概要
ポケモンの使用するわざの中で、「音」を利用して相手を攻撃したり特殊な影響を与えるわざを指す。この「音」についてはただの鳴き声であったり超音波であったり羽音であったり金属音であったりとわざによって様々。
一部の公式テキストからは「音の技」と呼ばれている。
システム上、以下のような特徴を持っている。
- とくせい「ぼうおん」を持つポケモンには効果が無い。
- わざ「みがわり」によって出現している分身を無視して相手本体に直接影響を及ぼす(第6世代以降)。
- とくせい「うるおいボイス」を持つポケモンが使用した場合はみずタイプになる。
- わざ「じごくづき」を受けたポケモンはこの分類に属するわざが2ターン使用できなくなる。
「音」は視覚ではほとんど判断できない上に無作為に周囲へと拡散されるためか、比較的命中率に長けるわざが多い(一方でうたうなどのようにやたら命中率が低いわざもあるが)。また、ダブルバトルやトリプルバトルなどでは攻撃範囲にも長けている傾向がある。ただし広すぎて仲間のポケモンにまで影響を及ぼしてしまうわざもある点には注意。
ダメージを与えるわざは基本的に非接触の特殊攻撃となっている。まぁ当然か。
その他、相手のステータスを引き下げながら交代するすてゼリフ、ダメージを与えた相手のやけど状態を治療してしまううたかたのアリア、同名のわざが使用される度にどんどん威力が上がっていくエコーボイス、極めつけは敵も味方も自分さえも問わず、場の全員を3ターン後に強制的にひんし状態に陥れるほろびのうたなど、独特な効果を持つわざが多い。
最大のメリットは第6世代から追加されたみがわりを貫通するという特性。みがわりを用いた耐久型のポケモンには天敵となり得る。一方でぼうおんの特性を持つポケモンにはどんなに壮絶な大音量だろうと心に響くような美しい音色だろうと一切効果が無い。
なお、ぼうおんは味方の音技も無効化する。ダブルバトルでもばくおんぱやうたかたのアリアなどにも巻き込まれないのは長所だが、いやしのすずまで無効になってしまうのは注意した方が良いだろう。ちなみにとおぼえだけはぼうおんの影響を全く受けない。
ちなみにときのほうこうは音技ではない。「ほうこう」(『咆哮』)とは付くが、実際には「時間が歪むほどのエネルギー」を相手に向けて発射する技であり、音を利用しているわけではない。