阪急電鉄、名古屋鉄道、近畿日本鉄道に1600系が存在した。いずれも形式消滅。
阪急電鉄1600系
阪急1000系(初代)のグループの1つ。車体は他の1000系グループと同じとしたが、旧型車、100形「P-6」の台車・主電動機・制御機器などを流用して1957年に12両が製造された(吊り掛け駆動)。阪急京都線用。晩年は阪急嵐山線で活躍し、1983年に廃車。
名古屋鉄道1600系
特急の指定席車(名鉄では「特別車」と呼ぶ)の一部に使用されていた7000系白帯車の置き換えを目的として、1999年に3両編成4本が製造された。先頭部は貫通式。車体傾斜システムを試作で搭載しこれがのちにミュースカイ用2000系に生かされた。2008年12月27日に実施されたダイヤ改正で運用離脱し、先頭車ク1600形は廃車、残りは1700系へ改造された。
以降の詳細は1700系を参照してほしい。
近畿日本鉄道1600系
近鉄名古屋線向けに製造された通勤形電車。南大阪線系統で使用している6800系をベースに、WN駆動車として1959年に登場した。44両を製造。肌色・青帯の塗装で登場したことから、このカラーに「センロク」塗装の通称がついた。
1997年までにほとんどが廃車となったが、一部編成は改造され養老鉄道で現役を続けているほか、2両は車庫の入替車に転用され車籍はないものの現存している。