「3150系」という系列は現在のところ名古屋鉄道(名鉄)でしか使用されていない。
概要
2004年10月に登場した3300系の2両編成版。系譜・機能的には3100系の後継車ともいえるが、設計負担低減のためモ3400形・ク3300形と同一設計のステンレス車としている。
共通運用されている3100系と同様、ミュージックホーン・自動放送装置・車内チャイムは搭載していないので、2200系や1700系が使われる特急・快速特急運用に増結車として入った場合ミュージックホーンを鳴らすことは出来ないが、自動放送や車内チャイムに関しては連結相手のものが流れる。
1次車
3151Fから3154Fが該当する。仕様は3301Fと同一で、座席配置は転換クロスシートとロングシートを交互に配置したもの。制御装置は3151Fのみ三菱製で、他の3本は東芝製。
2次車
3155Fから3159Fが該当する。2007年度に5本が増備された。ラッシュ時に3150系・3300系のクロスシート車が使われると「積み残し」が発生したため、これより車内座席配置がオールロングシート化された。
この他行先表示器のオーロラビジョンR-STAYの照明が白色LEDへ、扉横の手すりの無塗装化などの仕様変更が行われている。
3次車
3160Fから3163Fが該当する。2008年度に4本8両が製造された。
2次車同様のオールロングシート仕様で、座席の形状も従来通りだが2代目5000系に準じたマイナーチェンジが実施されている。
まず行先表示器がオーロラビジョンからフルカラーLEDへ変更され、優先席が各車4名分から10名分に増え、優先席エリアのつり革とスタンションポールは黄色のものを採用、区別を図った。この他運転席直後の車椅子スペースから折り畳み座席がなくなった。
4次車
3164Fから3166Fが該当する。2008年12月に落成した。
3次車と殆ど変わらないが、側扉付近の床が黄色に着色されている。
5次車
3167Fから3169Fが該当する。2015年4月に2本が、2016年4月に1本が落成した。
4次車から7年ぶりの製造で、大幅なマイナーチェンジが実施された。まずスカートの形状が変更され、塗装がグレーからスカーレットに、前面の灯具類の上部の塗装が黒に、灯具類より下部の塗装がスカーレットに変更されている。また、新たに側面の窓上のスカーレットの細めのライン1本が追加され、外観が大きく変わっている。この新塗装は徐々に従来車にも波及された。
台車も4次車までのボルスタレス台車とは違い、ボルスタ台車のFS571形が採用された。この台車は瀬戸線用の4000系と同一である。
編成
車両編成 | ク3150 | モ3250 | 製造次数 |
---|---|---|---|
MT構成 | Tc | Mc | |
車両構成 | CP | VVVF/SIV,PT | |
第1編成 | 3151 | 3251 | 1次車 |
第2編成 | 3152 | 3252 | 1次車 |
第3編成 | 3153 | 3253 | 1次車 |
第4編成 | 3154 | 3254 | 1次車 |
第5編成 | 3155 | 3255 | 2次車 |
第6編成 | 3156 | 3256 | 2次車 |
第7編成 | 3157 | 3257 | 2次車 |
第8編成 | 3158 | 3258 | 2次車 |
第9編成 | 3159 | 3259 | 2次車 |
第10編成 | 3160 | 3260 | 3次車 |
第11編成 | 3161 | 3261 | 3次車 |
第12編成 | 3162 | 3262 | 3次車 |
第13編成 | 3163 | 3263 | 3次車 |
第14編成 | 3164 | 3264 | 4次車 |
第15編成 | 3165 | 3265 | 4次車 |
第16編成 | 3166 | 3266 | 4次車 |
第17編成 | 3167 | 3267 | 5次車 |
第18編成 | 3168 | 3268 | 5次車 |
第19編成 | 3169 | 3269 | 6次車 |
第20編成 | 3170 | 3270 | 7次車 |
第21編成 | 3171 | 3271 | 7次車 |
第22編成 | 3172 | 3272 | 7次車 |