スペック
機体名 | シャドーフォックス |
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番号 | RZ-046 |
所属 | ヘリック共和国 |
分類 | 狐型 |
全長 | 17.3m |
全高 | 8.0m |
全幅 | 不明 |
重量 | 52.0t |
最高速度 | 290km/h |
乗員人数 | 1名 |
武装 |
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概要
ヘリック共和国軍が開発した狐型高速戦闘ゾイドで、サイズは中型ゾイドに相当。ライガーゼロを支援する目的で、コマンドウルフACと共にに配備された。高度な光学迷彩および消音システムによるステルス機能や、超高性能センサーを駆使し、敵地での強行偵察や破壊活動に活躍する。
また、背部に搭載されているAZ30mm徹甲レーザーバルカンの基部は様々な武装を搭載可能なマルチウエポンラックとなっており、尾部には後方から追いすがる敵の動きを封じる為のAZ70mm内蔵型電磁ネット砲が格納されている。
コマンドウルフよりも四肢が柔軟化&大型化していて、悪路も含めた機動性と格闘能力が大幅にアップしている。
(ウェポンラックは可変し、アニメでも再現されていた)
トミー(現:タカラトミー)から発売されたポップアップキットでもマルチウェポンラックを使った武装の換装が楽しめるようになっており、徹甲レーザーバルカンを外すと様々な径のジョイントが露出。更にウェポンラックを起立させる事で射角や高さを変える事が出来る。また、首の根元にあるパーツを外すと現れるショルダーウェポンラックにも3mm径の武装パーツを取り付け可能。
徹甲レーザーバルカン側面のダイヤルを回すと砲身が回転したり、尾部にはゼンマイを巻く為のリューズを兼ねた電磁ネット砲が格納されているなど、同時期に発売された新規設計のゾイドらしく手動ギミックに主眼を置いた造りとなっているが、歩行ギミックは四肢を動かして歩行するだけのシンプルなものであり、同クラスのサイズと価格帯でありながら2段変速ギミックを備えたコマンドウルフに比べて陳腐化してしまっている。
因みに再生産版には金型に若干の修正が加えられ、電磁ネット砲の尖端部が切り落とされた造型となっており、以降に製造された限定販売品(後述)も同様となっている。
(オリジナル版(左)とHMM版(右)の比較)
後にコトブキヤのHMM(Highend Master Model)シリーズでもキット化されており、脚部の可動がコマンドウルフよりも更に洗練され、肉食動物らしいしなやかで獰猛な動きを可能としている。背部のマルチウェポンラックも3mm径の武装であれば付け替えは可能。コックピットに搭乗させるフィギュアは一般兵士ではなくバラッドが付属しているが、同シリーズのバーサークフューラーと同様にコックピットの寸法もそれに合わせて設計されているのか、一般兵士のフィギュアを搭乗させる事は不可能。
バトルストーリーでの活躍
ヘリック共和国の特殊部隊「閃光師団」(レイ・フォース)所属のゾイドとして登場。
本来の目的通りライガーゼロをサポートし、ガイロス帝国の本土となる暗黒大陸での戦いで活躍した。
アニメでの活躍
『ゾイド新世紀/ゼロ』でラオン博士が開発したゾイドとして登場。
本機を追跡中にコマンドウルフACを失い、更にバックドラフト団に捕まったバラッドが脱出の際に強奪。初乗りながら機能をフルに活用して追手を撃破する様子を見ていたラオン博士が彼に貸し与えた。バトルでは単機でチーム・ブリッツを翻弄し、ライガーゼロイェーガーと互角の戦闘を繰り広げるが、試合前にバラッドが自らのゾイドギアを未登録だったフォックスにセットしたことでチーム・ブリッツ所属のゾイドとして正式に認可された為、バトルは無効(統一チームでのバトルは認められていない)となり、そのままの流れでバラッドの新たな相棒となった。
主要武器である徹甲レーザーバルカンによる射撃で樹木や大気圏突入にも耐えうるジャッジポッドを貫通してその背後の敵を倒したり、複数の敵を貫通して落とすなど、連射性だけでなく破壊力も高い描写がみられた。他にもライガーゼロのみが必殺技として使っていた「ストライクレーザークロー」や尻尾の内蔵型電磁ネット砲を使用していたり、無理矢理ではあるが背部のマルチウェポンラックを利用してゴジュラス用のロングレンジバスターキャノンを装備するなど、多彩な機能をフルに活用していた。ここでも主人公・ビットの乗機・ライガーゼロの僚機として活躍している。
後年の『ゾイドフューザーズ』と『ゾイドジェネシス』にも出演しているが、前作とは打って変わってやられ役として描かれているシーンが多かった。
バリエーション
ファイアーフォックス
WEBコミック『ゾイド妄想戦記』に登場予定だった真紅の機体。計9機が製造され、これらの機体には脳波コントロール装置が導入されているほか、1号機~8号機にはそれぞれ異なった特殊装備も施されており、最終生産型の9号機は1~8号機までの全ての装備を兼ね備えていることから「ナインテール」(九尾の狐)の異名を持っている。サイドストーリーによればネオゼネバス帝国軍諜報部により奪取され、帝国軍レッドイリュージョン部隊に配備された……とのことだが、このストーリーが描かれるはずだった『ゾイド妄想戦記』が中断してしまった影響で詳細は現在でも不明なまま。ただし、キットはシャドーフォックスのリカラー品として限定販売されており、敵に鹵獲された機体という設定故か、付属のステッカーはネオゼネバス帝国仕様となっている。
なお、コトブキヤのHMM版ファイアーフォックスの解説書内には独自の解釈によってストーリーが補完されており、本機がネオゼネバス帝国に奪取された経緯も事細かに記されている。
ミラージュフォックス
ゾイド生誕30周年を記念してリリースされた玩具主導シリーズ『ゾイドオリジナル』に登場する純白の機体。「中央大陸戦争時代に開発された機体」という設定である為、厳密にはバリエーション機というよりもシャドーフォックスの原型機とも言うべき機体であり、頬の戦闘用複合センサーや脚部のカウルの有無が外見上の違いとなっている。A・Bタイプの2機が存在し、Aタイプには徹甲レーザーバルカンの代わりに展開式のウイングブレードが装備されている。
漫画『ゾイドSS』では前半の主役機を務め、ティスが搭乗するAタイプには「フォクシー」、カイが搭乗するBタイプには「ルクシー」という名前が付けられていた。
キットは『ゾイドオリジナル』第1弾としてタカラトミーモールにて限定販売され、純白にリカラーされたシャドーフォックスのポップアップキットにミラージュフォックス用の新規ランナーを追加しての発売となった。対象年齢が8歳以上から15歳以上に引き上げられた事で新規ランナーの造型はHMMシリーズのようにシャープなものとなっている。1つのキットにつき、前述のA・Bタイプまたは通常のシャドーフォックスのいずれかを選択して組み立てる事が可能。