概要
解説
苦境に属しておらず、異次元空間に存在する魔界。
「霹靂布袋戲」シリーズ初期に登場する苦境の魔界とは違う組織である。
魔族、邪族、鬼族という三つの種族が存在しており、それぞれの種族に魔君と呼ばれる権力者がいる。
この三つの種族以外にも、一部外来の者もこの組織に所属していた。
素還真たちが暮らす苦境神州の征伐および破滅が最大の目的となる。
霹靂史上では珍しく、歴代屈指の大規模な敵対組織である。
36作目の「霹靂劍蹤」の終盤から現れ、46作目の「霹靂神州III之天罪」まで存続した。
中でも第四殿の侵攻が一番激しく、苦境神州は今までにない深刻な被害を受けた。
由来
異度魔界は魔皇の棄天帝によって作り出された。
黒き巨大な魔龍(異度魔龍)の体で構成しているため、自由に移動して出入り口を変化できる。
その魔龍の力で魔族、邪族、鬼族の三つの種族が誕生された。
かつて苦境と道境に侵攻し、苦境の萬聖巖と道境の玄宗と戦いを繰り広げた。
その結果、両方の被害が大きく、異度魔界もこの戦いで内部が歪み、外界とのつながりが封印された。
一部の魔族たちは苦境に分断され、苦境の影響を受けながら、再起を図る。
吞佛童子によって封印を解けた後、苦境との繋がりが再び開通された。
組織構成
第一殿
本拠地:火焰魔城(かえんまじょう)
魔君:閻魔旱魃
主に魔族が構成員となる先鋒部隊。
最初に登場した勢力であり、当時の異度魔界の存在は未だ謎が多い。好戦的な将兵が集結しており、口封じのため、異度魔界の行方を知る苦境魔界にも狙いを定めた。
苦境各地で人員を潜伏させるほか、罪惡坑・翳流黑派など苦境の組織の協力を得て、侵攻を始める。
主な人物
第二殿
本拠地:火焰魔城、笑蓬萊(しょうほうらい)など
魔君:九禍
閻魔旱魃の死後、第二殿の邪族勢力が表舞台に浮上する。
好戦的な魔族と違い、邪族は後方で支援する方が主で、統一戦線を組み防戦が得意とする。そのため、この時期の異度魔界は裏で暗躍する場面が多く見られる。生き残った第一殿の魔将を加え、外来者の襲滅天來が主な戦力となる。一部の鬼族の魔將たちもこちらに協力する。
唯一女性の魔君である九禍は内政方面に集中し、侵攻代理として襲滅天來に指揮権を与えた。
主な人物
第三殿
本拠地:朝露之城(ちょうろのじょう)、火焰魔城など
魔君:銀鍠朱武
魔界最強の種族と呼ばれた鬼族、彼らが集う第三殿は長きに渡って封印され続けた。
九禍たちの活躍により、鬼族勢力の封印が解き放たれ、異度魔界の戦神ごと銀鍠朱武を呼び覚ました。しかし銀鍠朱武は自由を好み、戦争を好まない性格だったため、復活した直後は朱聞蒼日に化身して中原で遊び回った。最後は九禍と軍師伏嬰師の努力で、「霹靂神州」以降から遂に本格的に動き出す。
秀でた家臣たちに加え、邪族女王の九禍の補佐により、異度魔界は最盛期を迎えた。
魔界四天王をはじめとする魔将たち以外にも、改造された魔化葉小釵などが主な戦力となる。
主な人物
第四殿
本拠地:天魔池(てんまち)、火焰魔城
魔皇:棄天帝
棄天帝は異度魔界の創始者である。彼の意識は魔界最深部の天魔池に潜んでおり、機をうかがって転生しようとする。
銀鍠朱武が没落した後、棄天帝は一部の力を代理人の斷風塵に渡し、苦境神州の破滅計画を執行させた。間もなく棄天帝が転生して苦境神州に降臨。これにより、異度魔界最強の神は恐ろしき脅威をもたらす。神州支柱を破り、魔獣を放ち、鬼狩閣の魔将たちとともに武林各地で最大規模の征伐と殺戮を行った。
最終的には中原正道の人々により危機を防げたものの、棄天帝の激しい侵攻によって数多くの命が亡くなり、苦境神州はかつてないほど甚大な被害を受け、壊滅寸前となった。
主な人物
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※註:公式紹介ページはすべて中国語