戦国時代~江戸時代初期(生年不詳~慶長18年2月15日(1613年4月5日))。
生涯
相模国の戦国武将・北条氏康の娘で、北条氏政の異母姉とされるが確たる史料が乏しく、氏政の妹とも言われる。
関東と東海道では相模の北条氏康、甲斐の武田信玄、駿河の今川義元が対立と同盟を繰り返したが、天文23年(1554年)7月に三家の間で甲相駿三国同盟が締結。その一環として、早川殿は義元の息子・今川氏真(17歳)の正室となった。
しかし、桶狭間の戦いで織田信長に義元が倒され今川家は衰退し、永禄元年(1568年)に信玄が駿河侵攻を行うと、早川殿は氏真や子供達とともに逃避行し、早川の実家である後北条家の小田原へ逃れた。
元亀2年(1571年)10月、父氏康が死去し、氏政が武田家と同盟を交わしたため氏真の駿河帰国ができなくなり、氏真とともに小田原を出奔し、浜松の徳川家康を頼った。家康庇護の下に浜松で暮らし、おそらく天正18年(1590年)頃に京都に移り、慶長17年(1612年)には京都から江戸の品川に移った。
慶長18年(1613年)2月15日、氏真に看取られて江戸で亡くなった。甲相駿三国同盟で成立した三組の夫婦のうち、離別を経なかったのは氏真夫妻のみである。
戦国大戦において
夫である氏真とともに今川家の武将として参戦。
見出し画像も、カードイラストがモデルになっている。
今川家特有のフェイスペイントは左右の頬と額の三角形。(3つ合わせると、実家である北条氏の家紋「三つ鱗紋」になる。)
ゲーム上では、『みんなで頑張らないと、勝てないんだからね!』(開戦前)や、『みんな、しっかりね!』(城門攻城時)という台詞から、気丈なイメージが強いキャラになっている。
スペックは、コスト1 武力2(Ver.1.10以前は1だった)/統率3の槍足軽で、特技は「魅力」。
自身で「バカ殿」呼ばわりしている夫だけでなく、同コスト帯の女性武将と比べても及第点のスペックになった。
持ち計略は「山津波の計」。
士気7を使い、範囲内に居る敵軍武将に対して「統率差に依存したダメージ」を与える。
素の統率が3なため、無傷で統率0状態になっている敵軍武将さえも一撃必殺が取れない。
並の威力にするなら、統率を上げる措置を取らないと厳しいだろう。
ただし、これはあくまで無傷の敵武将を相手に見立てた時の話。
ダメージを負っている低統率武将を撤退させる程度の威力は有している。
軸に使うのでなく、コスト1の槍足軽がダメージ計略という裏の手を持っていることに価値が見いだせる。
また幸いにも、今川は太原雪斎の「全知の領域」や、寿桂尼の「尼御台の陣」(あまみだいのじん)という統率を大幅に上げられる陣形計略を抱えている。
特に後者であれば早川殿の統率は11になるため、並の統率を持つ相手にもとんでもない与ダメージを叩きだすことも可能。
「ほんっと、バカ殿なんだから!」
戦国無双シリーズおいて
「私は、この国も家族もみんな大好き」
CV:佐藤聡美
『戦国無双4』から登場したプレイアブルキャラクター。
相模の大名・北条氏康の娘で、育ちのよさを感じさせる清らかな少女。
あどけなさの残る面立ちと親しみやすい雰囲気の中に芯の強さを秘めており、弟たちはもちろん、広く家臣や領民からも慕われている。
武器は打鞠杖(表記上は『杖+毬』)。
すでにPC化している◦父・北条氏康の杖と伯父・今川義元の蹴鞠など、共通性を感じさせる。
それまではラクロスと言われていた。実際、どちらも近い様なものだが。
(伯父の義元も、蹴鞠という名のサッカーだし…)
チャージ攻撃や無双奥義では、杖に氷弾を生成し敵に向けて華麗なスイングをみせてくれる。
ふわふわしとやか系お姫様で、衣装もゆるやかな感じなのだが、見ての通り、小手やすね当てなどの防具をしっかりと装備している。
よく見ると、その装束の中には胴にもしっかり鎧を装備しており、無双の他の姫キャラ達の中でも重装備だったりする。
みにきゃらではよく瞳の色が変えられるが、戦国本編でも珍しい碧眼でもある。
ちなみに彼女のデザインは三枝修ディレクターの趣味が大いに反映されており、本人も「理想の娘」「俺の娘」「女性としてもいける」などと公言しているとか。落ち着け。
家族をとても大事に思っており、父である北条氏康はもちろん、弟達である氏政・氏照・氏邦・三郎こと上杉景虎たちを慕っている。(弟達のほうが老けてることはツッコんではいけない。無双ではよくあること)
氏康の妻である実母を心の支えにしている節があり、戦闘中の会話でよく「お母様」と漏らすことも。
血縁者以外でも、甲斐姫とは実の姉妹のように仲が良い。
一方で、夫である今川氏真との関係はほとんど描かれていない。
(夫もモブ武将であるものの強烈なキャラクターを持ってはいるが)
しかし、真田丸では真田中心であることからほとんどが敵としてではあるものの兄弟や他のモブ家臣の面々共々、北条全体の出番はあのクロニクル2nd以上に増えている。一方で史実重視のシナリオは彼女に容赦なく牙を剥き悲痛な描写も非常に増えている。(ただし氏真との関係に関しては真田丸においても明確な描写はない)
氏康死後は4と同様に三郎を喪い、その後は氏政や甲斐達と共に昌幸の表裏比興っぷりに翻弄され続け、やがて訪れる北条攻めでは鉢形城の援軍に訪れながら寸でのところで氏邦を失い、その後はお察しの通りである。
物語終盤、大阪冬の陣の緒戦である今福の戦いにおいて甲斐姫と邂逅した時の「できることなら、あなたを止めたかった。だけど…」という台詞は、妹分であり最後の家族でもある甲斐姫に対する信頼と同時に、家族を目の前で立て続けに失った彼女がどこか悟っている様子も伺え、これまで無垢で天真爛漫な姿が描写され続けていただけに強烈な印象を残している。