プロフィール
名前 | 神崎美月 |
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学年 | 中学2年→中学3年(第26話より)→?(第51話より) |
年齢 | 14歳→15歳→16歳→17歳→18歳→19歳 |
身長 | 160cm→165cm |
血液型 | A型 |
誕生日 | 9月18日 |
星座 | おとめ座 |
好きな食べ物 | マロングラッセ 香りの良い紅茶 |
苦手な食べ物 | ナイショ♡ |
特技 | 歌 |
イメージカラー | レッド(マゼンタに近い) |
オーラ | ジュエル |
タイプ | セクシー |
愛用のブランド | LOVE QUEEN(ラブクイーン),LOVE MOONRISE(ラブムーンライズ) |
一人称 | 私 |
CV. | 寿美菜子 |
歌唱担当 | りすこ(ささかまリス子)from STAR☆ANIS |
人物
名門アイドル養成校・スターライト学園在校生の頂点に君臨する世界的トップアイドル。
アニメに置いては主人公・星宮いちごの目指すべき目標であり、永遠のライバルという位置付けのキャラである。
対する美月の側もスターライト学園の編入試験でいちごが見せた素人とは思えないアピールに興味を惹かれて以来、いちごが自分のところまで追いついてくるのを待ち続けている。
現在、スペシャルアピールを常にMAXの3回(いちごとコンビを組んだ後は4回)まで出せる唯一の存在たる『レジェンド』であり凄腕の実力者。ブランドイメージはセクシーで、第28話以降では美月自身のイメージを基に作られたブランドLOVE QUEENを使用。第75話以降は、やはり自主ブランドであり自らがデザイナーを務めるLOVE MOONRISEを使用する。
性格は冷静沈着でとても大人びており、きちんとしたプロ意識を持っている。しかし、サマーツアーライブの際は宿泊先でいちごたちの枕投げに赤面しながら参加したがる素振りを見せるなど、歳相応の少女らしい一面を見せることも。
スターライトクイーン専用寮、通称『美月パレス』に住んでおり、光石織姫学園長の相談役にもなっている。
デビューは小学4年生の時で、小学生向けのファション雑誌のモデルとしてデビューしてその当時からスーパーキッズとして世間に注目されていたが、すでに引退していた伝説中の伝説ユニットマスカレードのライブビデオを見たことで人生観が一変。自分もあんな輝くアイドルになりたいと真剣に夢みるようになる。1年間あらゆる芸能活動休止してジョニー別府の下で特訓を積み、その後スターライト学園に入学した。
年に一回、学園で開かれるフレッシュガールズカップで、入学してすぐに先代のスターライトクイーンを倒し新スターライトクイーンの座を獲得し、その座を守り続けていた。
担当マネージャーの月影ほのかから「あれ程の特訓に耐え抜いたアイドルは見た事が無い」と感心されるほどの努力家であり、今もなおたゆまない努力を続けている。
入学当初は同級生と四人ユニットを組んでいたが、美月のアイドルとしての能力があまりにも高すぎたがためにチームワークが取れず破綻。それ以来、ソロで活動し続けていたが心中では孤独を感じていたようである。
アニメ本編でもユニットを組んでもすぐ解散することが多い。解散はやむをえない事情であったりするものの、ユニットが定着しにくいアイドルという印象は禁じえない。
アニメ本編でのアイカツ!
