妖怪フタクチオンナ
ようかいふたくちおんな
「ワタシ、失敗しないので。」
声:沢城みゆき
概要
眼鏡に封印の手裏剣が刺さったことで誕生した、二口女の伝承を受け継ぐ妖怪。
眼鏡をかけてスーツを着た人間の女性のような姿をしているが、頭から口が生えているなど元の妖怪を思わせる意匠も併せ持っている。
呪術が施された契約書に拇印を押させることで、その相手を自在に操ることができる能力を持つ。この能力は、人間だけでなくオトモ忍にも有効である。また、契約を有利に進めるため、契約の話が終了するまで一切戦闘が出来なくなる会議室風の空間を作り出すことも可能。
話術にも長け、晦正影に対して「ワタシ、失敗しないので」と強気に言うあたり、自分の話術に相当の自信を持っていることが窺える。
他にも先端に歯のような機関を備えた伸縮自在の髪を触手のように操ることができるが、戦闘能力自体はあまり高くない。
本編中での活躍
スターニンジャー=キンジ・タキガワと別行動をとったロデオマルを騙して契約書に拇印を押させ、ニンニンジャーとの同士討ちを狙った。
この作戦は正影が立案したものであり、フタクチオンナはそれに併せてニンニンジャーのメンバーにも契約の呪いを与えることを提案するも、「お前如きがワシに意見するな」と一喝されてしまう。
それに対して不満を感じたフタクチオンナは、独断でキンジにも「ロデオマルを元に戻す」と言って契約を結ぶように迫り、それを阻止しようと駆けつけた霞、八雲共々、契約交渉の専用空間へと引きずり込んだ。
結果、キンジを契約の呪いに陥れることに成功するが(ちなみにこの際ロデオマルは暴れたままであり、キンジとの契約内容が嘘であった事が窺える)、霞の口車に乗ってしまったことで次第に正影への不満を爆発させ、ついには「今までの自分を捨てて新しい自分へと変わる」と舞い上がった勢いでうっかりキンジとロデオマルの契約書を破り捨て、自ら呪術を解いてしまった。
その後、まんまと乗せられたことに逆上して単身でニンニンジャーの5人に襲い掛かるも、あっさり撃破されてしまった。
余談
声を演じた沢城みゆきは、同時期にニチアサ枠で放送されていた『Go!プリンセスプリキュア』にトワイライト役でレギュラー出演しており、後にフタクチオンナとは反対に平和のために戦う戦士として覚醒する。
後のストーリーにて、両者は「言葉巧みに騙されたのが命取り」という共通点も持つことが判明してしまった。どうしてこうなった
沢城氏は他に、過去の平成ライダーシリーズにも仮面ライダーディケイドのキバーラ役等で出演しており、本作の出演に伴いニチアサ枠の東映系の番組に全て出演したこととなった。
また、フタクチオンナの発した「失敗しないので」は、言うまでもなくテレ朝系の某医療ドラマのパロディであり、次回予告の際、サブタイトルを名乗った(印象的なセリフが採用された)数少ない妖怪である。
ちなみにこの翌週にはクローズが妖怪化して登場していたり、本作の1年後の作品にはカナタ王子がプレイヤーとして登場していたりする。