概要
ベアトリクス(Beatrix)はヨーロッパ系の女性名。ビアトリクス(英語)とも。ベアトリス、ベアトリーチェなどに対応し、「喜びの運び手、幸せの担い手」などと解釈される。
元々の形は後期ラテン語の女性名ウィアートリークス(Viātrīx / 航海者、旅行者を意味するウィアートル(Viātor)の女性形)で、初期のキリスト教徒には一般的な名前であった。それが時代による音韻の変化に伴い別の名前ベアートゥス(Beātus / 「祝福されし者、幸いなる者」を意味するギリシャ語名マカリオス(Μακάριος)の翻訳)と混淆し、ベアートリークス(Beātrīx)となった。
pixivでこのタグがつけられているのは、ほとんどが『ファイナルファンタジーIX』の登場人物に関する作品である。
曖昧さ回避
- 『ファイナルファンタジーIX』のキャラクター。本項目に記載。
- 『DIABOLIKLOVERS』のキャラクター → ベアトリクス(ディアラヴァ)
- 『グランブルーファンタジー』のキャラクター → ベアトリクス(グラブル)
『ファイナルファンタジーIX』のベアトリクス
配下は全て女兵士で固めている。
他国にもその剣の腕前と冷徹さから知られ、『鉄の女』、『泣く子も黙る冷血女』、『100人斬りのベアトリクス』などの異名で知られる。右目に眼帯を巻いているが、理由は不明。配下の女兵士は全員左利きだが、彼女は右利き。
その冷たい性格と女尊男卑の風潮が根強いアレクサンドリアの国柄もあって、同じアレクサンドリア騎士のスタイナーにはあまり快く思われていない。
その冷徹さゆえに多くの敵兵から恐れられるが、スタイナーと非常に似通っているところがあり、物強すぎる忠誠心ゆえに自分を出すことができない、不器用なほどに生真面目でかつ一途な性格である。また、物腰そのものも柔らかく、本質的には心優しい女性でもある。
そのため、最初こそジタンたちを見下していたが、徐々に暴走するブラネ女王の言動に困惑するようになり、アレクサンドリアでの戦いでようやく自分の過ちに気付き、ジタンたちに味方するようになる。
しかし、戦闘に参加するのは特定のイベント中のみ。シャドウのようにイベントをこなせば正式に仲間になるイメージもありそうだが、残念ながらできない。
ガーネットが女王となった後は彼女をスタイナーとともに善く支えるようになる。
スタイナーには17歳の時に、御前試合で負けた経験があり、スタイナー当人からしても「何かの間違い」だったらしい。ただ、ベアトリクス当人はかなり気にしていた模様でより一層修行に打ち込むようになった。
だが、のちのイベントで、何の因果かスタイナーとは恋仲となる。
実はスタイナーに片思いしていたという裏設定があり、イベントでの運命の悪戯から図らずも成就することとなる。
キャラクターとしての人気は非常に高く、Vジャンプの人気投票では見事首位を獲得。
FFの伝統なのか、『生真面目な女戦士』の人気の高さは伊達ではない。
キャラクターの設定上、なにかとスタイナー絡みが多い一方、二人を温かく見守るファンは多い。
戦闘スタイル
愛剣「セイブザクイーン」を振るっての「聖剣技」が中心。
特に雷鳴剣・ショック・ストックブレイク・クライムハザードの四つは驚異に値する。
何度かパーティメンバーとして扱えるが、その際には白魔法の上級版と思しき「聖白魔法」(アビリティとしては白魔法と同じ)も習得している。
女王を守る騎士として装備する武器が「セイブザクイーン」というのは非常にマッチしている。合成で入手することもできるが、ベアトリクス専用武器なので誰も装備できない。
ただ、味方になるとグレードダウンする典型でもあり、ちょっと残念に思ったファンも多い。
勝てない敵
ジタンたちとはブルメシア、クレイラ、アレクサンドリアの合計3回戦うことになるが、実際はいずれも敗北確定のイベント戦扱いのため、彼女に勝つことは不可能である。ベアトリクスのHPを0にするか一定のターンが経過すれば強制的に戦闘が終了するので、ぬすみながら防御に専念するのが無難。
『ローズ・オブ・メイ』
作品中で流れる彼女のメインテーマともいえる楽曲である。繊細なメロディはあたかも彼女の気高い心情を表現しているようで、彼女の葛藤のシーンなど印象的な使われ方をされている。
そのような使用され方もあってか多くのプレイヤーの心に残る形となって、作中もといシリーズ全体においても高い人気を誇っている楽曲でもある。
またアレンジバージョンである『守るべきもの』も場面を盛り上げる曲として高い評価を得ている。
『ローズ・オブ・メイ』
『守るべきもの』
関連イラスト
関連タグ
騎士(女騎士) 将軍(女将軍) アレクサンドリア将校
ファイナルファンタジー9 アデルバート・スタイナー ガーネット・ティル・アレクサンドロス17世