1stシーズン
登場は第1話から。
主人公・星宮いちごは弟の星宮らいちが隠れファンだった縁で美月のコンサートへ行き、そこで美月のライブパフォーマンスにすっかり魅了されてしまう。このことがいちごのアイカツのすべての原点であり、美月のようなアイドルを夢見てスターライト学園に入学することになる。
いちご達が学園に入学してからは美月は良き先輩として、時折アドバイスを授けるようになる。
また、第16、17話でいちごとコンビを組んだ際は彼女が自由にスペシャルアピールが出来るようにあえて厳しい態度で特訓に当たらせた。
また藤堂ユリカのことは入学した時から知っており、第19話では彼女の実力と一貫したキャラ作りの姿勢を高く評価している。
第26話からは3年生に進級。新入生の北大路さくらと面識があり、親しく会話する描写がある。
第33話ではついに自らの新ユニット『Tristar(トライスター)』を組むことを発表。残り二人のメンバーを選ぶため、全校生徒を対象に選抜オーディションを開催する。
しかしそのために用意されたのはSASUKEや風雲たけし城を彷彿とさせる障害アスレチックコース(視聴者からは『風雲みづき城』と呼ばれる)であり、なおかつ苦戦するアイドル達を『こんなものなの?!』と大画面テロップで煽りまくって、視聴者を「お前はどこの殿だ」と唸らせた。普段の彼女とはかけ離れた珍場面である。
そして第34話で事前に同様のオーディション課題をこなして最終オーディションに飛び入り参加した一ノ瀬かえでを、続く第35話での「今度こそファイナルオーディション」で紫吹蘭をトライスターのメンバーに選出・決定した。
しかしトライスターに加入後の蘭が精神的な重圧に押し潰されそうになっているのを見かね、脱退させていちごたちとユニット『Soleil(ソレイユ)』を組ませた。
美月の後輩思いの部分がよく出たシーンであったが、同時にやはり美月はあまりに能力が高すぎて共に立つ相手がなかなかいない孤独な存在であることも強調された展開でもあった。
第38話で蘭脱退後の穴をどうするか思案していたところ、一人トレーニングに励むユリカが人目が無いにも関わらず、吸血鬼キャラを貫いている姿に感心し彼女をトライスターの新メンバーに迎えた。
第47話ではスターライトクイーンカップ初日のステージに立つはずが過労で倒れ、彼女に代わって伝説のアイドルユニット・マスカレードがサプライズでステージに立った。
第50話ではいちごに勝利しスターライトクイーンのタイトルを防衛した。だが、美月にとってはようやく自分と対等に戦い会える好敵手ができたことの方が感無量であったようだ。
しかし、そのいちごはこの直後に自分の新たな可能性を見つけるために学園を離れてアメリカへ留学してしまう。
すると美月もまるでそれに呼応するかのように、学園を自主退学し活動休止を発表。美月は以後はメディアに全く姿を現さなくなりアイカツ界が騒然となる中で1stシーズンは幕を閉じた。
ネットではトライスター関係の美月の行動への批判が多いが、これはアーケードゲーム版の方で暫く(半年ほど)美月をプレイヤーキャラクターから外す事が先に決定していたのをアニメ側が美月の活動休止という形で反映させたためであり、いちごのアメリカ留学のタイミングに重ねたこともあってこの時はトライスターの処遇について十分に描く余裕は無かったのである。
2ndシーズン
第51話から始まる2ndシーズンは美月が姿を消してから1年後が舞台となる。
あれから美月は新興のアイドル養成校ドリームアカデミーに身を寄せており、影のプロデューサーとして夢咲ティアラ学園長の傍でアイドル教育のノウハウをアドバイスしていた。そしていちごが帰国してスターライト学園に復帰した時、全てのタイミングが揃ったとばかりにスターライト学園とドリームアカデミーの対決ライブイベントを次々と開催させる。そして、互いの学園が競い合う中でアイドルたちはますますの成長を見せるようになった。
二校合同の学園祭の生徒たちのステージで自らの成果を確かめた美月は、ドリームアカデミーからも去り、第75話にて自ら立ち上げた新ブランド「LOVE MOONRISE」を引っさげ、プレミアム星座ドレス「ミステリアスヴァルゴコーデ」をステージで披露し、活動再開を宣言。スターライト学園、ドリームアカデミーという二大勢力に属さない独立系最大の旗手として注目を浴びる。
