ドリルミサイル
どりるみさいる
概要
ドメルの過去の作戦失敗の汚名返上としてデスラー総統がドメルに与えたヤマト撃破の任務。その切り札として七色星団の艦隊戦で使用した兵器が、このドリルミサイルである。ミサイルの名前にもあるドリルを用い、ヤマトの必殺兵器である波動砲周辺に食い込みつつその艦内へ入り込むが、真田志郎とアナライザーが事態を打開すべくドリルの穴(後述)から中に入り、回路を調べ切り替える。その結果、ミサイルのドリルは逆回転し、止めを刺しに向かっていたガミラス帝国の艦隊へ戻っていき爆発した。
『2199』では、ドメルのモットーである臨機応変のもとで開発された特殊削岩弾とされ、「小惑星掘削用の機械を爆装して軍事転用したもの」という設定になっている。
波動砲システムにダメージを与えはしたが、民生品が由来であるため、新見薫によってシステムを掌握されてしまい、以後は原作通りに逆回転しながら戻っていく。そして射線上にいたダロルドとシュデルグが重なる位置でヤマトの砲撃を受け、二艦を巻き込みながら爆発した。
大まかな形状
円錐形のドリルをつけた小型の宇宙艇のような形状で、ドリルの先端には何故か内部に入る為の穴がある。これについて『2199』では、「本来軍用ではなく作業用であるが故に、侵入対策が講じられていなかった」という解釈がされている。
その後…
逆回転して戻って行ったドリルミサイルは止めを刺しに向かっていたガミラス帝国艦隊に突っ込み爆発(『2199』ではヤマトの放った砲撃により爆破されている)、ドメルの乗る指揮艦を除き全滅する。
その後、ドメルの指揮艦はヤマトの第三艦橋に密着し、ヤマトに打電。艦長の沖田十三と会話し、互いを祖国の命運を担う戦士と認め、ガミラスのみならず地球の未来をも願い自爆した。
更にその後…
ドメルの自爆に巻き込まれ死亡した乗組員の宇宙葬が行われた。……が、波動砲を含む全砲塔が大破・損傷し、艦体に大きな穴まで開いたヤマトを何処でどう修理したのかという皆が思う謎が残っている。しかし、その点はツッコんではいけないものと思われる。ちなみに第三艦橋は言うまでもなく(ry
『2199』では、ガミラスの収容所が設けられていた惑星レプタポーダで資源や物資を調達し、損壊した艦を補修する様子が描かれている。
ドメル自爆時の余談
シーンが非常に短い上、描写も大してリアルではなく、爆炎に隠れていることもあって、R-18Gと言うほどの絵面にはなっていないが、よく見ると爆風で飛ばされている乗組員は左脚が千切れながら飛ばされ、別の乗組員の右手がバラバラになりながら吹き飛んでいる描写があったりする。
なお、リメイク作の『2199』では描写が異なり、ドメルの自爆シーンは一瞬で終わり、さらに爆発の直前に波動防壁が発動したことで、艦艇にいた乗組員は間一髪のところで助かったということになっている。これについては、放送や表現に関する規制が厳しくなったため、人の体が千切れ飛ぶような描写ができなくなったためであろうと考えられる(特に日曜夕方のようなゴールデンタイムであれば猶更である)。ちなみに、第三艦橋は一部が損壊はしたものの全損は免れている。
また、ユリーシャ奪取のために艦内に潜入したガミラス兵も、「目的は違えど、自分の信じるもののために死力を尽くして戦った」ことに敬意を表され、ヤマト乗組員と共に宇宙葬にされている。