名鉄以外の1700系
- 東武鉄道1700系:1956年登場。「DRC」の記事を参照。
- 能勢電鉄1700系:もと阪急電鉄2000系。4両編成9本導入。2024年現在は4編成が在籍、うち2編成が現役。
- 京阪電気鉄道1700系:1951年登場。特急用として18両製造。1956年に通勤形へ格下げ、1983年の昇圧に伴い引退。
- 豊橋鉄道1700系:西武鉄道の200形を2両譲り受けた。1997年廃車。
名鉄1700系
全車特別車特急用として1999年に登場したパノラマSuperの派生形式1600系(展望席のない前面貫通型であり、実質的には4年前に開港した中部国際空港アクセス特急の原型とされる)の改造車。2008年運行開始。
1600系だった特別車の2両と新製した一般車の2300系の4両による「一部特別車」に組成変更したもの。
2008年12月のダイヤ改正で「2000系ミュースカイを除く全車特別車特急を廃止」の方針から、車齢の若い「全車特別車」組成だった1600系を継続使用する方針で生まれた。
改造メニューは
- 豊橋方先頭車だったク1600形を廃車とし、モ1700形が豊橋方を向くように方向転換。
- モ1700形:前面貫通扉下の電照式愛称表示、自動幌、M式自動解結装置を撤去。
- サ1650形:車内の清涼飲料水自動販売機撤去、パンタグラフを撤去し一般車側の2300系へ移設。
- 塗装を2200系(1・2次車)と合わせる。ただし側面の大きな「1」「2」表記は無し。2015年から塗装を同年製造の2200系3次車に合わせる形に変更、モ1700形の前面は1600系時代に近いものになった(イラスト右側)。
2200系と共通運用が組まれており、空港特急、本線特急、支線特急まで幅広くこなす。2両編成の3100系、3150系を増結した8両の運用もある。同時に在籍したのは約1年程度の短期間だが9100系を増結した事もある。
3100系の案内表示装置の制御に対応しており、3100系を増結した際は1700系と同じ内容を表示させることが可能だった。
早期の廃車
VVVFの加速制御プログラムを一部特別車改造時に一部書き換えていたが、モーターの出力特性の違いからドン突きが酷く、更に故障も多いために早期廃車の噂が絶えなかった。
その噂を裏付けるが如く、
- 2019年12月に日本車輌から2200系2233・2283・2234・2284の4両が新製出場。1703F・1704Fを置き換え(置き換えられた4両は2020年2月に廃車回送)
- 2020年11月に2231・2281・2232・2282が新製出場し、同月1701Fが運用を離脱。2021年に最後の1702Fが撮影会を行って退役(2月に廃車回送)
…こうして、20年ほどの短い活躍を終えた。