そしてガーデニングショップで働く夏樹みくるを見いだす。みくるは美月にとってようやく出会えた、自分の隣に立てるだけのパートナーだった(いちごは美月にとってはライバルとして期待している)。アイドルに興味がなかったみくるを必死に説得し、ユニット『WM』を結成。パートナーズカップではいちご、セイラペアを僅差ながらも破り優勝した。
第84話ではみくるの刺激になればと単独ライブをセッティングし、Vivid Kissのデザイナー・KAYOKOにプレミアム星座ドレスを依頼する根回しするなど人脈の幅の広さを伺わせる。
第87~88話でSoleilとの対決ライブも制した後、人気投票で選出されたユニット「アイカツ8」ではライブの演出も担当。
さらに9月までに伝説のアイドルユニット・マスカレード以上の人気と存在になることを次なる目標に設定し、その一環として、究極のアイドルユニットを決める「トゥインクルスター・カップ」を企画、スターライト、ドリアカ、それぞれのトップアイドルをその対戦相手に指名する。
第99~100話にて、その「トゥインクルスター・カップ」で再びいちご&セイラのペア=2wingSと対決ライブを行うが、今度は僅差で敗れてしまった。美月にとってはユニットながら、作中これが初の敗北である。(しかしながらその後も、アイカツランキングでは劇場版まで不動の1位をキープし続けていた。)
そしてみくるは4年に一度のガーデニング大会「ガーデナーズワールドカップ」に出場する為、「トゥインクル…」後にWMを解散。美月にとっては最良のパートナーとの別れになってしまったが、みくるにはアイドル以外の夢があることは最初から分かっていたことなので、笑顔でそれを受け入れる。
2ndシーズン最終話となる101話では、海外に旅立つみくるを、空港で見送った。(1st最終話でいちごが渡米したときにスターライト学園のアイドルたちが見送ったのと同じシチュエーション。)
2ndシーズンでは美月はアイカツ界を引っ掻き回すトリックスターのような動きが目立ったが、全てはアイカツ界全体を盛り上げることが目的であった。彼女の夢はアイドルの活動を通じて日本中を元気にしたいというものであり、それはただ自分一人がアイドルのトップでいたところで成し遂げられないものなのである。
3rdシーズン
3rdシーズンからは主人公が星宮いちごの後輩である大空あかりに交代。
本編の物語も、中等部の新人アイドルたちの学園生活を描くという原点回帰となったため、すでに学園から離れている美月はTV本編の劇中にはほぼ登場しなくなる。しかし、この時点で美月はこれからの自分が何をすればいいか色々と考え直していたようだ。
そして劇場版では、いちごに初めて「(ユニットとしてではなく)自分個人を主役に扱う大規模コンサート」である『大スター宮いちご祭り』の開催が決定。
その準備を続けるいちごの前に美月が現れ、衝撃的な一言を放つ。
「この大スター宮いちご祭りが成功した時には、いちごは私を超えてトップアイドルになっている。その時になったら、私はアイドルをやめようと思う」
いちごや仲間たちは大変なショックを受けるが、それでも祭りへの準備を進めるしかなかった。いちごはせめて今までの美月への思いを込めた曲をステージで歌おうと新曲を準備するが、祭りの当日になっても美月はステージの観客席に現れなかった。それどころか当日の美月は全ての連絡を絶った上で、今までたまりまくっていたオフ期間を消化しており、これまでアイカツ尽くしでできなかったいろんな遊びを満喫しているのだという。
もう美月にはアイドルへの情熱は失われてしまったのだろうか・・・ それが美月の意思ならばもう仕方ないといちごは半ば諦めてしまったが、大空あかりだけは諦めずに最後の最後まで美月の足取りを追い、ついに美月との接触に成功し、必死の説得で半ば強引にステージへと美月を連れて行く。
実は美月がいちごの腫れ姿を見るのを避け続けていたのは、アイカツへの情熱を失っていたからではない。「新しい時代を見るのが怖かった」というのが本音だった。美月は自分が時代の中心にいたが故に孤独で、自分からトップアイドルの座を奪えるだけのライバルを常に欲してあがいていた。
しかしあまりに長い間トップを守り続けいていたせいで、トップではないアイドルの自分を想像することも出なくなっていたのだ。このステージでのいちごの輝く姿を目にしてしまうと、時代の中心はもはや美月にはないことを自覚せざるをえないだろう。その時、自分は本当に全てを失い消えてしまうのではないかと恐れていたのだ。だからいちごの姿をこれ以上見ることなく、アイドルの世界から去ろうとしていたのである。
だが、あかりによっていちごの輝く姿を見せられた美月は、枯れていた心に再び火がともる。
