作とされる。劍邪・人邪が金像を解除できるなど、その内容は皆から注目を集めた。

本作のキーアイテムとなり、オープニング映像にもこの本とその著者が確認できる。

蘭若經(らんじゃくきょう)

北域の高僧・一蓮托生の作品。「雙極心源」という自身を二分できる武功が記載されている。

かつて蘭若經血案という事件があり、犯人は多くの人を殺し、蘭若經を奪った。

前作ではこの事件の真犯人は邪影ではなく聖蹤と思われるが、その真実は……。

雙極心源(そうきょくしんげん)

蘭若經に記載された武功、習得者は自身を「主体」と「化体」に二分できる能力を得る。

「主体」は習得者自身で、「化体」はこの武功を使って分化した独立の個体。

二つに分けた体は対照的な容姿で、両方の実力は分化する前と同じ強さを持つ。

地理司はこの武功を習得しており、前作で彼は分化された「化体」であることが判明した。

彼の「主体」は不望塵寰と考えられるが……。

寧闇血辯(ねいあんけつべん)

嗜血者たちが長年封印してきた古文書。中に嗜血者を強くなる方法が記載しているらしいが、ラテン文字で書かれている。嗜血者一族が全滅したため、中原の人たちは内容が解読できない。そのため嗜血者と同じく異大陸出身の蝴蝶君に翻訳を依頼する。

霹靂劫之闍城血印】のオープニング映像にも登場した。本作は北域の物語が中心なので接点が少ない。

余談

前作【霹靂皇朝之龍城聖影】では素還真が登場してから1000話を超えたという記念すべき記録を残しました。

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