そして学園長に促されてサプライズとして『祭り』のラストをあかりも含めた三人で飾ることに。
トップの座を守るという使命感を抜きに本当にただ一人のアイドルとしてステージに立つのは何年ぶりのことか。それは美月に忘れていたものを思い出させ、その瞬間、観衆に引退撤回を宣言した。
劇場版ののちは「新しい時代」への挑戦者として今までよりも自由にマイペースにアイカツをやっているようで、ドラマ回の122話で久々に登場。劇中劇「ヴァンパイアミステリー」に思わぬ形で特別出演し、存在感を放った。
第146話で発表されたアイカツ8にも、2年続けて選出。(この時、アジアツアーを行っている…といった現在の活動が明らかになる。)
150話では、Soleilが企画し、3人ユニットがその出場資格である「大スターライト学園祭」にあたり、かえで、ユリカにTristarの再結成を依頼される。(「学園に所縁のあるアイドル」が出場資格を持つ…ということで美月にも資格あり。)美月はこれを承諾、織姫学園長にも面会し筋を通したうえでTristarとしてステージに立ち、圧巻のパフォーマンスを見せた。
ただし、ファンによる人気投票で決まった順位は3位に落ち着いており、アイカツ界の時代の趨勢が変化していることを感じさせる結果にもなっている。
アイカツ界の頂点
美月がアイカツ界の頂点というのは単なる劇中設定の話ではなく、現実の話である。
美月は小さいお友達の女児たちの中では長年トップレベルの人気を誇り、いちごを優に超えている。
TVアニメは「いちごが美月を超える」ことを目的にしたストーリーだったが、現実には超えられていないので、「トゥインクルスター・カップ」でいちご&セイラ組に敗れるものの、それでもアイカツランキングではいちごよりも支持されているというオチになった。
また、結局いちごはシングルでは美月を超えたことがないというのがある意味の特徴であり、主人公があかり世代に交代していちごがトップアイドルの仲間入りをしてからも、「美月はいちごよりも格上」としての位置付けがわりと配慮されている。
その後に描かれた劇場版でようやくいちごが美月を抜いてアイカツランキングトップになる・・・のだが、これはあくまでアニメの設定である。
現実の子供人気が反映されるDCD版のアイカツ8ではいちごは美月を抜いたことがない(美月は2年連続で2位)。
美月が驚異的なのは2015年度で2位を維持したことである。DCD版のアイカツ8は「プレイするときに選ばれたキャラ」が1票としてカウントされる。ほとんどの子供はアイカツ8の投票のためにキャラを選ぶことなどしないので、投票期間で本当に遊ばれたキャラが上位に入るのだ。
ただ、この形式には一つ問題があって、アイカツ8の集計期間は一ヶ月ほどなので、その時期に新キャラとしてプッシュされているキャラが上位に入りやすい傾向がある。初期から登場しているキャラほどとてつもなくハンディキャップがあるのだ。その中で、第一世代キャラである美月が2連続で2位を取っているのがいかに偉業を成し遂げているかがわかるだろう。2年目(2015年度)のアイカツ8に至っては、TVアニメで半年以上出番がなかったにも関わらずである。
結局いちごは現実世界の子供人気で美月を超えられないまま、メディアミックスの本体であるDCDとテレビアニメは終了してしまった。
DCD・アニメ終了後の2016年冬には「アイカツ!フォトonステージ」でアイカツ8に相当するフォトカツ8人気投票が行われた。結果はいちごが1位、美月が6位となり、ここでようやくゲームでもいちごが美月を抜いたのだが、今回はスマホゲームの投票だったため、いわゆる大きいお友達からの人気の方が反映されやすい形となり、今回の結果になったと考えられる。よって、2017年現在でもいちごが現実の子供人気で美月を超えたとは言い難い。
正直なところ、美月がここまでの子供人気を現実で維持することはアニメ側のスタッフにとっては想定外だったのかも知れない。実際、現実とアニメの齟齬もあってか、劇場版以降はアイカツランキングという概念自体をアニメでは扱わなくなってしまった。
トリビア
彼女の声を担当する寿美菜子さんの誕生日(9月17日)の翌日が彼女の誕生日である。
劇中世界のアイドル界において頂点たる存在だが、やけにボリュームのある特徴的な髪型や時折見せる奇行、いちごが困っているとタイミングよく現れ、いちごが深夜に学園の中庭を散歩すると高確率で出くわすこと等から、一部視聴者からいちごのストーカー扱いされ、二次創作ではネタキャラ扱いの宝庫である。